孫、大集合でお疲れ

60才代の女性患者Bさん、年末年始はお孫さんが大勢里帰りし、大忙し。そのため、右下肢の外側がしびれ、股関節に痛みが生じ、左足は足首、膝に痛みがあり歩くのも大変な状態になりました。最近は月1回の通院で 健康管理が出来ていたのですが、今回だけは、早めに来院しようとしました。しかし、年始が忙しくてやっと本日来院となりました。

「先生、もう大変よ・・・・しびれた右足をかばうけん、左足も痛うなって、おばあさんがひょこっひょこ歩きよろ・・・あんなに、なってしもうて、まあ私もばあさんじゃけど・・・」

「まあ・・それは大変じゃなあ・・・・でも、お孫さんが集まって来て、楽しかったろう?」

「そりゃあ、賑やかで楽しかった・・・・でも、お世話するんもまあまあ大変よ。」

「そりゃ、そうじゃわいな・・・・お疲れ様でした。」

などと会話をしながら合谷診のため、Bさんの両手を軽く握ると、

「冷たい!」

「先生の手、温いなあ!」

「そりゃ、毎朝水浴びしよるけん・・・・これだけ冷たかったら、足も冷たいんじゃないん?」

「冷たい、冷たい・・・どうにもならんのよ」

「・・・・そしたら、今日は足にお灸をしようか?」

ということになり、上腕診、膝診は頭の置鍼、首診は足へのお灸で治療することになりました。

合谷診:(人差し指と親指の間の触診)左→左上腕診と左膝診を行います

上腕診:頸椎(0)、胸椎(0)、腰椎(0)、脳幹(0)、小脳(0)

膝診:頸椎#1(1)、#6(0)、胸椎#1、#2(1)、#12(0)、腰椎#1(0)

首診:右腎(0)、右膀胱(0)、右小腸(0)、左腎(0)、左膀胱(お灸3)、左大腸(お灸3)、左三焦(0)、左胃(0)、左小腸(0)

冷え切った足には、糸状灸で皮膚まで焼き切るのが効きます。最近始めたのが、ヤケドに効く紫雲膏という軟膏を皮膚の上に乗せ、糸状灸で焼き切る方法です。これだと、紫雲膏を塗る量と糸状灸の太さ加減を調整することで、患者さんの感性に合わせて治療できます。例えば、Bさんの様に、幼い頃からお灸に慣れている場合、紫雲膏は薄く塗り、やや太めの糸状灸がベストです。

「先生、これ(肘中央部、曲池というツボ)見て・・・白なっとろ、私がお灸しよった跡よ。」

「凄いな・・・そしたら、少々熱うても、かまんなあ。」

「かまんかまん、熱いぐらいが効いたちゅう感じで、ええんよ。」

とBさんには、かなりの熱さが通る糸状灸を、見つけた左足の膀胱と大腸の治療点に1カ所3壮ずつ施術。すると、首診で他の診断点も圧痛点が無くなっていました。右の首診でも圧痛点が無くなっていたので内臓治療は終了となります。後は、痛みの残っている左膝と右股関節の見つけた足の治療点に3壮ずつ施術して、ほぼ痛みを取り終了となりました。