腕組み

10日ほど前から、右肘内側に痛みがある高校野球部の新3年生A君。当院に来られる前、何ヶ所かの治療院に行かれたそうですが、結果が出ず医療不審を多少感じておられたようです(それは、後日分かったことです)。そんな事とは知らずに診断を進めていると、無意識のうちに腕組みをしているA君。腕組みという行為は、「おい、治してみろ !俺は、信用していないからな!」という思いが作り出すものです。

『あらら・・・拒絶してる・・・まあ、体験してもらおう!』

と、お気楽モードで治療を始めました。山元式新頭鍼療法(YNSA)では、上腕診と呼ばれる脳から脊柱の状態を診断する方法を、膝診(去年の学会で発表し、認められました)で行っているため、頸椎の1番から仙骨までの状態把握が可能になりました。A君の場合、胸椎の2番、11~12番に圧痛点があることが分かります。それを2本の置鍼で無くしたため、腕組みの姿勢が一気に緩んでしまいました。

それからは、私のいつものペースで治療を終えて、2日後の予約をして帰宅されました。来院された時の痛みが10で痛みが全くないのが0。それが10→2になりました!次回の治療が楽しみです。