山元敏勝先生の著書

 

改めて山元敏勝先生の著書「あきらめなければ、痛みも、麻痺も、必ず治る!」を読み直しています。山元先生が一番おっしゃりたい事は、「体は、自分で自分を治療する力を持っている」という真実だと思います。その一説を記載します

『人間の体は、つねに「元気にしよう、もっと元気にしよう」という方向に向かって、さまざまな機能を働かせています。

針の効果をご説明したときに、人間の体は、モルヒネと同じ働きをして痛みを止める「エンドルフィン」と言う物質を作り出せることをお話ししました。

この他にも人間の体は、心筋梗塞や狭心症の治療に用いられる「ニトログリセリン」と同じ働きをするEDRFと言う物質を作り出すこともわかっています。

最近では、痛みを軽減させたり、精神を安定させたりする「オキシトシン」というホルモンが、体をなでるだけで分泌されることもわかってきました。私たちの体は、体にトラブルが起きると、それを治療する物質が分泌されるようにできているのです。「医学の父」と言われる古代ギリシャのヒポクラテスは、「人間はだれでも体の中に百人の名医を持っている」と述べています。体が持つ、自分で自分を治療し治す力、つまり「自己治癒力」は驚くべき力を備えていて、痛みであっても、体の不調であっても、うつ病やパーキンソン病の症状であっても、そして麻痺であっても、改善させる力を備え持っています。

YNSAの針の役割は、その力を引き出すに過ぎません。症状を改善させているのは自分の体自身なのです。』

この本のタイトルに「あきらめなければ」とあるのは、難病を治し続けておられる山元先生だから感じられる、生命力に対する畏敬の念と患者さんへの愛情、励ましのように思います。この本は何度も読み返す必要があるようです。

忍者・白モモ、我が家から消えるの術

今日は、猫飼い先輩が我が家にやって来て、さまざまなアドバイスを頂きました。

①暖房を入れっぱなしだったので、切ってみてはどうか?

理由は、暖かいと体温36.5℃の人間には寄ってこない。寒くなると体温36.5℃に近づきたくなる。確かにそれは考えられると思います。

②もう少し強引に撫(な)でる

キャリーボックスの天井を開けて、背中を撫(な)でることは、しています。しかし、やや強引でもいいから、抱(だ)き抱(かか)えて、撫(な)でることが1日に1度あってもいいと助言を受けました。様子を見ながら、その段階に持っていこうと思います。

③チャルチュウルの与え方を変える

猫のおやつと言えば、チャルチュウル。このおやつを見せると、モモちゃんは夢中。チャルチュウルは封を切って、切り口から直接食べさせていますが、お皿に移して食べさせる方が良いとのことです。理由は、猫にとってエサを食べている時間は、無防備な状態で、飼い主の前でその時間を作ることが、必要条件。やってみます(もうこうなったら、チャルチュウル頼み‼️)。

④トイレの移動

一ヶ所にじっとしているモモちゃんですが、動きは素早く、まるでテン。私は10数年京都の山奥・美山町は、田歌というところに住んでいたので、イタチやテンが居付くことが良くありました。テンは綺麗な姿と裏腹に、非常に獰猛(どうもう)。牙(きば)むき出しの威嚇(いかく)には、後退(あとずさ)りしたものです。

玄関に近いトイレの中に、モモちゃん専用トイレを置くことは、大脱走の手助けをしているようなものです。玄関から遠い場所に移しました。

⑤慣れてきた

保護して始めの数週間はモモちゃんが飛びかかってくるので、孫の手でしか触れない状態だったと里親のKさんが教えてくださいました。小ちゃな頃、トラウマになるような体験をしたのでしょう。横隔膜に穴が開いていたのは、事故だった可能性もあります。そういう事を踏まえて、気長にお付き合いしようと思います。

で、今日は忍者・白モモ、我が家から消えるの術で、3月6日(土)まで里親Kさん宅に移動なのであります。今の間に思案、思案・・・

忍者・白モモ

ドアはしっかり閉めて、2階の我が家から1階の治療院に行くため、モモちゃんは絶対に外出出来ません。にもかかわらず、我が家に戻ってからモモちゃんを探す・・・・・・見つからず・・・・・

が際限なく続きます。

きっと、忍者の師範は猫だったろうと思います。全く気配を感じさせることはありません。忍び足は猫歩行。狭い場所に身を置く柔軟性は、猫から学び取ったと思います。また、猫は自分の存在であるウンコを丁寧に隠します。あれだけ見事な作業をする猫を見た忍者は、ピーンと来てたんでしょうね。

モモちゃん、今日もしっかりウンコできました。でも少し砂から顔を見せていた・・・・ということは、ちょっとだけ、存在感を示したかったのかな・・・・少し忍者をやめよう感覚が、目覚めはじめた・・・・・なんて、思ったりしてます。

が、明日から里親のKさん宅に一時預かりで、1週間ほど我が家からいなくなります。1週間後から、また1からスタートの生活。やれやれ、慣れるのにあと2~3ヶ月と思ってボチボチ。

序ノ口

2ヶ月前から息苦しさを感じ、「死を初めて感じた。」とおっしゃる70才代の男性患者Bさん。40才の頃、肺気腫となりお灸で良くなった経験があるため、当院に来られました。Bさんは卓球選手で大学時代は1日8時間の練習をし、30才まで現役選手でした。そのため、猫背になってしまい、肺に負荷がかかったのかも知れません。週2回のペースで来院されているので、今回で20回目となります。

治療後、息苦しさが少なくなる期間が、徐々に増えてきています。元々お灸を受けたくて来院されたBさん。今回はお灸もしてみようと思います。

最近、足にパイオネックス(円皮鍼)を貼る治療を中心に行っているのですが、これは、肩こり、腰痛といった、病名が付く手前の不定愁訴(ふていしゅうそ)によく効きます。それとは、全く別次元で脳梗塞、パーキンソン病などの難病に対し、山元式新頭鍼療法(YNSA)が、大変有効であることは、世界中に知れわたっています(残念ながら、日本ではあまり知られていません)。

つまり、私がやっているのは、山元式新頭鍼療法(YNSA)のまだ序ノ口なです。それでも一定の効果が出ているのですから、YNSAの素晴らしさがおわかり頂けると思います。さて、今回のBさんの治療には、いきなり頭頂部のノドと肺に効く治療点に置鍼1本。その後、左足にパイオネックス3ケ。後はうつ伏せになっていただき、Bさん40才の時になった肺気腫に効いたとされる、1点に25壮のお灸をして終了となりました。

これからも、患者さんの声に耳を傾ける治療を目指したいと思います。

モモちゃん、大脱走?

「おはよう・・・モモちゃん❣️・・・・・あれ?おらん!」

朝起きて、治療室の掃除をする準備・・・どころではありません!モモちゃんがいるはずのキャリーボックスにいないのです!

『まさか?・・・何で・・・・ドアは閉めたはず・・・・逃げる訳ない・・・・あれ、ドア開(あ)いとったんじゃろか・・・・・いやいや、そんなはずはない・・・・しかし、どこ探してもおらん』

モモちゃんが交通事故になってしまった映像が浮かんだり、里親のKさんがガッカリした表情が現れたり、ちょっとパニック状態で探しまわるも見つかりません。そんな時に限って、

「ピンポン!」

『こんなに早く・・・・だいたい分かる、クロネコヤマトじゃ・・・猫タワーが来たんじゃろ』

ということで、モモちゃん探しをやめて、1階の治療室に走ります。逃げてしまったモモちゃんがもう使わないかもしれないと思うと、やや沈みがちな表情に・・・

笑顔が明るいヤマトのお兄ちゃんが、思った通り猫タワーを預けてくれました・・・・ところが、注文したベージュ色ではなく、ブラウン色・・・ダブルショックでふらふらしそう・・・・笑顔のお兄ちゃんには、一所懸命、愛想笑い・・・・足取り重く2階に戻る私。

探しても探してもいないので、あきらめかけた時、居ました!

隣の部屋にある出窓に!資料を置いている隅に小さくなって、隠れていました。朝の日差しが注いでいて、きっと気持ちよかったのでしょう。明るい場所で白いモモちゃんは、同化していて見つかり難(にく)いようです。

それにしても、何とも恥ずかしい自作自演のドタバタ劇・・・・一件落着で良しとしましょう。

猫好きの患者さんが多いので、色々教えてくれます。引っ越しして緊張した猫は、大小便をなかなかしないそうです。それが出来れば、少し落ち着いてくるとのことでした。しっかり大きいのと小さいのが出来たモモちゃん、少し慣れて来たのかもしれません。まあ、ボチボチ・・・

追伸:2月22日は猫の日だそうです。2にゃ~2にゃ~2にゃ~なんでしょうね。

モモちゃん、2日目

生後5ヶ月のメス猫・モモちゃんが我が家に嫁(とつ)いで来ました。非常に繊細で、まだ怯(おび)えています。エサも水もいっさい口にしていません。そこで、お手当て大作戦。モモちゃんに優しく右手の平で、触れること50分。すると、最初は警戒して耳を下げていたのですが、徐々に立っていきノドをゴロゴロいわせて、後ろ脚をダランと伸ばし始めました。途中数分は眠ったようです。

2日目にしては、慣れてきたと思っています。今日は患者さんが少ないので、診察室にいないで極力モモちゃんと一緒に過ごすようにしました。モモちゃんをみる時は、笑福亭鶴瓶さんが笑ったような表情を作って安心させるようにしています。

モモちゃんにとって、このオッサンは敵か味方を判断する時期なのでしょう。今は、キャリーボックスに入って、私の様子をじ~っと見ています。この小さな生命が私の評価をしているのです。ありのままをさらして、敵では無いことを証明しなくてはなりません。無理せず、ボチボチ。

天井につるした2羽のセキセイインコ・キーとボーが、モモちゃんの存在を全く無視していつものように、おしゃべりし続けているので、もしかして仲良く住み分けができるのでは・・・・と、淡い期待しているのです。明日でも、ちょっとキー、ボーを散歩させてみようかな・・・・

モモちゃん

生後5ヶ月ほどのメス猫・モモちゃんが、我が家に嫁入りしてきました。1ヶ月前に1度会ったのですが、2倍ほど大きくなっていたのに驚きました。もうすっかりJKです。横隔膜ヘルニアで腸が肺を圧迫していたので、大手術だったのです。モモちゃんは、本当にラッキーです。あのままだったら余命1年くらいだったそうです。優しい、優しい方に拾われ、大事に育てられました。

愛情をたっぷり注がれたモモちゃん。一回しか会った事のないおじさんの家に、突然引っ越ししたのですから、それはそれは、寂しいことでしょう。しかも、ギャアギャアうるさいインコのキーとボーが天井から話しかけて来るのですから・・・・随分とカルチャーショックを受けているようです。

エサも水も全く口にしてない様子です。モモちゃんの臭いが付いた暖かタオルの入っているキャリーボックスで、ずう~っとうずくまっています。20分ほど背中、首、オデコを撫(な)でてあげたので落ち着いてきました。ノドを鳴らしていますが、耳が下がっているので、まだまだ警戒しているようです。タオルが暴(あば)れているので、直そうとしていたら、逃げて台所の隅っこに隠れてしまいました。

仕方がないので、台所にキャリーボックスを運び、今日はそちらで休んでもらおうと思います。まあ焦らず、ボチボチお付き合いしていくことにしましょう!

これでいいのだ!

70才代の男性患者Aさんは、息苦しさから「死」さえも感じたのですが、通院されて2ヶ月近くになり、徐々に良くなっています。週に2回のペースで通院され、昨日の朝は、目覚めると全く息苦しさがなく、奥さんに

「ワシ、治ったんじゃろか・・・・全然苦しくない。」

と言ったほどの気持ち良さを感じたそうです。ところが、その日に病院(定期検診)に行き出された新薬があまり合わない気がするそうです。私は医師でないので、薬に関して知識がありません。何一つアドバイスをする事はできません。しかし、患者さんが飲んでいる薬が、どのような作用を及ぼすのかを知っておく必要はあります。そこで、Aさんに薬の説明書を持って来ていただきました。友人の薬剤師に見てもらい、少しずつ勉強していこうと思います。治療が終わり、帰り支度(じたく)をしているAさんが、

「先生、お灸はしないんですですか?」

「いいや、やりますよ。」

「以前にも言いましたけど、私が40才くらいのころ、肺気腫になってお灸で治したんです。肩甲骨と肩甲骨の間の1ヶ所にお灸をしただけなんですが・・・」

「・・・肺兪(はいゆ)かな?・・・・」

どうやらAさん私にお灸をしてもらいたいようです。今回は、肺兪(はいゆ)と思(おぼ)しき個所にパイオネックス(円皮鍼)を貼って済ませたのですが、次回はお灸をしてみようと思います。

山元式新頭鍼療法(YNSA)の治療に変更して1年ほど経つのですが、経穴(つぼ)の名前を口にすることが全く無くなっているのに、少し驚きました・・・・・そして、何故か、専門学校時代の経穴の教科書を開いてみたくなりました。当時は、教科書にイラストを描いてイメージで経穴(つぼ)を覚えていたのです。

今見てみたら、楽しく勉強していた様子が伺(うかが)えます。試験の間際まで描き続けていたと思います。しかし、これらの知識を捨てさって山元式新頭鍼療法(YNSA)に鞍替(くらが)えしたことに、爽快感を感じます。これでいいのだ!

嫁入り(その2)

昨日、嫁入りした金のなる木を見た患者さんの第一声、

「先生、これ金のなる木ですよね・・・花が咲いてるのを、初めて見た!・・・・先生、この木は本当に、金のなる木なんで・・・・大事にしてください。」

「えっっっ、これは金を作るんですか?」

「はい、そうです。」

「え~~~」

「私が結婚したころ、主人とコツコツお金を貯め始めました。ちょうどその頃、友達からもらった金のなる木を育て始めて・・・・少しずつ、大きく育っていったんです。金のなる木の成長と共に、貯金も貯まっていき、ついに、新車を買うことが出来たんです。」

「ほ~お、それは凄い!」

「でしょう?・・・・でも、貯金は0になったんです・・・・それから1週間して、突然金のなる木が枯れてしまったんです。」

「うううううん・・・怖い話・・・・ちゅうことは、えっっ、お金と金のなる木は、同じもん?」

「そういう事になります。」

「あああああ・・・凄いもんが、嫁入りして来た・・・・大事にします・・・・まあ大丈夫。隣のお友達(観葉植物)とうまくいってる・・・大丈夫、大丈夫。」

金のなる木を特別あつかいしないで、いつものようにやれば良いだけ!

嫁入り

「先生、お嫁にもらってください!」

と、ちょっとだけ強引に患者さんからいただいたのが、「金の成る木」。調べみると

『南アフリカ東部原産で、ナミビア、アフリカ東部、マダガスカルに分布する。日本では昭和初期に渡来した。

丈夫な観葉植物としてよく栽培されている。水不足が続くと枝の節目からも根を生やすことがあるほか、枝からちぎれた葉1枚葉で、葉の付け根を有しないものも土に挿しておくと不定根と不定芽を断面から生じるほど再生能力が発達しているため、繁殖は挿し木で行われる。

1年を通じて日向か半日陰で乾燥気味に育てる。春から秋の成長期に潅水するとよく成長し、大きな株は1年間潅水を怠っても枯れることはない。乾燥気味に育てれば氷点下5℃程度に耐えるほど寒さに強いが、霜や雪には弱いために冬は屋内か軒下やベランダなどで育てる。砂だけでも栽培できるなど比較的用土を選ばないが、肥沃で通気性の良い弱酸性の土壌が好ましい。』

外に置いてあった「金の成る木」大きくなって、寒い冬、室内に入れることが出来なくなったので、当院に嫁入りとなりました。2鉢は多すぎると思ったのですが、ピッタリと治りました。他の植物とも仲良くお話出来るような雰囲気です。きっと、患者さんがこの玄関に合うと思ってのやや強引な嫁入りだったようです。

お見事です!ありがとうございます❣️