「先生、今日はお腹が痛くて・・・・仕事場でも、何度もトイレに行くので、同僚に心配されるぐらいでした。病院では、薬で治れば腸炎、治らなかったら虫垂炎かも知れないと言われました。」
30代の女性患者Bさん、引っ越しの準備でストレスがたまり、お疲れのようです。
合谷診(人差し指と親指の間触診)は左。左側から治療を始めます。
上腕診(肘内側横紋周辺の触診)
左:頸椎(1)、胸椎(1)、腰椎(1)、脳幹(1)、大脳(1)
右:頸椎、胸椎、腰椎、脳幹、大脳
今回は、左右の圧痛点に差がなく、左右ともに痛いそうです。ただ、合谷診では、左合谷に圧痛点があったので、左側のみの治療にしました。それぞれ左ひたいの生え際に1本の置鍼で左肘の圧痛点はなくなりました。これで、自律神経が整いました。お腹が痛いBさんにとってストレートに効く治療法です。
続いて、首診を行い内臓の状態をチェックします。
左:肝、胆、心、大腸、三焦(消化器)
右:腎(0)、膀胱(1)、胆(0)、心(1)、大腸(1)、三焦(1)、小腸(0)
置鍼の前に、もう一度合谷診(人差し指と親指の間触診)を行うと、右合谷の方が痛いとのことなので、右側頭部のみに置鍼の治療となりました。この首診で大腸の診断点に軽く親指を当て、圧をかけると、
「あっ痛い、痛い、痛い・・・・お腹が痛い❗️」
と、Bさんは右腹を抱(かか)えて絶叫。
「えっ・・・・ここは、大腸の診断点なんじゃけど・・・お腹に響くん?」
「はい!痛い、痛い・・・グ〜って来ます。」
「・・・・なるほど・・・山元先生は、凄いね・・・これを見つけたんじゃけん・・・」
大腸診断点は、首と肩の境目あたりにあります。そこを軽く圧をかけるだけで、大腸に響くのですから・・・・本当に驚きました。上記のように置鍼をすると、
「先生、冷えてた両手とお腹がポカポカ暖かくなって来ました!」
とBさんニコニコ顔。それで、治療は終了。後は、世間話をして過ごしました、おしまい。