コロナ禍の大谷現象

今日のサンデーモーニングでは、番組終盤の「風を読む」で「コロナ禍の大谷現象」というタイトルで時世を表現していました。それによると、オールスターゲームを前にして、アメリカ全域でも大谷フィーバーが起こっているのは、ベーブルース以来の投打二刀流という話題性に加えて、大谷選手の人柄が大いに関係していると述べています。

特に注目していたのが、高校時代の「目標達成シート」でした。これは写真にあるように中央のマスに目標を書きます。大谷選手の目標は、8球団からのドラフト1位指名。そのために必要な項目は、体つくり、コントロール、キレ、スピード160km、変化球、運、人間性、メンタルの8つ。それらの項目を達成するためより具体的な事例を掲(かか)げています。その中で、注目されるのが、運、人間性、メンタルです。

運には、あいさつ、ゴミ拾い、部屋そうじ、審判さんへの態度、本を読む、応援される人間になる、プラス思考、道具を大切に使うがあります。

人間性には、感性、愛される人間、計画性、感謝、継続力、信頼される人間、礼儀、思いやりがあります。

メンタルには、はっきりとした目標・目的をもつ、一喜一憂しない、頭は冷静に心は熱く、雰囲気に流れない、仲間を思いやる心、勝利への執念、波をつくらない、ピンチに強いがあります。

この3つの項目達成を、日本でもアメリカでも、試合中に常に行っているのが素晴らしい。大谷選手の審判へのあいさつやゴミ拾いは習慣となっています。投手として大崩れした翌日に、ホームランと勝負を決める激走ホームインは、プラス思考です。その結果、応援される人間となり、愛される人間となっています。

政治学者の姜尚中(かんさんじゅん)氏が、これを実行する素直さが素晴らしく、アメリカで受ける要因となっていると分析されていました。素直な野球小僧がスクスク育って、気が付いたら全米、日本中の人々に感動と驚きと勇気を与えていたのです。明後日のホームランダービー、明明後日のオールスターゲームと楽しみです!