即興セルフケア

興居島の由良町という港がある島一番の人口が多い地区を、出張治療しています。普段は、昼食を取らないのですが、ここに来た時だけ、ワカメうどんを食べるようにしています。海沿いにある「島うどん」というお店で、木造の屋根付きテーブルが新しく出来ました。木の香りがする素敵な空間なので、ついつい足を運んでしまいます。

「あじさいの杜鍼灸院」も全面木造の空間。患者さんが思わず足を運んでしまうような鍼灸院にしたいものです。

出張治療で忘れ物が致命症。今回こそは完璧と思っていたのですが、80才代の女子患者Bさんに頼まれていた野球の硬球を買っているのに、持って来るのを忘れてしまいました。ひたすらお詫びをして、治療をすることになりました。Bさんは腰痛が気になっています。腰痛でもお尻の部分です。そのセルフケアに硬球が効果的です。仰向けになり硬球を肩甲骨にある圧痛点に置いてBさんの体重で押圧指圧をすると、腰痛が軽減していくのです。『硬球に代わるものないかな?』・・・・と、部屋を見回してみると、

「あっっ、これ!この蓋を床に置いてやってみましょう。」

テーブルにあった丸い陶器の入れ物の蓋(ふた)を床に置いて、Bさんに肩甲骨の圧痛点に当たるよう仰向けになってもらいました。

「先生、陶器じゃけん痛いと思ったけど、ちょうど良い。気持ちええ。」

「そりゃあ良かった!次回硬球を持って来るまで、これを使ってセルフケアしてみてください!」

と、即興セルフケアを見つけだしたのです。次回までに腰痛が改善することを願うばかりです。