10秒の骨盤調整

30才代の男性患者Bさん、立ち仕事で10時間近く働いておられます。最近は、履きやすい靴に替えたため、かなり脚の疲れが少なくなったそうです。それでも、全身の疲れがあります。畳部屋に仰向けになってもらうと、右脚が1.5cm縮んでいます。そして、右フトモモ(大腿部)の尖(とんが)りが、やけに気になります。こういう時は、気になった個所に指がいくものです。

「痛っっっっった!」

Bさんの右フトモモが、無意識の動きをしながらカラダをクネクネ。おおよそ、10秒程の治療ですが・・・・

「ほら・・・左右差が無くなったでしょ?」

「・・・・凄い!」

この治療法を圧痛操法といいます。鍼灸師になる以前は、この操法で骨盤調整をしていたのですが最近は、あまりやっていませんでした。やってみるものです、すっかり信用されたようです。その後は7本の置鍼で自律神経と内臓を整え、ベッドで仰向けになってもらいます。お疲れの患者さんには、足指もみが一番です。20分ゆっくりと施術するとBさんのカラダがユルユル・・・仕事疲れがすっかり取れたように感じました。これらの施術は操体法ですが、今後とも少しずつ融合していこうと思います。