「先生、今日はお土産多いのよ・・・・これと、これ・・・これは、主人が作った生姜の砂糖煮。」
80才代の女性患者Aさんは、週に1回のペースで通院されていますが、最近は体調管理がメインです。そのため、置鍼した後は世間話に花が咲くことが多いのです。そこで、畑の話になりました。Aさんのご主人は、定年退職後は、農作業に従事され20年以上。もうプロの領域です。ご主人から色々教わりたいのですが、「鍼大嫌い」なので・・・無理なのです。
そんな中、Aさんが、
「先生、ウドの話はまだまだ生きていますから・・・ウドの苗差し上げます・・・」
これは、2人で熱く語った「ウド愛」のその後の話・・・・ウドは栽培されていない野生のものが本来のウドであり、その香りこそが、ウド。京都美山町で10数年茅葺き民家で生活し、玄関を出るとウドが、前庭にあるのが当たり前・・・・私は、そんなド田舎生活をしていたのです。前の川には、クレソンとワサビ。裏にはワラビ、表にはミョウガ、花山椒、オオバギボウシ、タラの芽・・・・
ウドを植えるぞ・・・・・