70才代の男性患者Cさん、両膝痛で通院されていたのですが、随分良くなり現在は、体調管理のため2週間に1度の通院となっています。稲刈りが終了して、お疲れのようです。Cさんには鍼治療より操体法治療の方が多くなっています。いつものように合谷診、上腕診、膝診、首診をした後、Cさんと相談です。
合谷診:(人差し指と親指の間の触診)左→左の上腕診、膝診をおこなう
上腕診:腰椎、脳幹、小脳
膝診:頸椎#1~#5、胸椎#1、#2、腰椎、#1~仙骨
首診:右腎、右膀胱、右大腸、左膀胱、左心包、左大腸、左三焦、左脾
「今日は、何で治しましょうか?」
「先生にお任せします。」
「・・・・・そしたら、鍼にしましょうか?」
「はっっっは・・・ちょっと待ってください・・・鍼すると、お風呂に入れませんね・・・百姓は、風呂に入らんと、汗かくんで・・・・」
「そしたら、操体法にしましょう。」
やはりCさんには、操体法がいいようです。こういう時は、圧痛操法が一番効きます。足に見つけた治療点を丁寧に押圧すると、猛烈な痛みがCさんを襲います。なぜ猛烈な痛みになるのか、それは押圧の姿勢にあります。親指の爪を治療点に対して直角に立て、カラダ全体を丹田を中心にして、動かすからです。私は全く力を入れていません・・・・これがポイントです。武道と同じです。
そうすると、上腕、膝、首の圧痛点が瞬時に消えます。その後、遠赤外線のベッドを45℃に設定して30分休んでいただき終了となりました。これは、山元式新頭鍼療法(YNSA)と操体法の融合した治療法になります。