もう一度、ハイヒール

前回に続いて、ハイヒールの歴史を少し紹介します。

『なぜハイヒールが糞尿などの汚物を踏まないために活躍したのかというと、中世ヨーロッパの街は汚物まみれだったからです。当時は下水道などがまだ整備されていなかったことから、糞尿を便器に貯めた後、川や排水溝にそのまま捨てていました。時には道路へと汚物を捨てようと、窓から直接こぼす住民もおり、歩行者に糞尿がかかることもあったのです。

また、都市によっては道の真ん中が窪んで溝状になっており、この溝に糞尿などの汚水、生ごみなどを捨てていました。その溝の先は大抵が川であり、この時代のヨーロッパの川の水は濁り、衛生状態は非常に悪い状況でした。川の水が生活用水として利用されることもあったことから、疫病などが蔓延することもあったのです。』

上記のように中世ヨーロッパは非常に不衛生でハイヒールが必需品だったようです。このような歴史のハイヒールを日本人が履く必要はないと思います。いかがでしょうか?

爪先重心って?

爪先だちの利点・・・・

背を高く、脚を長く見せ、頭身の外見的均衡を整える(長期的には逆にスタイルを悪化させる[1])。

低身長の人が立ち話をする際に、会話の相手を仰ぎ見る必要を減少させる。

女性の足取りを強調しファッションを引き立たせる。

欠点

自動車を運転する際、足の指先が自由に動かない為足先の感覚が鈍ってペダルの踏み込み加減がわかりにくくなる。またアキレス腱を常に緊張させている為ペダル操作がギクシャクしやすい。このためハイヒール(他に下駄やサンダルなど)を履いた状態で自動車を運転🚘することは各都道府県の道路交通法施行細則により禁止されている場合がある(道路交通法第71条)。

航空機から緊急脱出スライド(すべり台)で脱出する際、ハイヒールの鋭利な踵が脱出スライドを損傷させる原因となる[2]。このため、緊急脱出の際、乗客は、ハイヒールを脱ぐ必要がある[2]。

健康上の欠点

編集

靴の形状と足先への影響

重心の安定が悪く快適でない。また足首の捻挫を起こしやすくなる。

人間は本来裸足での歩行に向いた骨格になっているため、ハイヒールを履き続けることで姿勢がゆがみ、外反母趾、浮腫、肩こり、重症となれば椎間板ヘルニア・腰痛ともなる。骨格に対して無理な緊張を強い続ける結果、骨や筋肉に負担がかかり骨盤が歪む。骨格が歪むと、冷え、浮腫、腰痛等を発症し、最悪の場合は妊娠機能低下にまで繋がる[1]。

骨や筋肉が歪むため、平たい尻、下腹の膨らみ、O脚といった状態にも繋がり、スタイルを悪化させる[1]。

高さのあるハイヒールを履く事で転倒し易くなり、体重を支える足首への衝撃や事故が増える。

直立、歩行時に安定性が保てないため、足に過度の負担が掛かり痛みが発生する(長時間の場合は殊更である)。その結果、履き続けると骨と腱を傷付け「外反母趾」になる場合もある(下記参照)。

グレーチングの穴に踵が嵌まって転倒する。

踵を高くするデザインにより、着用者の体重が極端に爪先方向へ移動し押されがちである。

靴先のデザインが爪先で絞られていると足指の自由がなく結果指の付け根で歩く事になる。長期間の着用は筋力のバランスと指間の靱帯を弛緩させ、足の骨格を歪ませてしまう。

 

と、ハイヒールに関してあまり文章は出て来ません。ほとんど、悪い事ばかりです。

ところが、このハイヒール文化が日本では、まかり通っているのです。見た目を重視するこのハイヒール。中世のフランスでは、汚物を踏まないための靴として流行っていたとの資料もあります。

この馬鹿げた靴を日本で履いていていいのでしょうか?もう書く気力がなくなったので、ここで終了。

体調が悪いので、来ない?

「今日は、体調が良くないので、こちらに来るのをやめようと思ってたんです。」

と、70才代の女性患者Aさんが、来院早々話してくださいました・・・・これって、鍼灸治療を全く理解していないということの証(あかし)です。しかし、多くの人々はこのように考えておられるのでしょう。鍼治療は、腰痛、肩こり、捻挫などしか効かないと思われているのでしょう。

例えば、私の行なっている山元式新頭鍼療法(YNSA)は、自律神経を整え、内臓を整えてから患部治療を行います。まず、「体調を整える」が最初なのです。つまり、体調が悪いなら是非ともお越しください・・・と、なるのです。

結果、Aさんの体調は良くなりました。今回は、鍼を使わず足へのお灸だけて体調が回復しました。この治療法は、まだYNSA学会では、発表していないので紹介出来ませんが、いずれご紹介したいと思います。

完敗?

「先生、今度の予定日を1週間遅らせていいですか?」

と、連絡があったのは、連日完敗(ギックリ腰で2日間結果を出せない)の女性患者Cさん。

「はい、いいですよ。どうですか・・・今?」

「それが、先生の鍼が効いてるみたい。痛み止めの薬の効果が切れているはずの今・・・あのね、痛みがなくなっているの・・・・だから、1週間様子見ようと思って。」

「あああああ~、それは良かったねえ!次は、いつがいいですか?」

「◯◯日、空いてますか?」

「はい(ガラガラ)、いつでも(残念ながら)いいですよ。」

「じゃあ、朝一でお願いします。」

「はい、そしたら9時でお取りしますね・・・足、暖かくしてる?」

「はい大丈夫、やってます。」

「それは、よかった・・・そしたら◯◯日の9時でお待ちしています。お電話ありがとうございます。無理しないでくださいね。」

と、突然の嬉しい電話のやりとりがありました!Cさんのこれからの1週間、一体どうなるのでしょう?◯◯日の9時が楽しみです。

引き出し

4日前、ギックリ腰寸前のため来院された60才代の男性患者Aさん。今回で3度目の治療となります。1回目の治療時では、腰全般に痛みがあり19本の置鍼、2回目の治療では12本置鍼しました。

「だいぶ良くなり、普通に歩けるんですけど、座った状態から起き上がる時、ここ(上前腸骨棘という腰の前側の出っ張り)が痛むんです。」

「そうですか・・・そしたら、今日はここから始めましょう。」

と痛みのある左側の腰の出っ張りに対応する治療点=左三角筋前部繊維(左肩の前側)を軽く押圧。

「痛っっった!」

「痛いでしょう!・・・・ここが、治療点なんですね。ここの筋膜を軽くはがしていきます。痛くない程度で気持ち良くやっていきますね。」

杉本練堂先生と、Dr.Kerry D’Ambrogioに筋膜はがしを習っているので、今回は筋膜はがしで治療することにしました。数分後、

「これで、どうですか?」

「・・・・・あれ?いい感じ、こんなに素早く立てなかったのに・・・痛みも少し気になる程度になってますね。」

ある程度良くなった場合、ヘソを中心として手足を大の字として同心円状に広がる治療点を使うことが多くなります。具体的いうと、右足首が痛い場合は、右手首。左肘なら左膝。Aさんの場合は、左側の腰の出っ張りの痛みなので、左三角筋前部繊維(左肩の前側)が治療点となります。筋膜はがしのあとは、パイオネックス(円皮鍼)を、左三角筋前部繊維に4個貼り終了となりました。

引き出しを多く持っていると役に立ちます。

 

完敗理由

50才代の女性患者Cさんは、1年ぶりの来院です。同じ姿勢で、長時間の移動もあって年末から腰痛を感じ、生まれて初めてのギックリ腰に見舞われました。夜勤の多い仕事で無理をしていても、腰痛の体験はなかったそうです。

かなり重症の腰痛でも、山元式新頭鍼療法(YNSA)で治す自信はあったのですが、Cさんは、手強いのです。結局11本の置鍼で、痛みの改善はあまり見受けられず・・・・ほぼ完敗。そこで、色々話を伺っていると・・・・

「先生、農業のアルバイトって面白いのよ。この間、みかんの収穫アルバイトをして、気持ちよかった!休憩時間には、紅マドンナを自由に食べられるし・・・・でも、この間のアルバイトは、七草の出荷・・・これは、大変だったの、コンテナに座って同じ姿勢で1日中の作業・・・・起きあがろうとしたら、あまりの痛さ!・・・で、こんなになったの。」

「えええええっ、アルバイトもしていたの?それで、腰痛になったの!夜勤もして、アルバイトをして・・・しかも、この冬に!あのね、冬は季節として陰、そして夕方遅くまでの作業・・・これは、陰中の陰。冷えてしまうのよ。」

「え、そうなの!皆んなは、座布団の上でやってたけど、私だけコンテナに直接座ってた!」

「きっと、原因はそれだは!」

この時期に暗くなるまで、同じ姿勢での仕事。しかも、腰を冷やし続けるという準備不足が今回の完敗理由だったようです。寒さ対策をしっかりしましょう!

肩の痛みを足でとる

アキレス腱から下に、山元式新頭鍼療法(YNSA)の治療点があると信じて、7通りの治療方法を見つけつつあるのです(これは、まだ学会に発表していません)が、今回ご紹介する治療点は、YNSAとは関係があまりないのでYouTubeで公開いたします。

サブタイトルに、肩こり、五十肩、変形性肩関節症、腱板断裂とあるのは、私の患者さんにアフターケアの方法として紹介しているために表記しています。たとえ腱板断裂と診断を受けた患者さんでも、この治療方法で、上がりにくい腕が痛みなしで上がることがあるので、ご紹介しています。

身体は常に治ろうと健気に働きかけています。そのことに感謝です。

持つべきものは友

能登半島地震という大災害に続き、羽田空港での大惨事、被害にあわれた方々及び関係者の方々に心よりお悔やみ申し上げます。

昨日は、松山東高校野球部OBの紅白戦が正午からありました。私は、のボール野球(明治時代の野球)のユニフォームで参加し、1打席だけバッターボックスに立つことが出来ました。バッターボックスの上に大きなネットを屋根の様に設定し、そのネットに打球が触れると、ファールボールとなります。一振りで、ネットに当たる打球を打ってしまい、ファールボール。次は見逃しのボール、続いて高めのボール球を空振り。今度は、低め真ん中のボールを、強振。ボテボテのサードゴロで、アウトとなりました・・・・・残念。

午後3時からはOB総会があり、前会長の一色隆士氏から母校OBの秋山真之の「ふんどし論」の話がありました。これは、「あじさいクラブ」のメンバーカッパちゃんの著書「秋山真之の謎を解く」にしっかり書かれていました。また、後日ご紹介しようと思います。

その後、昭和48年卒業の同窓会があり、のボール野球の格好のまま参加し、その後2次会、3次会と楽しい正月を過ごしました。やはり、持つべきものは友です!

右足親指が痛い

右足の親指が痛い中学生のA君が初めて来院されました。サッカー部で、毎日ボールを蹴っているので仕方がないことかもしれません。しかし、1ヶ月も歩いたり走ったりすると痛むのですから大変です。幸い年末、年始で練習がお休みなので、今、治しておく必要があります。左右の足を見ると、やはり右足親指が腫れています。そこで、氷水を入れたビニール袋で、気持ちよく冷やしてあげる治療から始めました。

「(氷水を)当ててて、気持ちいい?・・・・OK・・・そしたら、気持ちいいから、冷たいだけに変わったら、教えてくださいね。」

「・・・・冷たくなったです。」

で、氷水治療は終了。

次は、足に見つけた治療点を銀で出来た鍉鍼でほぐし、その治療点に指先を軽く触れるだけの治療を行いました。

「これで、歩いてみて・・・・どう?」

「痛くないです。」

これで、治療を終了してもいいのですが・・・・やはり、鍼治療に来られたのでA君に聞いてみました。

「鍼は、やったことないのよね・・・・どう?やってみる?」

「・・・・はい。」

ということで、3本頭に置鍼。その後、右手(足では、ありません)親指の圧痛点を見つけ、私の中指を軽く触れる操法を15分程行いました。

「どう?歩いてみて?!」

「・・・・痛くないです。」

A君の両足を比べてみると、右親指がスッキリしているのに気がつきました。そこで、右手親指にパイオネックスを貼り治療を終了しました。中学生なので、この1回の治療だけで良くなるといいのですが・・・・