勝手に足指が動く!

本日(興居島出張の日)の患者さんは、8名。その中で、80才代の女性患者Aさんが、

「先生、右足の薬指だけが痛いんです。」

突然、治療中に言われました。

「・・・・・・そしたら、ここ(右手薬指)に、痛いところがあるはずです・・・・どうですか?」

「痛い!先生、そこ痛い!」

Aさんの訴えておられる右足薬指(第二趾)に対応する右手薬指を丁寧にチェックし、圧痛点を見つけ、軽く爪で押圧するだけで、Aさんは、大悲鳴。今回は、この圧痛点に指先を軽く触れるだけの操法をすることにしました。しばらくすると、

「先生、何やらよう分からんけど・・・・足の薬指が勝手に動きよるんじゃけど・・・・どしたんじゃろ?」

「ホントですね・・・・これ、カラダが良くなろうとして、勝手に動きを作り出すんですよ。よくあることです・・・・すごいよね、カラダって。」

「・・・・・あれ?足の親指も動きよる・・・・・膝まで!何これ?」

「今、足の薬指の痛みはどうですか?」

「・・・・・大分、治りよる・・・でも、まだ痛みは残っとる。」

膝まで大きく揺れるように動くのが、徐々に治まり始めると最初の薬指と親指だけの動きに戻ってきました。この時点で、私は触れている指をやんわりと離し、しばらくAさんの様子を見ることにしました。ほぼ、動きが治ったため、

「今、足の薬指はどうですか?」

と尋ねたのですが、まだ完全に痛みは取れていないようでした。ただ、今回の治療が月末のため、集金や印鑑押圧のため、Aさんが動き回っていると、

「先生、今、薬指の痛みが全くありません!不思議!」

)これは、野口整体で活元運動、操体法で自発動といってカラダが勝手に治しを付ける動きです。Aさんには、この治療法がよく効くのかも知れません。次回、その後の経過を伺って処方を考えたいと思います。