患者さんが教えてくれる

2ヶ月ほど調子が良かったので、来院していなかった60才代の男性患者Aさん。昨日6mの高さのところへ、30kgの荷物を2回運んだのが原因なのか、良く眠れず、朝起きると首の左側が痛く、さらに縦揺れのめまい(50cmくらい垂直に揺れる)におそわれたそうです。それで来院されました。

「Aさん、最近は足にパイオネックス(円皮鍼)を貼るように変わってきてますよ。」

「そうなんじゃ・・・」

早速、靴下をぬいでもらい、足の合谷診(第一中足骨と第二中足骨の間の触診)右に痛み(右から治療)。次に膝診(腓腹筋周辺の触診)

頸椎

右:#4、#7

左:#3、#5、#6

胸椎

右:#1、#2、#4

左:#1、#2

腰椎

右:#5

左:#6

 

上記に圧痛点があり、右に4個のパイオネックス(直径0.15、長さ0.6mmの鍼)で圧痛点消滅。ところがAさんの左首は痛みが取れません。そこで、左足の頸椎治療点(まだ仮説のため、公言出来ません)に爪を立てるとものすごい反応。Aさんは、のけ反りイスから倒れそうでした。そこにパイオネックスを貼り、私の右中指先端を軽く触れる操法を始めました。しばらくすると、

「先生、これ気持ちええねえ・・・・・手のひらが温(ぬく)なってきた・・・首が緩んできた・・・・」

Aさんに首をチェックしてもらうと、もう痛みはなくなっていました。ただ、左目が上手く開(あ)けられません。そこで足の甲をあちこち触っていると、

「先生、今日はそこらあたりが痛うてたまらんかった・・・・そこじゃ!」

足の甲に猛烈な圧痛点がありました。そこにパイオネックス。

「・・・・・先生、目が開(あ)いた・・・・分かった、そこじゃったんじゃ。先生、縦に揺れるめまいのツボはそこじゃ!今度、縦にめまいがある言う患者さんが来たら、そこをやってあげて。相当気持ち悪いし、脳じゃないんかと不安になるんじゃけん。」

と、Aさんから教わるばかりでした。このような体験を通して少しずつ治療点が分かってくるのだと思います。