あけましておめでとうございます。
この三日間は、寝正月と決め込んで万年床生活を送りました。酒を飲みつつ、箱根駅伝、大学ラグビー、高校サッカーを見ながらいつの間にか時が過ぎ・・・・・「ポツンと一軒家・3時間スペシャル」。熊本県、埼玉県、高知県とそれぞれ素敵な一軒家の紹介がありましたが、その中でも高知県の浅見幸惠(あさみこうえ)さん、88才のおばあちゃん、素敵でした。5人の子供を育てるため、旦那さんは関西方面に出稼ぎ、ご自身は土木仕事をしながら、夜裸電球の元で野菜作り。
山の頂きにある家から、5人の子供達のため水量の多い下の家に引越し。成長した子供達(大工さん)は両親のために元の山の頂きに、新築の家を。ところが、旦那さんは、その2ヶ月後に亡くなり、息子さん3人も亡くなります。残った娘さんは高知市内と静岡県に嫁いでいます。いつも、頻回に実家へ帰り連絡も良くとっているのですが、3日間だけ連絡を取れなかった・・・・その間、幸惠さんは脳梗塞で倒れていたのです。3日間倒れていたにも拘(かかわ)らず、奇跡的に後遺症はありません。
とにかく、その自給自足ぶりが自然で楽しそうなんです。また、たった一軒の幸惠さん家に通じる道の補修工事に、地域の人が総出。まさしく、日本で消えゆく結(ゆい)が現存していたのです。
これは、地域の方々が、幸惠さんの逞(たくま)しい人生と、優しい人柄を知っての行動。こんな素敵な地域が、限界集落になっている現実をどう考えていけば・・・・・私で出来ることは・・・・
などと思いつつ、ふと私の人生で最初の「カルチャーショック」が頭をよぎりました。
あれは、私が中学2年生。父親が運転免許を取り、初めて高知市の朝市に行ったとき、とても逞(たくま)しいたくさんの女性が、威勢の良い大声で喋り続けているのです。
「こんな女の人がいる・・・・・何なん・・・これ?」
もう、私はショックで、帰る車の中は無言・・・・
あの時の高知女性の逞(たくま)しさが、幸惠さんそのものだったようです。険しい山と大海原の太平洋を見て育った高知女性と優しい石鎚山に守られ、穏やかな瀬戸内に育った愛媛女性は、どうやら違いがあるように感じたのです・・・
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