昨日突然の電話で、夜8時30分から治療した60才代の男性患者Aさんから、今日再び電話がありました。
「先生、まだように治っとらんので、今日も診てくれますか?」
「分かりました・・・・そしたら、午後3時に来てください。」
ということで、来院されました。
「先生、今日は仕事も休んで、ゆっくりしたんよ・・・そしたら、だいぶ良うなった。」Aさんは、有能な営業マンなので、少々仕事を休んでも、一気に仕事をして遅れを取り返すのが当たり前になっています。
「先生、左のお尻からフクラハギが痛いんよ。」
「そしたら、操体法を先にしましょうか?」
という事で、操体法で約10分。全体の痛みは無くなり、ポイントの痛みだけになりました。こうなると、鍼の方が効果的です。
「Aさん、どこが痛い?」
「腰のここ(仙骨上部)。」
という事で、左耳の周辺にあるIソマトトープ(小さな人型の投影)の仙骨上部に置鍼。すると仙骨上部の痛みが無くなり、もう少し下の部位が痛くなりました。そこで、その部位に当たる左耳圧痛点に置鍼。すると、腰の痛みが無くなり、痛みが大腿部に移動。こんな感じで後2本置鍼して終了。しばらくして、
「先生、夏場になったら心臓がバクバクして血圧が上がって、仕事が出来んようになるんじゃけど・・・どこかええツボ無いん?」
「あるよ・・・あんね、脳神経の4番・・・・ここは、心臓だけじゃのうて、滑車神経という目ん玉動かす筋肉を支配しとる神経にも効くんよ。」
「先生、それで分かった・・・・最近目にゴミが入っとるゴロゴロした感覚があるんで、目を洗うんじゃけど取れんので、おかしいと思いよったんよ・・・そうじゃ、目がこんな感覚になる時、心臓がバクバクするんじゃ・・・・これで、納得出来た!」
「それにしても、山元先生は、凄いな!・・・・こんな関係まで発見したんじゃけん!」
と2人で感心してしまったのです・・・・おしまい。