私の友人に、中世イタリアの聖人フランチェスコのような人がいます。
聖人フランチェスコが、小鳥達に説教を始めると、枝から小鳥達が次々と降りてきたと言われています。その友人の家には、ツバメが巣を2個作り、その内の1個は、ツバメ一家が巣立ちをした後、別のカップルが居ついて合計3家族のツバメが彼の家周辺を、飛び交(か)っているそうです。
心優しい彼は、巣から落ちた子ツバメを巣に戻してあげたため、ツバメは感謝して、彼が来ると超接近飛行で乱舞してくれるそうです。20羽近くの乱舞は壮観でしょう。
ツバメは情が熱い。私が京都美山町に住んでいたころ、隣町の京北町を車で走っていると、交通事故にあい死んだツバメの周辺に数羽のツバメ達が群がってお葬式をしている情景を目にしました。
燕尾服を着た小さな人々のように見えた一瞬を鮮明に覚えています。
ツバメ達にとって彼は、命の恩人で仲間なのだと思います。これからの人生、私もかくありたいと思ったのであります。