60才代の女性患者Cさん、 10月中旬に稲刈りをして膝が痛くなりました。その後、色々治療をしたそうですが、膝は痛いままです。車から下りて歩く姿が痛々しい。左脚を引きずりながら、歩いておられます。
「左の股関節から、膝までが、しびれたような痛みで、どうしようもないんです。」
「Cさん、2年前に来られた時の治療方法と、かなり変わったのですが・・・それでも、いいですか?今は、頭に鍼を刺して、膝を治しているのです。」
「・・・・ええ、いいです・・・」
「左の膝が痛いのだから・・・・・ここ、痛くないですか?」
「痛い‼️」
Cさんのオデコ生え際中央部、やや左上(H点)の圧痛点を爪で押し、圧痛点を確認しました。すると、Cさんニコッと笑顔。信用していただいたようです。
まず、合谷診(人差し指と親指の間の触診)、上腕診(肘内側の横紋の触診)から、基本治療を行い自律神経を整えます。次に、左H点(オデコの生え際、正中線より2cmのところから、2cm上の圧痛点)、左G点、左D点(共にこめかみ)、左G1~G3(左耳のウラ側)に置鍼。
「これで、膝の状態はいかがでしょうか・・・・・歩いてみてください。」
「・・・・・・・・歩いて・・・痛みが・・・ここの1点・・・・だけです??・・・」
左股関節からしびれる様な痛みが、膝下内側の1点の痛みになったのが、信じられない様な表情のCさんです。
「膝のどこが、まだ痛いですか?」
「・・・・・ここかな?・・・ここです。」
「そしたら、左腕を出しください・・・・・ここ、痛くないですか?」
「痛い‼️」
左膝の圧痛点に対応する左腕の圧痛点を、軽く押圧。Cさんの場合、圧痛点が3~4ヶ所ありました。それぞれに鍼を刺して抜いていきます。
「これで、歩いてみてください・・・・・どうですか?」
「・・・・・・痛く・・・・ないです❗️」
「あ~、良かった・・・・そしたら、腕にパイオネックス(円皮鍼)を貼っておきましょう。」
左腕の圧痛点に3ヶ所パイオネックスを貼って終了としました。普通に歩いて玄関を出られるCさん・・・・山元式新頭鍼療法(YNSA)の素晴らしさを実感しました。