代謝と回復

7月17日(日)、大沼四廊先生主催のナチュラルメディスンで行われたセミナー。今回は、「代謝と回復」というテーマでした。その中で大沼四廊先生の哲学を文字を通して知ることができました。下記の通りです。

『私たちが病気と呼んで忌み嫌う、体に起こった痛みや熱、さまざまな不調達・・・。これは最大の敵にして悪だと皆寄ってたかって一様にやっつける。

恐れを抱いてのぞむ、身体にとっての見えざる敵は、とてつもなく強くてでかい。理由はわからないが、すぐさま身体から消さなければいけないとされる危険人物だ。

じゃぁ身体の方の言い分も聞いてみよう。体に出た熱や痛みの反応は、実は血液達が戦ったあとに出される治癒へのサインだ。

道半ばでそれを止めてしまっては治癒への道が断たれてしまう。あなたの回復を邪魔する最も危険な敵、それはあなたを病気へ支配しようとする理屈の左脳。

私たちが病気と思っていたものは、実は完璧で間違いのない代謝活動だ。

さあ、あとは回復を待つのみだ。』

左脳に支配された西洋医学に対するメッセージです。

カラダの声を聞く


2ヶ月半前に右偏頭痛と右奥歯痛で来院された50才代の女性患者Cさん。その治療以降、美味しくご飯を食べる事もでき、痛みもなくなって快適な生活を送っておられました。ただ、最近になって疲れが出てきて・・・・そろそろ鍼治療を必要と感じ、来院されました。

「前回の治療で、左側ばかり鍼刺したでしょう・・・・アレで、左側の血流がドクドクと聞こえる感じになって、体調良くなって・・・・頭が痛く無いって、こんなに楽なんだと感じて・・・あれから、ご飯が美味しくて!」

と話していただきました。やはり合谷診で左右の偏りをしっかり診ることが大切だと再認識しました。前回のCさんの訴えは右偏頭痛と右奥歯痛だったのに、カラダは左側に偏りがあったため、17本の置鍼で13本は左側。残りの4本は、右偏頭痛と右奥歯痛のための右側置鍼、患者さんの訴えと患者さんのカラダの訴えには違いがある事を実証する治療となりました。

山元式新頭鍼療法(YNSA)では、合谷診と言って、左右の親指と人差し指の間に、軽く親指を押圧して、痛みを感じる側の治療をします。そうする事で、カラダ全体のバランスをとり自律神経を整えます。なぜ、山元先生が合谷診を考案されたのか・・・・これを考えることが、治療の質を向上させるのですが、私にはよく分かりません。ただこの「なぜ?」を常日頃心にとどめていると、その内に思い当たる事が浮かんで来ると思います。

患者さんの発す言葉と、カラダの声をしっかり心にとどめることの大切さを改めて勉強できた一日でした。

積み木

 

私のライフワークに積み木があります。1979年に発表して43年も経ってしまいました。いわゆるバカの一つ覚えであります。大学院の学生(結局、大学院は修了できませんでした・・・これで、人生も随分変わったと思います)だったので、先輩ズラして後輩の石原恒和氏や畠山直哉氏にビデオや写真を撮ってもらったのですが、大変贅沢な時間だったと思います。

石原氏は、ポケモンの創始者で株式会社ポケモンの代表取締役です。畠山氏は若くて紫綬褒賞を受賞した天才写真家です。この2人と共同生活をしていたのですから・・・・2人の天才は、私との会話は退屈だったと思います。レベルを下げて話をしていただいたのをはっきり覚えています。

まあそんな私ですが、魂合気の大野朝行先生との出会いで、積み木の積み上げ方が変わります。今まで以上に、生命力の集積された造形物になることでしょう。そんな思いでクスノキを糸切りノコでボチボチ切って5月31日(火)萬翠荘での発表(5月31日から6月2日まで作り続ける予定です)を待っています。

YouTubeコーナー開設

YouTubeコーナー開設

「いつでも、どこでも、かんたんに出来るセルフケア」のYouTubeコーナーをあじさいの杜鍼灸院のホームページに開設しました。15本制作していますが、一番再生回数が多いのは、腰痛に関してです。寝たままで肩甲骨に陶石を置いて腰痛を治すYouTubeですが、これは、操体法が好きな患者さんには、実際に治療としてやってもらっています。安全で非常に効果的な方法です。

次回のYouTubeは、骨盤矯正の第4回目の制作を予定していますが、腰痛への新たなアプローチを、そのうち制作します。お楽しみに!

また、骨盤矯正は、操体法のやり方を全面に出しています。今後も、操体法をベースに山元式新頭鍼療法(YNSA)の理論を取り入れて、見ていただいている方に納得してもらえるものを目指したいと思っています。

山元式新頭鍼療法(YNSA)で積極的に治療を始め、まだ1年なので、20年やっている操体法を全面に出し、今後YNSA治療をしていく中での気づきを取り入れて行きますので、今後ともよろしくお願いします❗️

下記がホームページアドレスです。YouTubeをご覧いただけます。

あじさいの杜鍼灸院について

のボール野球

清々しい風と時折の暑い日差しの中で、愛媛県立内子高校の創立100周年の記念事業として、内子高校野球部OB(尚武倶楽部)と松山東高校野球部OB(明教倶楽部)の「の・ボール野球」対抗試合が内子高校グラウンドで行われました。これは、私の高校時代の監督稲見達彦氏によって、正岡子規が松山中学(現松山東高校)に伝えた当時の野球を再現したのもです。バットもグラブもユニフォームもルールも当時のままです。

ルール:投手は、ソフトボールのように下手投げ。打者は、「ハイボール、フェアボール、ローボール」のうち1つを要求し、要求通りのボールがストライク。5ボール(要求以外の球道が5つ)で1塁に行けます。

フライは、直接取っても、ワンバウンドで取ってもアウト。ソフトボールのように離塁禁止(投手がボールを投げてから離塁できます)。

これだと、老若男女楽しく出来ます。これは、やっても、見ても、負けても、勝っても楽しいです。

ベース間は、通常の距離ですから、60才代には遠い、長い、つらいのです。足がからんで前に進まないのです・・・・見ていて滑稽(こっけい)だと思います・・・・笑いを誘うのです。

これは、全国に普及すべき愛らしいスポーツです。

今年は、徳島県立脇町高校との定期戦がコロナ禍のため中止となったのが残念です。来年に向けて、バッテイングを改良しないとダメです!来年の目標は、「打点を上げる」にします。

日仏文化交流展、2日目

今日は、午前9:40より、NHKの取材がありました。丁寧に絵画作品(70~80点はあるとおもいます)を撮影し、私が制作しているところも撮影。そして、主催者のインタヴューなどをし、午前11:40に終了。12:00のNHKのニュースでは、全国版に放映されました。仕事の早さに驚きました。さすがプロ!

今回は、アートデイレクターが、マスコミ、新聞社などに何度も足を運んだおかげで、一般の方々にかなり知っていただいたようです。ニュースの後、昼休みにもかかわらず、入場者が一気に2~3倍増でした。

90才の患者さんが車椅子で来場され、嬉しそうに積み木制作を始められました。そして、見事に小さい積み木をトップに置き、終了。長々と自身の作品に見入られていたのが、印象的でした。

それを見ていた娘さんが、

「先生、これ老人クラブでやってくださいよ・・・・いい場所があるんです。わたし、企画しますから!」

もしかしたら、新たな展開が始まるかも知れません。

患者さんの作品は、ホワイトボードの右横のきれいな積み木です。

がんばれズッキーニ!その2

あまりにもオカダンゴムシの繁殖が激しく、ズッキーニの新芽もバリバリと食べられています。

昨日ニンニク、唐辛子とお酢で作った自然農薬を噴霧器でオカダンゴムシを追い出したのですが、効き目がないようです。

オカダンゴムシの繁殖力は、メスの保育嚢(ほいくのう)にあるように思います。一回の産卵で100個ほどを保育嚢(ほいくのう)に孵化(ふか)するまでため込んでいるのですから・・・・

そして、生後4ヶ月でもうすでに産卵が出来るそうです。こんな凄(すさ)まじい繁殖力のオカダンゴムシが狭い畑で生活していると、とんでもないオカダンゴムシ生産工場となります。

おっとっと・・・・まあ~何とかなるでしょう。

話は変わりますが、6月23日(火)から6月28日(日)愛媛県立美術館で、TSUMIKI 2020 in Matsuyama ー鎮魂・祈りー というタイトルで作品を作り続けます。2006年以来14年ぶりの六日間俄(にわ)か芸術家になります。入場無料ですのでご来場お待ちしています。

あきらめなければ、痛みも、麻痺も、必ず治る!抜粋8

科学が証明した、針の6つの効果のうちの3つ

『では、針から刺激を受け取った脳は、体のためにどんなよいことをするのでしょうか。

その答えが、アメリカのハーバード大学の研究所を始め、世界中から報告され、明らかになっています。

わずか直径0.25ミリの針の刺激は、脳に、驚くような働きを起こさせるのです。

1)痛みを抑える働きのある物質を、脳から放出させる

針は、脳から全身に、痛みを抑える物質を放出させます。

あまり知られていませんが、人間の体は、痛み止めの薬と同じ働きをする物質を作り出すことができます。

この物質は「エンドルフィン」といい、「脳内モルヒネ」とも言われています。

モルヒネと言うのはご存知の通り、がんなどの強い痛みを止めるときに使われる物質です。

突発的な事故にあった直後など、怪我があるにもかかわらず痛みを感じなかったという話をよく聞きます。これは脳が瞬時にエンドルフィンを分泌して、激しい痛みや苦しさをから体を守っているのです。

針は脳の茎である脳幹の上の部分、視床下部などからこのエンドルフィンを放出させ、痛みを抑えることが明らかになっています。

2)痛みを脳が感じないように、情報の通り道をブロックする

針には、体から脳への情報の通り道をブロックする、つまり通せんぼをして、痛みの原因を脳に伝えないようにする働きもあります。

痛みや怪我などをした部分で起こっているように見えますが、そのメカニズムは大変におもしろく、実は、痛みは脳がつくり出しているのいるのです。

たとえば、腕を机にぶつけたとしましょう。その瞬間、「机にぶつけた!」という情報が瞬時に腕から脳に伝えられます。すると、ぶつけてしまった腕の部分が痛いと言う感覚を、脳が作り出すのです。

わざわざ痛みを作るなんて、なんてのは意地悪なのだろうと思ってしまいます。ですが、その反対です。痛みを感じることで、その部分にトラブルが起きていることや治療が必要なことを知らせたり、それ以上怪我をしないように守ってくれているのです。

尖ったものを踏んだときに「痛っ!」と飛びのくのも、この情報伝達の働きが大きく関係しています。痛みでその場を瞬時に離れさせ、体を守っているのです。

では、手や足などから遠く離れた脳へ、どのように情報が伝えられるのでしょうか。

その情報の通り道となるのが、「神経」です。神経は、白く細い繊維で、脳から体中にはりめぐらされています。

針には、怪我などをした部分と脳との間にある神経をブロックする働きがあります。情報が脳に届かなくなり、脳は痛みを作り出せなくなるのです。

また針には、神経を通して脳からトラブルの起きている部分に、ダイレクトに痛みを抑える物質を遅らせて、痛みを止める働きがあることもわかっています。

3)自律神経のバランスを保つ

針は、自律神経に直接働きかけ、体調をコントロールします。

先ほどお話ししたように自律神経は、心臓を動かす、呼吸をする、食べたものを消化する、排泄をうながすなど、自分の意思とは関係なく体を動かす働きをしています。針は、その自律神経の働きをスムーズにするのです。

自律神経は、交感神経と副交感神経の2つが交代勤務制で働いていることもお話ししました。この2つの働きのバランスが、体の健康にはとても重要です。

どちらか一方が、仕事はしたくないと休んでしまうと、もう一方が本来休み時間でありながら働かなければいけなくなります。また交代の時間になっても仕事をゆずらずに働き続けていると、相手の仕事内容に支障が出てきます。

このように交代勤務のバランスが崩れてくると、体調が乱れてくるのです。

針には、この交感神経と副交感神経のバランスを整え、胃、腸、膀胱など、内臓の機能を整える大切な働きがあります。』

針麻酔で2000件の手術をされた山元敏勝先生の言葉は、分かりやすく重く響きます。明日は、残りの3つの効果を紹介します。

先生、調子良かった❗️

来院するや否や、

「先生、調子良かった❗️」

3年間頭痛に悩み続けている40才代の女性患者Cさんが、嬉しそうに話してくれました。

「でも・・・・今日は、ちょっと後頭部や頭の天辺なんかが、重い。」

「そうなんじゃ・・・けど、良かった・・・やっぱり、時間(置鍼した)が大事なんじゃね~、今日はもうちょっと長くしよう!‼️」

「・・・・もう、完全に治ったんかと思うぐらい、調子良かったです‼️」

前々回と前回は、同じ治療方法で、置鍼の時間を30分と45分に変えました。その結果、45 分の置鍼の方が効果がありました。そこで、今回は置鍼時間を60分にしてみます。

合谷診(人差し指と親指の間の触診)

左:左側から治療します

上腕診(肘の内側横紋の触診)

左:頸椎、胸椎、腰椎、脳幹、

右:大脳、小脳

6つの圧痛点があります。9本の置鍼でほぼ圧痛点はなくなりました。

首診

左:腎、膀胱、肝、胆、心包、心、大腸、胃、脾、小腸、肺

右:膀胱、肝、胆、心包、心、大腸、胃、脾、小腸、肺

以上の圧痛点を、24本の置鍼でほぼ圧痛点はなくなりました。

「まだ痛いところあります?」

「目、鼻、口の中・・・」

そこで、オデコにある感覚点(目、鼻、口)に置鍼をすると痛みはなくなりました。そこで、奥のベッドでゆっくり60分休んいただきました。来週が楽しみです。