突然の患者さん その2

昨日来院され、本日予約の70才代女性患者Aさん。70才まで歌のお仕事をしていて、元気だったのですが、3ヶ月前から足が浮腫(むく)み足ウラに違和感を感じるようになりました。そして、左膝の裏側が腫れて痛みがあり、右手首、左肩(三角筋)にも痛みがあります。整形外科でレントゲン写真を撮っても、異常なしで湿布と飲み薬をもらっただけです。

「食欲はありますか?」

「ありません・・・・食事はいい加減にしています。朝はパンと卵だけ・・・昼は食べなかったり・・・夜は外食とか・・・あまり野菜を取ってない。」

「あらら、それはいけませんね・・・・一度食事を見直してください。」

今回は、あまり細かいことは喋らず次回、食事をどう変えたのかを聞いてみようと思います。そして、山元式新頭鍼療法(YNSA)の説明をして治療に移りました。

合谷診:人差し指と親指の間の触診→左→左側の上腕診、膝診を行う

上腕診:なし

膝診:頸椎#1、#2、(1)胸椎#1(1)、大脳(1)、小脳(1)

首診:左腎(0)、左膀胱(2)、左胆(1)、大腸(0)、三焦(1)

(   )内は置鍼の数。

「痛み・・・ありますか?」

頭に置鍼をし、今まで膝ウラにあった圧痛点を押圧して、痛みの有無をAさんに聞いてみました。

「・・・・あれ?無い・・・気のせい?」

「・・・気のせい?ではないでしょう・・・」

「あはっは・・・そうよね~」

歌をお仕事にしていただけあって、芸術家、自由人です。私は、こういう患者さんと波長が合います。上腕診、膝診で自律神経を整え、首診をして内臓を整えました。

「今どうですか?」

「足ウラの違和感がなくなった。」

「カラダ全体が整って来ると、違和感がなくなる事ってよくあります。右手首はどうなっていますか?」

「来た時より良くなっているけど、まだ痛い。」

そこで、右側頭部の膝の治療点に1本置鍼。後は、足に見つけた手首の治療点にパイオネックスを3個貼りました。すると、手首の痛みはなくなりました。次に左膝の治療です。これは、G点という耳の後ろの乳様突起の下にある圧痛点に2本置鍼。これが随分効きました。これで、AさんはYNSAの効果を実感できた様です。今回は、あまり欲張らずここで終了しました。