ブロッコリーの種(たね)

 

患者さんから色々教わります。

今日は、ブロッコリーが花を咲かせ、小さなサヤエンドウの様な実をつけ始めたので、切り取って・・・・どうしよう?と思っていた時、60才代の男性患者Aさんが来られました。

「それは、もっと枯れるまで置いとくんよ。全ての植物は同んなじなんじゃけど・・・種が出来るまで待って、次の世代を育てるようにするんよ。」

「そうか・・・・こんな状態では、中途半端なんじゃ・・」

「これじゃったら、食べた方が良えんじゃないん。」

「そうじゃね~」

「元々、実(み)には、種(たね)の周りの果肉に発芽させん様にする物質があるんよ・・・ほじゃけん・・・・例えば、梅があろう?梅はある程度熟してきて落ちろう・・・・落ちても種の周りに果肉があるけん、発芽出来んのよ。梅の木の下に落ちた実、全てが発芽したら大変なことになろう・・・・・梅の実を食べた鳥が、果肉を栄養にしてフンとして種を落とすけん、梅の木が子孫を残すことが出来るんよ。」

なるほど!

こんな会話ができる仕事場に感謝です。写真中央部の高いのが、ブロッコリーの実です。