当日予約で、来院される60才代の男性患者Aさん。昨日、草引きを長時間したため、両手首、首、腰に痛みがあります。そこで早速、合谷診(人差し指と親指の間の触診)、上腕診(肘内側の横紋の触診)、首診を行います。
上腕診では、どこを触ってもほぼ痛みがあります。そして、その痛みに対応する頭や顔の個所に置鍼。感覚が素直なAさん、ほぼ1本の置鍼で上腕の圧痛点が消えていきます。今度は、首診で東洋医学の12経脈の状態をチェックし、側頭部に置鍼していきます。
「痛っっっっった‼️・・・・先生、鼻が抜けた・・」
「今度は、ノドが抜けた・・・・息が、しよなった(やりやすくなった)。」
「先生、目が、目が、よう見える・・・ほら、ぱっちりしとるでしょ?」
「どしたん・・・左の足首が、痛なってきた・・・・何で?」
「Aさん、左手ちょっと、貸してください・・・ここら辺り、痛くないですか?」
「・・・・・痛っっっっった‼️・・・ひどいな・・・」
左足首の圧痛点に対応する左手首の圧痛点に鍼を刺して抜きます、3~4カ所していると、
「先生、今ポッキっと音がした・・・・入った・・・左の足首が、入ったわい!・・・どしたん、今度は右足が痛なってきた。」
「Aさん、今度は右手じゃ。」
左手同様に鍼を刺していくと、やはり、ポキッと音がして右足首が良くなったそうです。ただし、私には音は聞こえませんでした。そんなAさんの頭には、24本の鍼が刺さっています。
「Aさん、頭が針山になっとるけど、移動して、向こうのベッドでうつ伏せに寝ましょうか?」
まだ腰と手首(親指の母指球)に痛みが残っています。針山状態の頭を見ていると、鍼以外で治療したくなりました。今回は、操体法の圧痛操法。手の親指母指球が痛いなら、同側の足の母趾球に圧痛点があります。そこを、優しく強く押圧。
「・・・・痛っっっっった‼️」
腰をクネクネしながら、悶絶するAさんです。
「先生、どしたん?・・・・親指が治った。」
今度は、ふくらはぎの圧痛点を、優しく強く押圧して、Aさんにクネクネ体操をしてもらいます。どうやらこれで、腰も軽くなり終了となりました。操法法との併用は効果的です❣️