3月12日は、母親の誕生日。今年で89才になります。
母親は、私が小学校1、2年生の時、通っていた東谷小学校の先生でした。給食の時間、食の細いKさん(女の子)が、クジラの揚げ物を食べることが出来なく、泣きそうなっていたのを、見るに見かねて
「Kさん、ボクが食べてあげるけん!」
といって、食べてあげたのが見つかったので、職員室に行ったのは覚えています。
「また、来とるんか・・・ひろむ君のかあちゃんの顔が見たいわ。」
と言われていたそうです。当の本人は、おちょうし者ですからケロッとしており覚えておりません。ところが、母親がよくその事を思い出してはしゃべってくれたので、その光景が作り上げたイメージとして定着しています。この出来事を母親は、いつもニコニコ顔で話してくれます。
一番良く覚えているのは、校庭の池に張った氷を素手で摘(つま)んだ瞬間、頭から血の気が引き倒れ、気がついたら母親が背負ってくれていた心地よい安心感と、皆んなに見られている恥ずかしさです。
そんな母親。私が生まれてこの方、病床についたことを見たことがありません。健康な理由の一つが、食事だと思います。母親は1日3食取りますが、食べる量は普通の人の1/3位です。驚くほど食べません。それから、食べ方が同じオカズだけ先に食べていきます。父親が昔から、
「かあちゃんの食べ方、おかしんぞ・・・よう見とおみ、おんなじオカズばっかし先(さき)に、食べよろう。」
と口癖のように言っていました。今では、野菜から食べることを「ベジファースト」と呼ばれ推奨されていますが、母親が若い頃はもちろん、そんな言葉はありません。本能的にカラダに良い食べ方をしていたのだと思います。来年には90才を迎える母親に、心配ばかりかけて本当に申し訳なかったのですが、何とか好きなことをして、生活できていると電話連絡できました。どうぞこの調子で、元気に長生きしてください。
何故、「ベジファースト」が良いのか、インスターネットから引用します。
『野菜を最初に食べると良い一番の理由は、野菜に「食物繊維」が含まれているからです。
でもひとくちに食物繊維と言っても、不溶性のものと水溶性のものの2つがあり、働きも微妙に違うんです。
このうち水溶性食物繊維は水分を蓄える機能を持っており、高い粘性があります。
このドロドロとした粘性によってその後に食べた食物を包み込み、ゆっくり消化吸収されるよう運ぶ為、食事をしたことによる血液中の糖の値がぐーんとあがってしまうのを防止し緩やかにしてくれるので、インスリンが出過ぎるのを抑制してくれます。』