当日調子が悪くなると電話予約して、夜の空き時間に来院される60才代の男性患者Bさん。
今回は、首とふくらはぎにコリがあり、辛いそうです。それから、右母指球に痛みがあります。
「松の木の大きいのを、切ったり運んだりしたのが、効いとるんじゃろ・・・しんどいんよ❗️」
確かに右手が合谷診(人差し指と親指の間の触診)では反応し、4等分した第2中手骨際、全てに圧痛点がありました。Bさんは、置鍼1本に対する反応が激しく、鍼を多く刺さなくても十分対応できます。
「ひゃ~~来た❗️・・・先生、どしたん・・・右手が、よう動く❗️・・・先生これ、どうして?」
右ではなく左のヒタイに置鍼した瞬間、Bさんの右手が反応しました。
「わからん・・・・」
置鍼をしているうちに、いつの間にかBさんの首痛は、なくなりました。
「先生、首も手も良うなったんで、後はふくらはぎじゃ。」
山元式新頭鍼療法(YNSA)では、ふくらはぎは前腕で治します、しかも同側(右→右、左→左)。そこで、Bさんの左前腕の圧痛点に刺すと、
「先生、どしたん・・・右のふくらはぎがゆるんだ!」
「・・・たまに、対角に出ることもあるんよ・・・・」
と、説明はしたのですが、よく分かりません。私が操体法を学んでいる時、捻挫、打撲のような明かな外傷が生じた時、カラダは対角にその負荷を散らすと理解していました。Bさんは、重い松の木を運ぶ作業の負荷が、対角に散ったのかもしれません。いずれにせよ、Bさんのふくらはぎは、対角の前腕圧痛点に鍼を刺すことで、良くなりました・・・・カラダっておもしろい🤣