頭に鍼をさすと・・

 

 

なぜ、頭の鍼が効くのか?

私は、患者さんに説明していませんでした、不勉強でした。名著「あきらめなければ、痛みも、麻痺も、必ず治る!」を読み返し、学生時代の資料、教科書で調べていくと、徐々に分かってきました。ポイントは、神経伝達物質とデルマトーム(皮膚分節)。

神経伝達物質というホルモンは、血液を介して運ばれますが、急を要する時は、視床下部から中枢神経をへて脊髄神経(末梢神経)へと運ばれます。この神経伝達物質というのは、50種類以上あり、その中でも「脳内モルヒネ」と呼ばれるエンドルフィンは、視床下部から出て痛みを止める働きがあります。この時エンドルフィンを運ぶ場所を予測するのはデルマトームです。デルマトームとは簡単に言うと、どこの脊髄神経で障害が起こっているのかを教えてくれる「地図」のようなものです。この「地図」を活用するには、脊髄神経を知ることが重要です。脊髄神経は頸椎から8本、胸椎から12本、腰椎から5本、仙骨から5本、尾骨から1本の合計31本あります。これらの脊髄神経が通っているところの皮膚に痛みやしびれを感じれば、「地図」を読み取るように脊髄神経が具体的に分かります。

2日前、60才代の男性患者Aさんの右親指治療をしました。普段は、C点と呼ばれるオデコの右側に置鍼をするのですが、今回は、デルマトームを使って治療しました。右親指はデルマトームでは、頸椎の6番からの脊髄神経と「地図」が読めます。そこでCさんに口を開けてもらい、耳の前に出来た凹みのC6治療点に置鍼をしました。

「これで、どうですか?」

「・・・・いいんじゃない。」

この1本で親指の痛みが取れました。これからも、このデルマトームを一つの羅針盤として活用しようと思います。

追伸:名著「あきらめなければ、痛みも、麻痺も、必ず治る!」に下記の言葉がありました。

原因のある部分とつながるYNSAの点(診断点)から情報を受け取った脳が治療すべき確かな場所(治療点)に治療に必要な確かな命令を送っているといえます。

デルマトーム

不勉強を痛感しています。山元敏勝先生の著書「あきらめなければ、痛みも、麻痺も、必ず治る」をじっくり読むことをしていませんでした。先生のおっしゃっておられることを、しっかり理解していなかったのです。山元式新頭鍼療法(YNSA)は、神経伝達物質がポイントです。私はこれをあまり理解していなかったようです。

YNSAの即効性と鍼麻酔(山元先生は、鍼麻酔で意識のある患者さんの手術を2000例されています)の関係が分からなかったのですが、先生の本を読むうちに徐々に分かってきました。神経伝達物質を出すところというのは、脳幹という頭の中央部にあります。その中で視床下部というところから下垂体というスポイドの様な形をした物がぶら下がっています。ここから様々な神経伝達物質が出ています。生命活動を維持するための大切な部位が視床下部で自律神経の最高中枢になります。体温調節、本能行動の中枢、情動行動の中枢、体内リズムを司っています。

何とYNSAは、この重要な視床下部に働きかけているのです。これは、ハーバード大学をはじめとする各国大学でMRIを駆使して、置鍼した時の視床下部の変化や、神経伝達物質の動きなども解明されているようです。脳幹から出た中枢神経は尾骨まで伸びて、その間に31の脊髄神経(末梢神経)がカラダを巡っています。そして、その脊髄神経の感覚神経と、その神経に支配される皮膚領域は定まっています。これを皮膚分節(デルマトーム)といいます。また、筋肉に対する感覚神経の分布も規則的になっています。これを筋分節といいます。

山元敏勝先生は、このデルマトームと筋分節を理解して、鍼麻酔をされたのだと思います。例えばおへその上を鍼麻酔しようとすれば、胸椎9番にあたる治療点に置鍼をされるはずです。置鍼する箇所は眉毛の上にあります。すると、神経伝達物質(脳内麻薬といわれるエンドルフィン)が9番の脊髄神経まで運ばれておへその上に痛みを感じない部位ができるのではないかと思います。

神経伝達物質と鍼麻酔の関係を、デルマトームを通して理解したような気がするのですが・・・違うかもしれません。

一灸入魂

一灸入魂

「お灸の効果があって、次回もお灸でやって欲しい。」という声を聞くことが最近増えてきました。そして、私の姿勢が、大切であるのでは?と考えるようになりました。これは何となく感じただけなのですが。以前は、右脚をなげだしてお灸をしていたのです。これの方が楽だったからですが、お灸を受ける患者さんからすれば、しっかりアグラをかいて三角形を作った状態の私からの施術を受けたいはずです。

それで、最近アグラをしてお灸をしています。まだ、はっきりとは言えませんが、効果があるように感じます。そこで、今日の患者さんの声を上げてみます。

お灸2壮して、

「あんなんで、効くん?・・・・やわらかなっとる。」

お灸1壮して、

「ちょっと違う。」

その後、2壮して

「良くなった。」

2壮して、

「ゆるくなっとる。」

その後、1壮して、

「触った感じが違う。」

このように、少ない壮数で、しかも熱さをほとんど感じないお灸が出来ています。今後ともこれを続けてみようと思います。

お灸効くなあ

1週間前から腰痛で、3ヶ月ぶりに来院の70才代男性患者Bさん。農作業を早めに終えて、来られました。

「ちょっと、1週間詰めて通おうと思う・・・慢性化して痛いんよ。」

合谷診:左(左の膝診を行う)

膝診:頸椎#3(2)、胸椎#11(1)、腰椎#2(1)、脳幹(0)、大脳(1)

首診:左腎(1)、左膀胱(1)、左肝(0)、左胆(1)、心包(0)、心(0)、大腸(0)、三焦(0)、脾(1)、

右腎(0)、右膀胱(1)、右脾(1)、右小腸(1)

(   )内は鍼の数

上記の置鍼13本を終えて、ある程度腰も軽くなったので置鍼30分の間に、見つけた足の治療点へお灸をすることにしました。来年のYNSA学会では、検証例を多くして発表出来るようにしたいと思っています。また、現在は上腕診はやめて、膝診のみを行い成果を出しているので、この発表もするつもりですが、発表の仕方がよく分からないので、心配です・・・まあ何とかなるか。

お灸の良さは、患者さんと雑談しながら施術できることにあります。

「柴犬は、メスが体高35~38cm、オスが38~45cm。それより小さいのが豆芝で豆芝という種類はないんよ。メスはキツネ顔、オスはタヌキ顔がええんよ。」

「ええ・・・そうなんですか、知らんかった。」

「メスは、スーッと面長。オスはチョットエラが張った感じがええんよ。」

「なるほど、ネコもそうなりますね!」

「朝、夕散歩1時間ずつ、好きじゃないとやれん。」

などと、話が弾んでいき野球、バスケットボール、卓球の話・・・と続くのです。

「ところで、今腰の状態どうですか?」

「・・・・・ええ感じ、お灸効くなあ!」

「結構、効くでしょう!」

左右の足に合計9壮し、内訳は全く熱さ感じない1壮、少し感じる4壮、気持ちいい3壮、熱い1壮。

「今日来た時の痛さが10じゃったら、鍼の後、お灸の後はいくら位になりますか?」

「10から8、8から2。」

お灸が効いているのが分かり嬉しいのですが・・・鍼の技量をあげなければと、感じたのです。

 

足灸療法

今年の11月に山元式新頭鍼療法(YNSA)学会がリモートで講演会や発表があります。見つけた足の治療点の発表と上腕診の代用、膝診の発表をどのようにすれば良いのか、今年の発表を見て、それらを参考にして、来年は出来れば2つの発表をしたいと思います。

現在、上腕診(肘内側の触診)をしないで、膝診のみで行っているため、その正確さは上腕診以上にあると思っています。足の治療点に関しては、治療点を見つけるというよりも、発想の転換。その結果、成果が出ているので、その詳細説明が必要となります。試行錯誤しながらも、お灸だけの熱くない治療なので患者さんには好評です。今後、来年の発表に向けて「足灸療法」と勝手にネーミングしてまだまだ新たな治療点を見つけて行こうと思います。

現在、3人に「足灸療法」を施術していますが、今日ピッタリの患者さんに出会いました。以前にもご紹介した70才代の女性患者Aさん。非常に感覚が鋭いので、仰臥位のAさんの足に

私が指で触れていると、「カラダに水が流れている!」と突然喋り始めた経験があります。

今回はお灸を24壮中、18壮は全く熱さを感じない火加減だったにも、かかわらず良くなりました。

そして、途中から様々なところにしびれる様な感覚が、膝下、膝上そして、頭に出てきました。そして、モグサに火をつけると、

「・・・あれ?お椀がかぶってた感じだったのが、パッカッと開いてしびれる感じが無くなった。面白いね・・・私、お灸が合っていると思う。」

「今のお灸は、肝臓治療点です。」

「心当たりある、私色々なお薬を飲んでいるから・・・・」

次回からもAさんにはお灸施術で色々な発見をしていきたいと思っています。また、新たな足灸に適した患者さんを探して行こうと思います。

むずむず脚症候群の解説

 

山元式新頭鍼療法の実践ガイド YNSA症例集より、加藤直哉先生のむずむず脚症候群に関する記述を載せます。

『むずむず脚症候群(Restless Legs Syndrome:RLS)は、今から70年以上前の1945年にスウェーデンの神経学者エクボン博士によって提唱された疾患である。じっとしていると湧き上がってくるような不快感があり、足を動かさずにはいられない、夜に症状が強くなる、動くと症状が軽くなるといった特性がある。安静にしていると、居ても立っても居られなくなる場合も多く、人によっては、不快感のため睡眠に支障をきたし、明け方まで眠ることができない場合もある。

疫学的な調査で患者数がとても多いことが知られており、わが国の患者数は200~400万人(人口の3~5% )、欧米ではさらに多く、全人口の5~10%の患者がいると報告されている。

今後、さらに多くなることも予想される疾患であり、臨床でも遭遇する可能性が高いRLSの一例を報告させていただく。

むずむず脚症候群の原因は盛んに研究が進められている。まだ完全に証明されてはいないが、現在、ドーパミン機能障害が原因の1つと考えられている。

ドーパミンは神経伝達物質の1つで、やる気や感情だけでなく、筋肉などの運動や、数々の感覚の信号を伝える役割を持つ。このドーパミンがうまくパフォーマンスしてないことが、RLSの原因の1つだと考えられている。実際、RLSは安静になると症状が強くなり、足を動かしたり、マッサージしたり、動き回ると症状が軽くなると言う特徴がある。これは運動によって即時的にドーパミンの分泌が増えるためと考えられており、この現象からもドーパミンが関わっている事は間違いなく、本症例ではでもドーパミンの改善作用を持つビ・シフロールが処方され、1部改善がみられていた。

このことを踏まえた上、RLSの治療にYNSAは非常に相性が良いと考えられる。まずは脳点の治療によってドーパミンの放出量を改善できる可能性があるからだ。実際、ドーパミンが関わる疾患で有名なものにパーキンソン病があるが、今回の症例集でも示したようにYNSAによってパーキンソン病の症状が改善したと言う報告が多い。また脳幹から脊椎に至る自律神経の調整、下肢そのものの治療点としてのI・J・Kソマトトープの治療における下肢の改善などがさらに、その可能性を高めるだろう。』

むずむず脚症候群

「先生、5時間眠れるようになった。ワシにとっては、5時間で十分・・・・足のムズムズもピタッと無いなった・・・ほじゃけん、今日で治療終了してもらえますか?再発したら、また来ます。」

「そりゃあ良かった!お灸が効いたんですね。」

「そうそう、あれが効いた。」

足に見つけた治療点に紫雲膏をたっぷり塗って、その上に大きめのモグサを乗せ火をつけるお灸治療。これは、ほんのりと熱が伝わるか伝わらないか位の刺激ですが、効きます。70才代の男性患者Aさんには、両足に10壮ずつお灸をしたのです。Aさんは、マジックペンで印をつけた治療点にテープを貼りお風呂に入るそうです。そのため1週間経った今日も、青マジックペンの跡がしっかりとあります。薬局で買った「せんねん灸」をここにしているそうです。

お灸の良さは、会話にあります。鍼治療の場合は、鍼を刺入している時に会話は出来ませんが、お灸の場合はお灸をしながら、会話をゆっくりすることが出来ます。またモグサの焼ける香ばしい匂いで落ち着きます。研究熱心なAさんは、色々と質問をしてくれます。

「先生、この鍼というのは、やっぱり中国から来たもんですか?」

「いいや、この鍼は山元式新頭鍼治療いうて、宮崎のお医者さんが作ったもんで、ドイツ、アメリカ、ブラジルではすごく普及してるんですよ。1973年に日本で発表したんですけどね、あまり反響が無かったんです。逆に海外のお医者さんが興味をもち・・・・とくに、ハーバード大学の研究所では、鍼を打って、MRIで脳の変化を資料として残したり・・・医師の国家試験にこの鍼(YNSA)が出たりするんですよ。日本では、2013年にやっと学会を立ち上げて、少しずつ普及している感じです。」

「ハーバード大学いうたら、世界一の大学。」

「そうなんです。その大学の先生が、宮崎まで何回も勉強しに来ているんですよ。」

などと、会話がはずみます。それにしても、山元敏勝先生が日本で発表して40年後にやっと日本で学会が発足・・・・その間に、海外では数十万人の医師がYNSAを研修され、実際に数万人の医師が治療をしているのです。この気の遠くなるような日本の遅れ様に失望してしまいます(日本では、医師が少なく鍼灸師が9割程度です)。

まあ失望ばかりしていても仕方ありません。Aさんのむずむず脚症候群(Restless Legs Syndrome:RLS)について「YNSA 症例集医道の日本社」で、私の師匠である加藤直哉先生が記載した個所があるので、明日ご紹介します。

肝臓は何故再生する?

 

山元式新頭鍼療法(YNSA)創始者・山元敏勝先生の著書「あきらめなければ、痛みも麻痺も必ず治る!」から、科学が証明した、針の6つの効果の最後、自己治癒力について説明いたします。

『6、自己治癒力を高める

針は、人間がもともと持っている、病気を治す力を高めます。人間の体には「自己治癒力」という働きがあります。文字のとおり、人間は、自分で自分の体を治療して、治す力を持っているのです。いまお話しした敵と戦って体を守る免疫も、この自己治癒力のひとつです。体は切ったり転んだりして傷ができても、もとの状態にもどります。傷によって細胞が壊れても、細胞が再生して元の状態に戻るのです。また、風邪をひいたときでも暖かくして寝ていれば、薬など飲まなくても治ってしまいます。

骨が折れても、周りを固定して動かないようにすることで、骨が折れた部分はつながり、元の状態に近い形に回復します。トカゲが、敵から逃げるために自分でしっぽを切っても、元の状態に戻る事はよく知られています。実は、人間の内臓にも、そのような働きがあるのです。人間の肝臓は、切除しても元の形に再生します。仮に肝臓全体の80%を切除してしまっても、数ヶ月後には元の形に戻るものです。

人間の体にはこのように、かかってしまった病気や傷を自分自身で治す働きがあります。針には、この自己治癒力を高める働きがあるのです。このように針が持つ効果についてお話しすると、人間の体には、いかに自分の体を守り、元気を保つための働きがあるのかが、お分かりいただけると思います。針には、この人間がもともと持っている力を引き出し、強める働きがあるのです。』

山元敏勝先生が、肝臓の再生能力について説明されています。肝臓を80%取っても再生する!その理由をご存じでしょうか?それは、血液が小腸で出来るからです。小腸まで食べ物が行くとモネラという物質に変わります。このモネラが小腸の絨毛をで吸収されると赤血球になります。その大量の赤血球達が門脈を通って肝臓にいくのです。そこで、20%になってしまった肝臓を補うために、赤血球が肝細胞に同化し、数ヶ月で再生するのです。この事をしっかり理解しておいてください。

患者さんからの提案

鍼灸院を経営していて感じるのは、「鍼は痛いし、お灸は熱いので苦手」という感覚の人が多いという事です。確かに私の使用している鍼は、直径0.25mmで一般に使用されている1番鍼が0.16mmなので、刺入時は痛いことが多いのです。ただ、最近始めたお灸は、世界で最初に麻酔手術を行った華岡青洲の考案した紫雲膏をたっぷり皮膚にのせてモグサに火をつけるので、熱くありません。それでも効果があります。また、私は頭に鍼を刺しますが、刺した後は気持ち良さがあり、即効性があるので、一度体験するとほとんどの人が好きになります(金属アレルギーの方は、無理です)。しかし、それでも敷居が高いようで、1日の来院数は、4人弱です・・・何とか生活出来る程度です。そこで、患者さんからある提案がありました。

「先生、5分無料で中学生を休ませてあげたら、絶対いいですよ!」

確かに、スマホやタブレットばかり見て、カラダも歪んでいる中学生に門戸を開くのは、高い敷居を低く出来るチャンスかも知れません。そこで、写真のように、

「スマホ疲れのアタマと歪んだカラダを畳の上で心地よく正しましょう 5分間無料」

とキャッチフレーズを考え、下絵(字?)を作りました。津田中学校の生徒の通り道なので、読んで興味を持ってくれると良いのですが・・・・アイデアを出してくださった患者さんは、まずは身近なことで解決する事、それが色々な展開を生み出すとおっしゃっていました。9月から学期が始まるので、どういう展開になっていくか興味あります。

昼食後の楽しみ

大沼四廊先生主催セミナーのお楽しみは、昼食です。無添加添の食材と旬の無農薬野菜を中心にした美味しい料理を調理師Fさんが、たっぷり作って下さり、皆んなでワイワイワインを口にしながら、楽しい時間を過ごすのです。1時間30分位ゆっくり過ごすことに大変意義があると思います。参加された人達との楽しい情報交換、思わぬ気づきそして、大沼四廊先生からの学び。参加費が4500円は、本当に安いと思います。

参加者2名の指先の血液を顕微鏡で大きなモニターに写し出しており、参加者はそれを背景に昼食をとります。昼食後にその採取された血液がどのような変化をするのかが、楽しみなのです。女性の参加者Aさんは、赤血球が団子状に重なり合ってい動きもあまり無い状態だったのですが、昼食後は、赤血球がサラサラの単体でスムーズな動きをしています。これには思わず、大沼先生が、

「Fさん、Fさん見て、見て・・・・サラサラになってる!」

と、嬉しそうに調理師Fさんに大声で呼び寄せ・・・・Fさんは、嬉しそうに安心した様子で眺めておられました。

続いて、男性参加者Bさんの血液が、顕微鏡で写し出されます。Bさんの血液は、昼食前サラサラで全く問題がありませんでした。そのため、どれだけサラサラになって行くのだろうと、大いなる期待を持って見ていたのです・・・・・が、

「・・・赤血球が団子状になっていますね、これは血流が良くなって血管内にこびり付いていた赤血球が、流れ始めた結果、このようになるのです。ですから、この団子状の赤血球をサラサラにして行けばいいのです。」

非常に納得のできる説明に、リアルな血管の状態をイメージ出来ました。実際、その後Bさんは、発酵カシス(ニュージーランド産の果実)を飲むだけで、血液がサラサラになりました。この顕微鏡での血液観察は、いずれやってみたいです。例えば、鍼を頭に置鍼した前後の変化、操体法前後の変化を可視化すると、患者が治療を意識しやすくなると思います。益々面白くなりそうです。