名古屋の大沼四廊先生主催の「ナチュラルメディスン」のセミナーに来週の日曜日に再び参加します。先生のセミナーや治療を受けることで、私の治療方法が変わってきました。操体法というカラダの歪みを取る民間療法を中心に治療をしていこうと、6年前に開業していたのですが、3年前から山元式新頭鍼療法(YNSA)に移行していました。ところが、大沼四廊先生の大沼理論に遭遇し、再び操体法を自由に加える治療に変化しているようです。
大沼理論で最も納得出来るのは、カラダの歪みのメカニズムです。このメカニズムのため開業以来、常に感じていた患者さんの2つの歪みの傾向の理由がわかりました。2つの傾向というのは、
1)9割以上の患者さんの脚の長さは、右脚が短く、左脚が長い
2)8割の患者さんの左合谷(人差し指と親指の間のくぼみ)の方が右合谷より圧痛点が多い
1)の理由は、以前にも紹介しましたが、「腸管膜根」という第1腰椎の左から仙骨の右にかけて存在する小腸の始まる部分が、ストレスにより縮み右腸骨が上がるためです。これを「上前方変位」といいます。この骨盤の歪みにより、第12胸椎と第9胸椎と第3頚椎に歪み圧痛点が生じます・・・・なんと、こんな単純な真理があったのです。
2)の理由は、1)の理由で右腸骨が縮み右ソケイ部が萎縮するため、そこを通る大動脈、大静脈が圧迫され、右下腹部がうっ血する傾向が多くなります。その結果、右側を上にして眠るため左側が圧迫されます。鎖骨は第1肋骨に乗っかっている関節(鞍関節といいます)なので、平行移動しやすいのです。そうなると、その周辺を通っている左鎖骨下動脈を圧迫し、左腕の血流が悪くなってしまうのです。
こんなメカニズムが分かると、操体法を使って効率よく歪みをとる方法を考えるようになります。
自由な発想でやれるので、ますます治療が楽しくなっています。