血液浄化装置

森下敬一先生の著書「血液をきれいにして病気を防ぐ、治す」でガンに関する独特な指摘があります。このことを信じるかどうかは、個々の自由ですが、私は納得しています。

『さて話を元に戻すと、見方を変えれば、ガンという病気になるのは必ずしも悪いことばかりでもありません。むしろガンを「体内が有害物質で汚染された警鐘」だと捉えるのが森下自然医学の考え方です。いまのようにガンが多くなかった1950年代より前の時代には、血液が有害物質で汚染されると人間は敗血症となり、解毒機能が劣化してすぐに死んでいきました。敗血症は血中に細菌類が繁殖する異常状態です。これに対しガン腫は、血が汚れたとき警鐘を鳴らすように、血を浄化しようとしてできる性質を持っています。

いわば、敗血症で亡くなる前にガンにかかることによって、ガンという浄血装置で有害物質を排出するチャンスをもらえたと見ることもできます。その点からいえば、ガンは敗血症による処刑が先延ばしされる、1種の猶予期間という側面もあるわけです。ですから、ガンになってしまったら、まず食生活を始めとする生活習慣など「自分のやってきたことをすべて」反省することから出発すべきです。そういう機会を、病気になったことで与えられた。そんな謙虚な気持ちを持つことも大切です。そのような意識でガンと向き合えば、病気も必ず治ります。

ガンを悪魔の巣窟のように唾棄すべきものとだけ捉えるのではなく、むしろガンに感謝する。そういう精神状態になると、人間的に成長することさえできるようになります。心の状態がそのようになることで、やがて病気も自然に治っていくのです。』

以前、異化作用というデトックス(解毒)で、体内から有害物質を排出し血液をきれいにすれば、ガンが赤血球に変化することを紹介しました。ガンという浄血装置ができたとき、異化作用を行いきれいな血液にすれば、自然と浄化装置がいらなくなりガンが消滅するという理論になります。