YNSAの創始者山元敏勝先生の著書からの抜粋です
『パーキンソン病の症状である「体の震え」が止まり、治療を受けることで進行を防いだ
パーキンソン病(女性 90歳)
この患者さんは、パーキンソン病を患われてから30年になります。YNSAの治療も30年続けておられ、パーキンソン病の進行は完全に止まっています。
初めて私のところにみえた時、体にはパーキンソン病の症状である「振戦」という震えが確認できました。
現在ではさまざまな治療法が研究されてきていますが、その当時パーキンソン病の治療法はないとされ、ご本人もご主人も大変につらく大きな不安に押しつぶされそうな毎日を過ごしておられたそうです。そのような中で、YNSAという治療法があることを知り、ご夫婦で大阪から宮崎まで引っ越ししてこられたのです。
私はYNSAの研究を行う中で、パーキンソン病では独特な点の変化が起こることを発見しました。パーキンソン病の症状は、脳が放出する神経伝達物質に関係しているため、YNSAでは、脳の部位である脳幹とつながる点に変化が現れます。脳からつながる神経は首で交差しているため、通常体の右側に症状がある場合には頭の左側の点に、体の左側に症状がある場合は頭の右側の点に変化が起こります。
しかし、パーキンソン病の症状に限っては、体の右側に症状がある場合は頭の右側と言うように、必ず同じ側の点に変化が起きるのです。そして、この独特な変化を見せる点に針をさすことによって、パーキンソン病の症状である「振戦」と呼ばれる体の震えや体の硬直などが改善されることがわかったのです。
この患者さんの場合も、パーキンソン病特有の点の変化がみられました。患者さんもご主人も、効果への期待とはじめての治療への不安から少し緊張されているようにみえました。
しかし、その緊張もすぐに解けました。頭部に針を刺すと、手に起こっていた震えはまたたく間におさまったのです。ご夫婦は顔を合わせて、大変嬉しそうに笑っておられました。
ただ、パーキンソン病の完治は現在でも大変に難しく、YNSAの場合も、体の震えや硬直の症状が治まっても、多くの場合、1週間ほどするとまた症状が現れてしまいます。そのため、継続をすることがとても大切になります。
この患者さんの場合には、1週間に2、3回の治療を行っていました。その後、1週間に1回に減らし、結果を見ながら10日に1回のようにさらに治療の間隔をあけていきました。現在でも1週間から10日に1回の治療を行っていますが、パーキンソン病の進行は完全に止まっています。また、パーキンソン病の症状である手足が震える「振戦」と言う症状も見る影もなく消えています。現在は90歳になられますが、大変にお元気で明るく過ごされています。』
パーキンソン病という難病の進行と「振戦」を30年も止め、90歳までお元気なんて、奇跡です。
私も、この治療法でいつかは、お役に立ちたいと思っています。