60才代女性患者Cさん、1年前から腰痛。そして、1ヶ月前からは背中が痛くて来院されました。今回で7回目の治療となります。まず、「食生活を改善しましょう」と提案すると、納得の表情のCさん。そこで、紅茶に生姜と黒砂糖を入れ、それを朝食代わりにするようお勧めしました。Cさんは、1日2食の生活に徹するようになりました。数回の通院で背中痛、腰痛も改善。その中で、お灸を足にする治療を気に入られたCさんは、ご自身で毎日足にお灸をされています。すると、
「先生、今まで睡眠薬を飲まないと眠れんかったけど、足のお灸で眠れるんよ。もう嬉しくて嬉しくて・・・」
とニコニコ顔のCさん。どうやらお灸が合っているようです。無意識に飽食を推進している時代の流れを無視して、1日2食にされたCさん。お灸も熱心にされています。私が、お灸治療に比重を置いている理由は、「患者さんがセルフケアできる」ところにあります。Cさんは、当たり前にセルフケアをされています。
これが、私の目指す医療です。