紫雲膏その2

大手の薬品会社が出している紫雲膏ではなく、近所の薬局が独自に配合している紫雲膏を購入しました。これは、普段使っているものより紫色が薄く、肌につけたとき伸びが非常によいです。伸びが良いので、顔面マッサージをして血行を良くしたくなります。

生まれてこの方、顔面マッサージなど、ほとんどしたことがないという事に気が付きました。昨日の70才代でツヤツヤシミ無しの女性患者の肌を見た時、顔は看板そのものと感じたのです。生き様が写し出されています。私の顔がツヤツヤのシミ無しになれば、それが看板となり信用が生まれてきます。

私は、あまり鏡を見る方ではありません・・・これも良くありません・・・客観的に己を見ることを無意識のうちにしていないようです。客観的に見て気になる「シミを紫雲膏で消す」を目標にこの1年は顔面マッサージをしてみます。そもそも、シミとは何なのか・・・インターネットから引用します。

『しみとは、皮膚の内部で産生された“メラニン”と呼ばれる色素が皮膚に増加し、皮膚の一部の色が濃くなるものを指します。

原因はさまざまであり、メラニンの生成や皮膚のターンオーバー(新陳代謝)に異常が生じる病気によるものもありますが、紫外線の刺激や加齢によるものなど皮膚の生理的な変化によるものが大半を占めます。そのため、一般的に“しみ”は病名ではなく肌トラブルの1つと考えられています。』

紫外線や加齢が原因と簡単に書かれていますが、私は紫外線にはそれほど当たっていないので、加齢が原因となりそうですが、これは少し癪(しゃく)に触ります。この1年紫雲膏で抵抗します。

紫雲膏とシミ

患者さんや付き添いの方から、色々教わります。今回は紫雲膏(しうんこう)について学びました。付き添いの方が、漢方薬局を経営されており、70才代で患者さんとして来られている奥様のマスクを外して、

「ね、綺麗な肌しているでしょう?」

元々色白の奥様ですが、陶磁器のような透(す)き透る肌に、驚きました。そしてシミが全くありません。これに2度驚きました。とても、70才代の肌ではありません・・・・・実は私、コメカミ付近に大きなシミがあり、少々気になっていたのです。その瞬間、紫雲膏信仰者となってしまいました。それと同時に30才代の時、鍼灸師のS先生から、紫雲膏の素晴らしさを教えていただいたにもかかわらず、使わなかった自分に情けなくなったのです。ですから、これから毎日使ってみます。数ヶ月後にシミがどのようになるのか・・・・楽しみです。下記は、インターネットからの引用です。

『江戸時代の医師 華岡青洲が、中国の明代に作られた「潤肌膏(じゅんきこう)」に豚の脂を加えて命名されたと伝わっています。

【紫根(シコン)】

数年前に、その美肌効果が注目され、肌のシミが消える!と紫根の化粧水が流行りました。その他の効能としては、解熱、解毒、抗菌、炎症を鎮める、傷の治りを早める、抗腫瘍作用などが言われています。

【当帰(トウキ)】

婦人病に良く使用される生薬ですが、外用として使用すると、傷の治りを早めたり、肌の血行を良くして潤す働き、鎮痛作用があると言われています。

【胡麻油(ゴマユ)】

紫雲膏の基剤として使われており、それぞれの生薬を馴染ませる役割があります。作用としては肌を潤す働きがあると言われています。

【蜜蝋(ミツロウ)】

ミツバチが巣を作る為に分泌する液体を固めたもの。化粧品やキャンドルなどにも使用されます。肌の保湿や抗菌作用などがあると言われています。

【豚脂(トンシ)】

豚の脂肪。肌を潤し、解毒する働きがあると言われています。』

小波津式神経筋無痛療法

治療の世界に身を置くと、今まで全く知らなかった世界にで会う事があります。山元式新頭鍼療法(YNSA)創始者、山元敏勝先生に宮崎でお会い出来、頭に鍼を刺すだけで脳梗塞などの難病を治す世界を知りました。残念ながら、私はYNSAを習得してから3年目ですので、まだ難病を治せません。それでも、腰痛、五十肩、頭痛などの治療はできます。セルフケアの指導も出来ます。

先日、友人から小波津式神経筋無痛療法という治療法を教えてもらいました。この小波津先生は、プロ野球選手を目指して沖縄の名門興南高校に入学するも、怪我で大学、社会人野球の道を閉ざされ、柔道整復師になられます(この生き方が、チャランポランに生きている私との大きな違いです・・・・もっとも、先生と比較すること自体、おこがましい!)。そして、20年位前から神経と神経を繋く手技を見つけられ、大怪我、難病を次々治されました。まだお若いのに50万人の症例をお持ちです。特に有名なのは、広島カープ元監督の金本氏が棘上筋完全断裂の際、棘下筋を正常にする事で、野球選手として復活させた逸話です。この様な例は、日本プロ野球でもアメリカメジャーリーグでも初めての症例だそうです。

この小波津式の手技は、患者さんに軽く皮膚に触れるだけで、不随運動を起こさせ、神経伝達を正常に戻すようなのです。現在、小波津先生のセミナーは圧倒的支持を得ており、私もやっとギリギリでセミナー参加に滑りこみセーフでした。今週には、鈴木医師(様々な難病の患者さんの治療をされています)が、医師の立場から小波津式神経筋無痛療法を語るセミナーがリモートで開かれるので、参加します。本当に楽しみです。

実家

 

第4週の日曜日は、実家で出張治療をする日。雨がみぞれに変わるのではないかと思われる程、寒い一日です。石油ストーブと電気ストーブと電磁波カットの遠赤外線マットを使って何とか治療が出来ています。実家は標高250m、松山の鍼灸院は標高3~4m位だと思いますので、気温差が随分あります。そのため松山ではエアコンだけで暖房も冷房も十分。恵まれている事をつくづく感じます。

この寒い実家では、宮司の弟が地域おこしで芝桜の桃源郷を目指しています。私も20年間芸術活動をしたので、私で出来る範囲のお手伝いをしたいと思います。母親は毎週日曜日、お友達とお茶会を楽しんでいます。そのため、今母親は、不在です。患者さんが来るまで、母親の部屋でゆっくり相撲を見ています。こんな時間が流れることに感謝しています。

今日も母親を治療して松山に帰るようにします。

新年会

 

昨日、陶芸家の友人宅で新年会を開いていただきました。天然のハマチがプリプリしていて、大変美味しくいただきました。話に花が咲き、水炊きを食べるのを忘れてしまったのが、ちょっと残念です。アトリエは天井が高くて大変気持ち良く、薪ストーブの隣に座ることが出来た私は、新年から縁起がいいようです。

今年は、治療に関してステップアップを試みる年となります。新たな治療法の研修会にも参加出来ることになりました。カラダは、未知なる世界に溢(あふ)れています。治療には限界を作らない事が大切です。68才になる今年こそ新たな出発点です!

新年会を開いてくださったAさん、本当にありがとうございました。今年もよろしくお願いします!

硬球ボール枕

硬式野球ボールを3個置き、動かないよう工夫して枕にすると、朝の目覚めがスッキリ!

という報告が、70才代の女性患者Aさんからありました。Aさんは、朝目覚めるといつも肩が緊張しており、カラダをゆっくりほぐさないと、起きられなかったのですが、「硬球ボール枕」は、Aさんが寝ている間に、カラダをほぐしてくれているようです。その事を友達に伝えたところ、多くの友達が興味を持ってくれ、何と15個(3個×5人)のご購入がありました。

実際、硬式ボールの上にタオルを2枚ほど置くと、程よい硬さになり丁度、不眠に効くツボを押圧できるので、これは最高です。次回のYouTubeのテーマが決まりました。今日は詳細を書かず、YouTubeでしっかりと説明しようと思います。次回の制作は2月23日なので、3作は作るつもりです。

孫、大集合でお疲れ

60才代の女性患者Bさん、年末年始はお孫さんが大勢里帰りし、大忙し。そのため、右下肢の外側がしびれ、股関節に痛みが生じ、左足は足首、膝に痛みがあり歩くのも大変な状態になりました。最近は月1回の通院で 健康管理が出来ていたのですが、今回だけは、早めに来院しようとしました。しかし、年始が忙しくてやっと本日来院となりました。

「先生、もう大変よ・・・・しびれた右足をかばうけん、左足も痛うなって、おばあさんがひょこっひょこ歩きよろ・・・あんなに、なってしもうて、まあ私もばあさんじゃけど・・・」

「まあ・・それは大変じゃなあ・・・・でも、お孫さんが集まって来て、楽しかったろう?」

「そりゃあ、賑やかで楽しかった・・・・でも、お世話するんもまあまあ大変よ。」

「そりゃ、そうじゃわいな・・・・お疲れ様でした。」

などと会話をしながら合谷診のため、Bさんの両手を軽く握ると、

「冷たい!」

「先生の手、温いなあ!」

「そりゃ、毎朝水浴びしよるけん・・・・これだけ冷たかったら、足も冷たいんじゃないん?」

「冷たい、冷たい・・・どうにもならんのよ」

「・・・・そしたら、今日は足にお灸をしようか?」

ということになり、上腕診、膝診は頭の置鍼、首診は足へのお灸で治療することになりました。

合谷診:(人差し指と親指の間の触診)左→左上腕診と左膝診を行います

上腕診:頸椎(0)、胸椎(0)、腰椎(0)、脳幹(0)、小脳(0)

膝診:頸椎#1(1)、#6(0)、胸椎#1、#2(1)、#12(0)、腰椎#1(0)

首診:右腎(0)、右膀胱(0)、右小腸(0)、左腎(0)、左膀胱(お灸3)、左大腸(お灸3)、左三焦(0)、左胃(0)、左小腸(0)

冷え切った足には、糸状灸で皮膚まで焼き切るのが効きます。最近始めたのが、ヤケドに効く紫雲膏という軟膏を皮膚の上に乗せ、糸状灸で焼き切る方法です。これだと、紫雲膏を塗る量と糸状灸の太さ加減を調整することで、患者さんの感性に合わせて治療できます。例えば、Bさんの様に、幼い頃からお灸に慣れている場合、紫雲膏は薄く塗り、やや太めの糸状灸がベストです。

「先生、これ(肘中央部、曲池というツボ)見て・・・白なっとろ、私がお灸しよった跡よ。」

「凄いな・・・そしたら、少々熱うても、かまんなあ。」

「かまんかまん、熱いぐらいが効いたちゅう感じで、ええんよ。」

とBさんには、かなりの熱さが通る糸状灸を、見つけた左足の膀胱と大腸の治療点に1カ所3壮ずつ施術。すると、首診で他の診断点も圧痛点が無くなっていました。右の首診でも圧痛点が無くなっていたので内臓治療は終了となります。後は、痛みの残っている左膝と右股関節の見つけた足の治療点に3壮ずつ施術して、ほぼ痛みを取り終了となりました。

紫雲膏登場

「今日は、佐伯君ここの親指が手袋をしようとしても、痛うて痛うていかんのよ。」

みかん、大根、カブのお土産を持って来院するや否や、右手を見せながら説明してくれる男性患者は、高校の同級生Aさん。毎週来院され、治療をしながら世間話をするのですが、今回はどうもそんなことになりそうもありません。いつもなら、合谷診をして上腕診などをしていくのですが、いきなり右親指の治療に取り掛かりました。

オデコのC点、右側頭部(Iソマトトープという治療点)に1本ずつ2本置鍼して、右ふくらはぎのヒラメ筋の圧痛点に鍼をして、右手の親指の痛みを取りますが、勿論十分ではありません。そこで、Aさんが来院するまで私自身に人体実験をしていたお灸を早速してみることにしました。その人体実験というのは、紫雲膏というヤケドに効く軟膏を足の治療点につけ、その上に大小様々なお灸(実際には艾炷=がいしゅといいます)を乗せて焼き切り、その熱さを体感調整していたのです。

こういう時、同級生であるAさんは、患者さんとしては最高でした。焼き切るのですが一瞬で終了るため、なんとか耐える事が出来ます。しかも紫雲膏の量を多くすれば、程よい熱さにもなります。お灸をする度、素直に状態を教えてくれるので、微妙なさじ加減が分かってくるようになりました。

どこにお灸をするかというと、右手親指に対応する右足親指です。丁寧に圧痛点を調べていくと、猛烈に痛いところがあります。そこに合計20~30壮はお灸をしました。すると、右手親指の痛みが8割無くなりました。後は、右ふくらはぎのヒラメ筋の圧痛点に鍼を刺し微妙に上下に動かします。

「ううううう・・・今まで経験したことのない感覚・・・・電気が足先まで走る・・・今度は、カカトに来る・・・これは絶対に効いとる・・・・・もう、手の方はいいみたいよ。」

という事で、終了となりました。鍼とお灸と紫雲膏の併用は効果があるようです。

山元式新頭鍼療法の凄さ

70才代の男性患者Aさん、趣味の乗馬で馬の背中に鞍(くら)を乗せようとしても、途中から力が入らず乗せることが出来なくなりました。その日は、周囲の人達に手伝ってもらいやっと乗馬が出来ました。

「先生、急に腕が上がらんようになって、重いもんを上げようとしたら、カックンと全然上がらないことになってしもたんです・・・・年が来てしもたんやろか?」

自信のない声の電話をお受けしました。

「・・・・・・分かりました・・・明日、お越し下さい。」

ということで、Aさんの来院が本日となりました。いつものように、自律神経と内臓を整えて最後に両肩の治療点に置鍼することにしました。下記がその結果です。

合谷診:(人差し指と親指の間の触診)左→左上腕診と左膝診を行う

上腕診:脳幹(0)

膝診:左頸椎#6、7(1)、左脳幹(1)、左大脳(1)

首診:右肝(1)、左肝(1)、左心(0)、左大腸(0)、左脾(0)

5本の置鍼で自律神経と内臓が整いました。

自律神経と内臓を整えるだけで、Aさんの肩周辺がかなり改善されました。そしてC点というオデコにある肩(三角筋)の治療点に置鍼すると、

「先生、(肩が)上がります・・・・力も入ります。」

とAさんが心配していた加齢による可動域低下は考えなくても良くなりました。山元式新頭鍼療法の凄さを改めて感じました。

虫おった?

 

中学、高校と同級生だった友人Aさんから、来週の野球練習のお誘いがありました。ユニフォームはしっかり洗濯し、準備万端です。

「大丈夫じゃ、参加出来らい・・・今度の練習場は、(我が家から)近いね。」

「そうよ・・・・飛行場の近くじゃけん、練習しよったら空を飛行機が飛ぶよ・・・・話変わるけど、白菜(先日Aさんからいただいた無農薬の白菜)の中に、虫おった?」

「ごめん、まだ食べとらんのよ。」

「かまん、かまん日持ちするけん。」

という会話があった今日、1/2の白菜を水焚きにして食べました・・・・・いました、いました5mmほどの小さな青虫1匹がCの字になって、鍋に浮かんでいました・・・・・これが普通の光景なんです。ところが、スーパーで売っている白菜に虫が付くことはありません・・・・怖いですね。

1日1食にした以上、少々高くても安全な食物を美味しくいただくのが、私の生き方だとつくづく感じたのです。