70才代の男子患者Bさんが治療用のイスに座るや否、開口一番。
「最近は、調子がええんよ・・・・どこも、悪うないんじゃけど、左肩があんまりよう回らん。」
「う~ん、そんなら奥のベッドでお尻をほぐそうか?」
「お尻をほぐす???」
「そう、お尻と肩はつながっとって、お尻が緩むと肩がゆるむんよ。」
「・・・・・・・・」
と、奥のベッドまで移動していただき、左を上にして横向きになってもらいます。最近、鍼灸でなく指圧で肩治療をすることが多くなりました。今回もBさんには指圧をすることにしました。
お尻横の天辺(大転子といいます)とお尻の後ろにある出っ張り(上後腸骨棘といいます)の中間のツボ(臀圧といいます)を押圧。
「どうですか?肩・・・」
「あれ?痛ない・・・・よう回るようになった」
と、こんな感じでお尻周辺のツボ(環跳、居髎、風市)を押圧。
「右肩とおんなじ、変わらんようになった・・・鍼やお灸より、ええんじゃないの?」
「・・・・昔は、歌舞伎町で、これやって食ってたけんね。指名客が多かったよ。」
と昔話・・・自慢話は、よくない、よくない!