酵素パワー

患者さんが、色々教えてくださいます。90才代の患者さんが、3日前に転んで左顔面が大きく腫(は)れあがり出血も激しい状態でした。病院の都合で、「命に別状なければ、家庭で処理をしてください」とのことでした。そこでの娘さんの機転が素晴らしかったので、ご紹介します。娘さんをCさんとお呼びします。

https://youtu.be/uAOmKXE-Ags

Cさんは、傷口に自然医学総合研究所所長の大沼四廊先生が作られたパウダー状の酵素「命潤」を振って止血。次に酵素入りのローション(これも大沼先生の製品です)で傷口を洗い、ローションと「命潤」を浸したガーゼを貼り人工皮膚のようなテープで傷口を押さえました。すると、僅か3日間で腫れが引き、黒くなっていたアザが無くなりました。

今日の午前中に来院されたのですが、3日前の写真と比べると、その回復力に驚きました。そして、何よりCさんの機転の良さ、頭の良さに感服しました。Cさんは、

「お砂糖でも消毒できるんですよ。お塩だと痛くて無理ですけど・・・」

これらのことを知っているのと知らないのでは、人生そのものが違ってきます。確かに調べてみると、砂糖を傷口に塗った場合浸透圧の関係で、傷口には砂糖が入らず、反対に水を引き寄せるため、消毒できるとあります。ジンバブエで最も利用されている民間療法の一つだそうです。また、Cさんが思いついた酵素についてウキペディアで下記のように説明しています。

『酵素(こうそ、英: enzyme)とは、生体内外で起こる化学反応に対して触媒として機能する分子である。酵素によって触媒される反応を「酵素的」反応という。このことについて酵素の構造や反応機構を研究する古典的な学問領域が、酵素学 (こうそがく、英: enzymology)である。

核酸塩基代謝に関与するプリンヌクレオシドフォスフォリラーゼの構造(リボン図)。酵素の研究に利用される、構造を抽象化した図の一例。

酵素は生物が物質を消化する段階から吸収・分布・代謝・排泄に至るまでのあらゆる過程(ADME)に関与しており、生体が物質を変化させて利用するのに欠かせない。したがって、酵素は生化学研究における一大分野であり、早い段階から研究対象になっている。

最近の研究では、擬似酵素分析(英語版)の新しい分野が成長し、進化の間、いくつかの酵素において、アミノ酸配列および異常な「擬似触媒」特性にしばしば反映されている生物学的触媒を行う能力が失われたことが認識されている。[1][2]

多くの酵素は生体内で作り出されるタンパク質を主成分として構成されている。したがって、生体内での生成や分布の特性、熱やpHによって変性して活性を失う(失活)といった特性などは、ほかのタンパク質と同様である。

生体を機関に例えると、核酸塩基配列が表すゲノムが設計図に相当するのに対して、生体内における酵素は組立て工具に相当する。酵素の特徴である作用する物質(基質)をえり好みする性質(基質特異性)と目的の反応だけを進行させる性質(反応選択性(反応特異性ともいう))などによって、生命維持に必要なさまざまな化学変化を起こさせるのである。

古来から人類は発酵という形で酵素を利用してきた。今日では、酵素の利用は食品製造だけにとどまらず、化学工業製品の製造や日用品の機能向上、医療など広い分野に応用されている。医療では消化酵素を消化酵素剤として利用したり[3][4]、疾患により増減する酵素量を検査することで診断に利用されている[5]。またほとんどの医薬品は酵素作用を調節することで機能しているなど、酵素は医療に深く関わっている。』