血液はどこから出来る?

 

中学校でも高校でも大学でも血液は骨髄でできると習います。ところがこれは「嘘八百」です。私の敬愛する森下恵一先生の血液をきれいにして病気を防ぐ、治すの一説を下記に記載します。

『血液は腸で作られる

血液はどこで作られるのか。これは基礎医学や生理学の話になりますが、私は小腸の絨毛組織において赤血球が作られると考えています。これを私は「腸管造血現象」と呼んでいます。そして生成された赤血球が、先に述べたようなプロセスを経て、組織細胞に分化・発展していくわけです。

このように、森下自然医学の根本にあるのは、「血液は骨髄でなく腸で製造される」と言う視点です。だからこそ、日本人には日本人の体質に適した食生活が最も重要だと考えるのです。毎日、あなたが口にしている、その米、野菜、魚こそが、私たち日本人の身体を作ってきたということです。

私が腸管造血に気づいたきっかけは、オタマジャクシでした。今から60年以上前、食糧難の敗戦直後のことです。目的だった食用のカエルの姿はまだなく、子供のオタマジャクシばかりたくさん捕えました。

血液生理学を学ぼうとしていた医学生の私は、オタマジャクシを観察しました。カエルになる前のオタマジャクシには、心臓と腸ぐらいしか臓器がなく、骨髄を持つ骨がありません。ところが、カエルとオタマジャクシの血液を調べると、両者の赤血球、白血球は、数も形も全く同じだったのです。血液が骨髄で作られるとしたら、骨髄のないオタマジャクシの血液は一体どこで作られのだろうか。そう考えるると腸以外にありえません。

その後、戦後の混乱期に、私は住み込みのインターンとして旧陸軍第三病院で研修しました。患者さんの中には戦場で腕・脚4本を失った方々がいらっしゃいました。ところが、四肢を失って骨髄の9割以上がないにもかかわらず、この方々はみな、血色が良く、血液検査でも正常状態だったのです。これは、血液が骨髄以外の場所で作られているからだ、と私は確信できました。

血液が腸管で作られる証拠も存在します。腸管造血の証拠となる顕微鏡写真を、私はその後、血液生理学教室で撮影することに成功しています。その際、「赤血球母細胞」は、腸の絨毛組織においてのみ観察することができました。』

森下敬一先生は、昭和41年国会でこのことを発表。厚生省国立ガンセンターの病院長と討論されておられます、結局多数決で血液は骨髄で出来ることになり、全世界で今も通用しています。

酸毒老廃物

敬愛する森下敬一先生の「血液をきれいにして病気を防ぐ、治す」より、肉食へ警鐘を鳴らしておられます。これを読むと肉食を止めるきっかけになるかも知れません。私は、肉食をやめました!魚はしっかり食べます。

『食肉の二分の一は酸毒老廃物

現代西洋医学や栄養学においては、タンパク質が健康つくるとされ、最重要栄養源に位置づけられています。しかし、「肉類がタンパク源」だと言う現代栄養学や食育学の定説は誤りなのです。体内で食肉タンパクの窒素(N)は、炭水化物が炭素(C)に変化します。タンパク質は炭水化物に変わっていくのです。

たとえ高価な超高級和牛を食べたとしても、それは体内においてワラやフスマ、クローバーのような植物性炭水化物に還元されます。そもそも、家畜の食肉自体が、これらの食材によって作り出されたものなのですから、還元されて、炭水化物に戻る事は納得がいくでしょう。「牛肉を食べてもワラやフスマを食べても同じ事なら、うまい肉を食べたほうがええやないか」とのまぜっ返しも聞こえてきそうですが、それは大間違い。同じではないのです。

“生きている”というのは、活発に新陳代謝が営まれているということです。食肉はその生体の一部なのです。このため、肉塊中の半分は、「酸毒化代謝産物」および「老廃崩壊過程組織」といえます。

テレビの画面で芸人が「この肉は柔らかく、ジューシーで最高にうまい」と叫んだとしても、実体は半分が酸毒老廃物なのです。肉を食べれば、これらの毒素や腐敗組織の、体内残留を避けることはできません。

ずいぶん前から、何冊かの拙著でも指摘していますが、くさることを意味する「腐」という文字はこのことを象徴しています。

内腔を抱えている中空型組織を意味するのが「腑」文字です。この代表格は胃腸です。その「腑」に肉が停滞して起きる現象が「腐」、すなわち「くさる」ことなのです。ウマかろうがマズかろうが、肉を食べれば、その動物が生前やり残した新陳代謝の後始末をすることになります。人間の体内で、ビタミン・ミネラル、そして酵素などを総動員して解決しなくてはならないのです。米や野菜中心の食生活であれば、そんな無駄な作業は必要ありません。肉食者が穀菜食者に比べ、古今東西を問わず、病弱で慢性病の持病持ちで短命に終わるのは、”大自然の理(ことわり)“に他なりません。』

ガンのお話

私の敬愛する森下敬一先生のガンに関するお話です。

『薬ではガンを治せない

この章では、食生活と病気の関係について、とくに、現在どんどん患者が増えているガンを中心にお話しします。

日本は死亡原因の約3分の1がガンでガン大国といってもいいでしょう。御茶ノ水クリニックを訪れる患者さんの8割ほどはガンです。その多くは、現代医学では難治と見離れたような患者さんでしたが、自然医食療法(森下自然医学の食事療法)で確実に快癒されていっております。

ガンも、食事内容を改善することで治すことができます。というより、むしろガンという病気の性質上、食事療法の効果が出やすいのです。

1982年全米科学アカデミーは「食と栄養とガン」と言うレポートで、「ガンが肉食によって増えること」「穀物と野菜色で予防できること」を大々的な調査データに基づいて発表しました。その発表は当時、世界的なセンセーションを巻き起こしました。しかし、実はその時点ですでに、私ども森下自然医学ではガンの予防だけでなく、治療まで食事療法を活用していたのです。

前述したように1966年、国会でのガン対策の審議において、私は食生活の重要性を指摘し、玄米菜食でガンは治ると証言しています。一方、その時同時に招聘されていた他のガン学者たちは、その提言を真摯に受け止める事は全くなく、5年以内にガン治療薬ができると答弁していました。しかし現在、いまだにガンの予防治療に真に有効性を発揮するクスリはできていません。その気配すら見られていない現状です。

そもそも、クスリや手術放射線などでガンは治りません。「早期発見早期治療」の呼びかけはもっともらしく聞こえますが、要するに早期に発見されたガン腫を即刻、手術で切除したり、抗ガン剤で攻めたりするだけの話で、ガンができないようにすることはもちろん、ガンを治癒させることもできていません。進行状態によっても異なるとはいえ、過剰な治療がむしろ心身にダメージを与えたり、再発リスクを高めたりして、それが早期死亡と言う結果に陥ることも多いのです。』

玄米菜食、断食でガンは治ることを知っておくと良いでしょう。

アレルギーを治す

私の敬愛する森下敬一先生の理論、「クスリを使わず食べ物で病気を治す」より、アレルギーを治すの一節です。

『アレルギー体質の人は、喘息、湿疹などのほか鼻炎や急性胃炎などになりがちです。炎症を起こしやすい体質なのです。

体外から異物が侵入すると、人間は抗体を作ってそれに防御体制をとります。同じ異物が身体に再侵入してきた時、その抗体が反応するのです。しかし、身体の抵抗力が弱っているときは、抗体反応が過敏になります。それがアレルギー反応です。弱っている組織には炎症が起こり、それがかゆみなどを引き起こします。

現代医学のアレルギー対策は、原因物質であるあるアレルゲンを除けばいいとされています。しかし、異物をの除くよりも、アレルギー反応を示すそもそもの体質を改善しなければ根本的治療にはなりません。また、アレルギー体質は、小児喘息やアトピー性皮膚炎をはじめとして、大人になると自然に治ることが多いと思われています。しかし、体質が改善しない限り、自然に治ることはありません。

大人になると、炎症を起こしやすい体質はガン体質に移行します。ガンは、異物によって身体中の細胞が炎症を起こしやすい体質の人に出る病気なのです。つまり、大人になってアレルギーがおさまったように見えたとしても、本当は治ったのではなく、単にアレルギー性の典型的症状が表面に出なくなっただけなのです。早急に体質を改善して、身体の抵抗力を強化しなければなりません。それができると、アレルギー反応を起こしていた異物に対しても、身体が難なく対処できるようになっていきます。

アレルギー体質を作っている主犯は、小麦粉のグルテン、牛乳のカゼイン、その他白砂糖、食品添加物です。それが粘膜や皮膚にトラブルを起こして喘息やアトピー性皮膚炎などになりやすい体質をつくっていきます。したがって、アレルギーを治すには、原因となっている動物性タンパク質食品やインスタント食品などを避けて、玄米菜食を中心とする食事に切り替えることが大切です。食べ物が体質を変え、病気を治してくれるのです。

玄米は内臓機能を高めて基礎体力をつけてくれます。また味噌、醤油、納豆を始めとする発酵食品が血液の浄化作用を発揮してくれます。血液の質が良くなれば、体細胞の質も変わっていきます。そしてアレルギー体質が改善されるのです。』

グルメブームの昨今、何を食べればいいのか、しっかりお考えください。

肉食

昨日のブログで、

『緑色の素はクロロフィル(葉緑素)です。しかし、その周りの血液層は「赤の世界」です。赤色の素はヘモグロビンです。

つまり、腸の中は葉緑素の世界なのに、腸の壁を隔(へだ)てるだけで血色素の世界になるのです。腸の壁に何らかの機能があるに違いありません。血液生理学を教室で学んでいた若い頃の私にとって、この葉緑素と血液の関係解明は懸案事項でした。

この両者は緑と赤で全く別物のようですが、科学的構造は非常に似通っています。違うのは、ポルフィリン核という化学式に含まれる中心金属元素が「葉緑素ではマグネシウム」で「血液(赤血球)では鉄」といった違いがあるだけです。そこで、食べ物として摂り込まれたクロロフィルの「マグネシウム」が、両層を隔てている腸壁を通り抜ける過程で「鉄」に変わってヘモグロビンになるのだろうと私は考えました。

血液(赤血球)がどうして誕生するかは非常に重要な問題です。その血液(赤血球)が三層の中心の消化管から血液層へ移っていくときに作られると言うのが、森下自然医学における造血理論のカナメです。そのことをよく理解しておいてください。』

と森下理論のカナメをご紹介しました。そして、植物が持っているクロロフィル(葉緑素)の核がマグネシウムでこのマグネシウムが小腸の絨毛を通る時に、鉄分と交換しヘモグロビンになるというのが森下理論です。つまり、食べ物で大切なのは、クロロフィル(葉緑素)ということになります。

このことを理解した上で、森下敬一先生が肉食に関して述べておられるので、ごゆっくりお読みください。

『プロ野球選手を始めスポーツの世界だけでなく、一般の方でも肉をスタミナ食と思い違いしている人はたくさんいます。

実は、肉類のタンパク質はそのまま体内のタンパク質になるわけではなく、「肉=スタミナ源」ではありません。肉類のタンパク質は、いったん炭水化物に還元される必要があります。このため、むしろ腸に負担をかけて機能を低下させるばかりか、さらに肉塊中に代謝産物や老廃物を残していますから、かえってスタミナ的にはマイナスになるのです。スタミナを失わせるのが肉だといえます。

血液の酸・アルカリ度を調べると、菜食者に比べて肉食者は酸性化を示します。つまり、血液が汚れているのです。赤血球も菜食者は小型で強靭、肉食者は大型ですがもろいのです。血液性状全般が、肉食者は菜食者に比べて不健康だといえます。

要するに、生理的には肉を食べてもスタミナはつかず、心理的にスタミナがつくと言う「暗示効果」がある程度のことにすぎません。そんなものより、玄米の方がよほど基礎体力をつけ、強精効果があります。前述したように白米は、表皮のぬか、胚芽などが取り除かれているため有用成分の大半が失われていますが、玄米は栄養バランスも理想的な食品の代表です。ビタミン、ミネラル、酵素を含む栄養分の宝庫で、老廃物を排出して、汚れた血液の性状を正常に戻し、大いに健胃、整腸、強肝作用をもたらします。その観点からすると、玄米は最高のスタミナ食といえます。』

北緯の高いヨーロッパでは、食物の育ちが悪く、やむを得ず肉食を始めたという経緯があります。このような、非効率(食肉にするための飼料に多くの穀物を使うことだけでも、非効率です)な食べ物は、人間には必要ありません。何を食べればいいのか、今一度お考えください。

メガネが・・

「あああああ~、メガネが!」

トイレを流している最中、触れたメガネが落ち、流水に吸い込まれてしまいました。一瞬で見える世界が変わってしまいました・・・・といっても、私の視力は0.6位はあります。老眼と乱視のメガネなので、メガネなしでも生活、治療はできます。特に治療に関しては、感覚の世界なのであまり関係ありません。

しみじみ、メガネ無しの眼を見てみると、父親そっくりの眼をしていたのには驚きました。私の年(68才)では、生きていなかった父親。父親がやりたかった神社の環境整備、山あじさいの栽培、地域振興は、宮司になった弟がやってくれています。私は、親父そっくりの眼で親父の見ていた世界を、私なりに展開していきたいと思っています。

親父さんは、私の眼が父親似だったのを知っていたのでしょう。美術教師をしていた父親は、私の感性が父親そっくりだったのもお見通しだったのでしょう。私が中学生の頃から、

「お前は、美術系の大学に行け金沢の大学なんかは、ええぞ。」

と言われ続け、高校に入ると、

「ええか、1年生の間は好きなクラブに入ってええが、2年生からは美術部に入れよ。」

と言われたのです・・・・そこで、1年生は柔道部。ところが、軟弱部だったため、2学期から野球部に入る決心をしたのです。その決意を理解してくれたのは父親でした。その後、法政大学に入学するも、わずか2ヶ月で退学。様子が変だと感じた父親から、「帰っておいで」コール。

「それで、お前一体何するんぞ?」

「・・・・・・よう分からん。」

「そうか、お前は芸術でもするんかと思た。」

の一言で、芸術の道を歩むことにしたのでした。芸術を20年、治療を20年以上の人生ですが、まだまだ芸術を捨てた訳ではありません・・・・ボチボチ。

森下理論のカナメ

 

私の敬愛する森下敬一先生の食べ物、血液、身体に関するカナメが下記です。じっくりとお読みください。真実が述べられています。

『食べ物は人間の身体に入るとどうなるのでしょうか?森下自然医学の見方は次のとおりです。まず、食ベ物が腸の中で血液(赤血球)になります。そして、血液(赤血球)が身体の細胞になるのです。

身体の構造も、それに適した形状になっています。人間の身体は、断面で見ると左図のように食物層、血液層、体細胞層の3層構造になっています。

まず、最内側の中心に腸などの消化器があります。食物層です。食ベ物が口から食道、胃、十二指腸、小腸、大腸、肛門と通過して消化されていきます。その周りに、その消化物を運んで身体全体に届ける血液組織があって、それを体細胞が取り巻いていると言う構図です。

森下学説において重要なのは、その三層が連続していると言うことです。

まず食べ物が血になります。草食動物は草を食べるのですから、食ベ物を通過する腸の中は「緑の世界」です。肉食動物は肉を食べるのですが、その肉の大本は、草食動物が食べた草が原料ですから全く同じです。緑色の素はクロロフィル(葉緑素)です。しかし、その周りの血液層は「赤の世界」です。赤色の素はヘモグロビンです。

つまり、腸の中は葉緑素の世界なのに、腸の壁を隔(へだ)てるだけで血色素の世界になるのです。腸の壁に何らかの機能があるに違いありません。血液生理学を教室で学んでいた若い頃の私にとって、この葉緑素と血液の関係解明は懸案事項でした。

この両者は緑と赤で全く別物のようですが、科学的構造は非常に似通っています。違うのは、ポルフィリン核という化学式に含まれる中心金属元素が「葉緑素ではマグネシウム」で「血液(赤血球)では鉄」といった違いがあるだけです。そこで、食べ物として摂り込まれたクロロフィルの「マグネシウム」が、両層を隔てている腸壁を通り抜ける過程で「鉄」に変わってヘモグロビンになるのだろうと私は考えました。

血液(赤血球)がどうして誕生するかは非常に重要な問題です。その血液(赤血球)が三層の中心の消化管から血液層へ移っていくときに作られると言うのが、森下自然医学における造血理論のカナメです。そのことをよく理解しておいてください。

それから、血液が体細胞になります。血が融合化学されて肉になるということです。筋肉になったり、脳細胞になったりします。血液(赤血球)身体各部の、すべての組織細胞になっていきます。

すなわち、「食ベ物」→「血液」→「身体の細胞」へと発展して身体が作られていくと捉えます。だからこそ食ベ物は、体質だけでなく、人間の考え方や生活の質にまで影響すると考えられるのです。』

何を食べるかで、全てが決まるということです。食べ物がモネラという物質(今回は、それには触れていません)になり、小腸の絨毛を通り抜ける時、マグネシウムが鉄に置き換わることがカナメだと思います。

薬より凄いもの!

私の敬愛する森下敬一先生(血液研究の第一人者)の、健康で長生きするための10か条の最後に、「第10条日本の伝統食品は薬よりすごい」があります。その一説をご紹介します。

『忘れていけないのは、日本には味噌、醤油、漬物、納豆など伝統的な発酵食品があることです。これらの伝統食品は優れた腸内環境の整備力を持っており薬の毒素をも打ち消してくれます。特に良質の味噌は酵母による成長作用はもちろんのこと、アレルギー沈静化、血流改善、スタミナアップ、美肌などの効果があります。日本古来の発酵食品が日本人の生活に浸透していたのは、それだけの理由があったからなのです。若い人たちが、外国発のファーストフードなどに憧れの気持ちを持ってしまうのはやむをえませんが、それが最近の若者の体質を弱くしています。もっと味噌汁を飲むべきです。』

森下敬一先生は、お茶の水クリニックで難病の患者さんをクスリを使わないで、食事療法のみで病気を根治されています。私の目指すところは、そこでもあります。山元式新頭鍼療法と食事療法と操体法を融合した療法が私の究極の治療です。少しずつ歩いて行こうと思います。

観葉植物に鍼

YNSA学会で山元美智子先生が、お父様の山元先生に関しておっしゃった言葉で印象的だったのが、

「熱しやすく冷めやすい父親の性格で、続けることが出来た趣味は、刺繍と野菜作りだけです。しかし、その趣味が治療に役だっているのです。刺繍で繊細な指先の感覚が養われ、野菜作りに関しては、鍼を野菜に刺して実験まで出来ました。」

というような内容のお話です。山元敏勝先生は、人生全てを治療にかけておられ、93才になられてもなお、新しい治療法を模索されておられます。素晴らしい人生を送られておられます。

私の人生・・・・迷走してやっと見つけたのが鍼灸師そして、60才過ぎてからの開業。何もかもが後手後手です。しかし、全てが無駄ではなかったように思います。美術系の大学を目指したのでデッサンはしっかり学びました。そのおかげで、頭に刺す治療点を見つけるデッサン力は自ずと出来ていたように感じます。また、木の木端を積み上げる作品を作っていたので、指先の感覚が鋭くなっていたようにも感じます・・・・ただ150万人もの患者さんを診ておられる山元勝敏先生の感覚とは、雲泥の差であるのは、いうまでもありません!山元敏勝先生の触診、治療は神様の域です。

長い道のりですが、焦らず怠けずボチボチ歩きます・・・我が鍼灸院にある観葉植物に、鍼を刺してみました。危機感を感じた観葉植物がスクスク育ちますように!

YNSA学会

去年11月20日にYNSA学会があり、その録画をやっと見ることが出来ました。そこで、山元敏勝先生の娘さん、山元美智子先生が、山元先生の生い立ちから現在に至るまでのお話をしてくださいました。ニューヨークでのヘレンさんとの運命的な出会いがあり、結婚。全くドイツ語が喋れない山元先生は、ドイツでの就労ビザがおりません。やっと就労ビザがおり、ケルン大学病院で働くことが出来るようになりましたが、子供さんが2人出来、将来は病院を開業したいと思っていた山元先生。帰国を考えるようになったのですが、ヘレンさんの「日本に行きましょう!」の一言で全て決まりました。

やはり、女性の力は偉大です。ヘレンさんは、言葉も文化も全く違う日本での生活は大変だったと思います。病院を開業して、プロの看護師として厳しく日本の看護師に指導したため、18名もの看護師が反旗を翻して仕事に来なくなったことがありました。その時は全ての仕事をヘレンさんが一人でこなしたのです。それを見ていた患者さんが、

「ヘレンさんが君達の仕事を全てしていたんだぞ、しかも笑顔で!君たちは、恥ずかしくないのか!」

という言葉を看護師に投げかけました。それで、改心した看護師たちは、山元先生のもとに行き、許しをこいます。すると、山元先生から、

「ヘレンは、もっと厳しく指導するがそれでも構わないならば、働きなさい。」

という、お言葉がありました。山元先生ご夫婦の厳しいが愛に溢れる生き方を感じ、ウルウルとなったのです。夫婦で同じ道を助け合いながら歩くなんて、理想的な生き方です。その生き方を身近に見ていらっしゃった美智子先生が、YNSA学会の中心におられることは、本当にありがたいことです。

美智子先生の発表以外に諸先生方の発表があり、そのレベルの高さにちょっと後退りする私がいました。私は、出来れば今年、見つけた治療点を発表したいと思っているのですが、諸先生方のように発表できる自信が全くありません。自分一人では無理なため、その分野に長けた方のご指導を仰ぎながら、今から始めないと無理だと感じたのです・・・・ボチボチやって行きます。