鍼が嫌いなのに鍼灸院に来てしまった40才代の女性患者Aさんの続報です。今日は、鼻からノドにかけて痛みがあり、背中(胸椎5番あたり)と、そのウラの胸骨が痛いそうです。
Aさんには、仕事中の姿勢を正す指導をした上で、今回は、山元式新頭鍼療法(YNSA)の、合谷診(人差し指と親指の間の触診)、上腕診(肘内側横紋の触診)、首診を行い、鍼を刺す代わりに指先をAさんのオデコに置く施術を行います。そして、施術後、上腕診、首診をしてその変化の有無をチェックします。結果、下記のようになりました。
上腕診
左・頸椎+ → 頸椎+ 右・小脳+ → 小脳+
胸椎+ → 胸椎ー
腰椎+ → 腰椎+
脳幹+ → 脳幹+
大脳+ → 大脳+
小脳+ → 小脳+
首診
左・腎+ → 腎+ 右・腎+ → 腎+
膀胱+ → 膀胱+ 膀胱+ → 膀胱ー
胆+ → 胆ー 胆+ → 胆ー
心+ → 心ー 三焦+ → 三焦+
大腸+ → 大腸+ 肺+ → 肺+
三焦+ → 三焦ー
胃+ → 胃ー
脾+ → 脾ー
上腕診の基本治療で、ほとんど成果が出ていません。理由は、左A点(オデコの生え際)、左E点(左眉毛の上)を治療中、Aさんが咳き込むため、急きょ、脳点9番(頭頂部付近)に指置きを、変更したためだろうと思います。そのため、基本治療は5分しか出来ませんでした。
次に、左右Y点の肺(側頭部)に指置き。
「頭が引っ張られ、血が上って来るような感じです。」
と、Aさんがいうため、中止して、Y点の左大腸と左肺に指置き。指置きの合計時間25分でした。左中心に治療したため、結果左の首診が良くなっています。
「先生、ノドも背中もスッキリしました!」
次回は、基本治療をしっかりする約束をAさんとしました。