モモとミミ

すっかり元に戻ったモモは、トイレを上手に出来ます(1ヶ月間、ウンコ、オシッコを所かまわずやって、私を悩ませたのです)。

「先生、ネコは凄いで・・・ワシの知り合いのとこ、ネコをようけ飼いよたんじゃけど、夫婦仲が悪なってから、ネコが逃げ始めて、結局残ったネコは2匹になってしもた・・・ネコは、人を見るけん、怖いよ。」

先週、患者さんからこんな言葉をいただきました。ネコへの愛情がなくなったと感じた時点で、別の環境に移動するようです。2才のメスネコ、モモは外に出すことをしていない分、不満をあちこちウンコ、オシッコで表現していたのです。そこで、患者さんがいない時は、モモとなるべく一緒にいるようにしています。そして、話をすることが一番大切だと思います・・・・ネコは言葉を理解できます。

そこで、京都の山奥・美山町(10数年住んでいました)で一緒に暮らしていたメスの白ネコ、ミミの事が気になりました。非常に利口なネコで、子供達が可愛がっていたニワトリにキツネが襲い掛かってきた時、勇敢にもキツネに飛びかかっていきました。我々も一緒に追いかけたので、キツネはニワトリを口から離しました。そんな、勇敢なミミをアメリカにも連れて行きました。前の妻の実家では、2匹のネコがおり、子供達もいつの間にか英語だけをしゃべるようになり、ミミも徐々にバイリンガルになっていったのでしょう・・・・でしょう、と書いたのは、離婚した私は、その後の生活を知らないからです。

モモの様子を見ていると、ミミとイメージが重なり渡米後の苦労が想像できました。もう、この世にはいないミミの分だけモモに愛情を注ぎます。