鍼を刺すたびに絶叫される40才代の女性患者Cさん。前回の治療後、2日経ってから腰痛がなくなったそうです。それから1ヶ月が経ち、また腰痛が再発したため来院されました。膝診をして、しっかり5本を眉の上と耳周りに置鍼。
「キャ~、痛た~~~~~~~」
とやはり、絶叫!
「・・・・ごめんなさい・・・あららら・・・もう、叫んだらいいわ。声に出すのはいいこと。」
というしかありません。痛みに敏感なCさん、刺鍼の瞬間から絶叫モードに入り置鍼が終了すると静かになってくれます。結局このパターンを7回することになりました。その途中、
「あれ?鍼が折れた!」
と、鍼を刺していない頭頂部やや前方を指刺してポツリ。
「・・・・うん?そこは鍼はないですよ。」
「え?ウソ・・・刺した鍼折れていません?ポキッと音がしたんですけど。」
「いいや、ステンレスの鍼だから、折れたりしないですよ・・・・今まで、一度も折れたことないです。」
「でも、ここ(頭頂部前方)熱くないですか?ほら?」
と、Cさん頭頂部前方にご自身の両手をかざして、猛烈アピール。やんわりと手を近づけていくと確かに、湯気が立っているような熱さを感じました。
「なんか、ここ緩んで熱いんです。」
「ああそしたら、絡(から)まっていた筋膜が、緩んでポキッと音がしたんだと思います。」
と、説明してCさんに納得していただきました・・・・・と、思いきや、治療後の抜きとった鍼が折れていないか、しっかりとチェック!やっと、納得したようです・・・良かった!