70才代の男性患者Aさんは、5年ほど前から約1年半、毎週来院されました。ところが、移動手段がなくなり来院出来なくなりました。そこで当院がそのような患者様に対して、送迎システムを考案中で、Aさんにはお試しで乗車していただき、3年半ぶりの再会となりました。
「先生、頭の鍼(山元式新頭鍼療法・YNSA)で花粉症が治りましたよ。たまに、花粉が多い時に少し出るくらいになっています。それから、右の股関節の手術を予定していたのに、やらなくてすみました。」
YNSAがお役にたったようですが、Aさんがしっかりセルフケアをされていたのも、良くなった理由です。Aさんは、非常に感性豊かな方なので、無意識のうちに頭頂部の圧痛点(特に舌咽神経と肺に効く治療点)へ爪を立てて刺激しておられたようです。この刺激で首が緩む感覚を感じられたようです。今回は、治療中置鍼した個所に置鍼したままで軽く指を置く治療を試みてみました。
「OKグーグル、タイマー3分お願いします。」
「はい3分ですね、ではスタート!」
しばらくすると、
「・・・意識がしっかりあるんだけれど、眠くなる・・・・」
と、この治療の典型的な症例に一瞬で入られました。その感覚を言葉でうまく表現されるので、感心するばかりでした。治療家はAさんのような患者さんから、多くの学びをいただくのです。送迎システムをしっかりして、これからもAさんの意見をたくさんいただけるようにします!