急に冷え込み、体調を崩す人が多くなっているようです。今日も早速、午前中早くに電話がありました。
「2つの病院に行っても、患者さんで一杯なんです。私の孫なんですが、中耳炎だと思います・・・・耳が痛いと言っているので、診てもらえますか?」
と飛び入りの患者さんが来院されました。私は医師ではないので、診断名を付けることは出来ません。ただ、患者さんの自律神経と内臓を整えてそのあと、耳の治療点に置鍼することは出来ます。小学校高学年の男性患者Aくんが、おばあさんの見守るなか、恐々(こわごわ)イスに座って下向きかげん。
「鍼打つの初めて?」
「はい、初めてです。」
「チョット怖い?」
「はい、怖いです。」
「注射より痛ないけん、大丈夫よ。」と、おばあさんの声援。
「頭に刺すのが・・・・」
「ほうじゃね・・・・怖いね・・・ほじゃけど、頭蓋骨に守られてる頭皮に、1mmの深さで横に刺すだけじゃけん、安全よ。脳みそなんかには、刺さんのじゃけん。」
渋々納得のAくんに、簡単な説明をして置鍼していきます。自力神経と内臓は3本置鍼するだけで整いました。若い子のエネルギーにただただ感心するばかりです。あとは、耳鳴りの治療点、左耳周辺に5本置鍼して終了となりました。
「今、耳の痛いのはどうなっとる?」
「・・・痛くないです。」
「よかった、よかった・・・・カラダは治ろうとして、一所懸命、頑張りよるんよ。鍼はそれを助けよるだけなんよ。Aくんのカラダがお薬出して治しよるんよ。」
と説明をしてあとは雑談。Aくんは、私の名刺を3枚取って帰られました。よかった、よかった!