天才❣️

私の師匠、今昭宏先生のホームページに操体法における、想念の世界に関して、次の様な一節がありました。

「誰かにほめられたいとか認められたいといった思いが

強くなって、頑張り過ぎてくたびれるのは、

自分が自分をほめて認めることを忘れているからかも。

ときどき自分をほめて認めると楽しい。

「えらいぞ自分」

「たいしたもんだ私」

「素晴らしいぞ俺」

「私は天才だ」

などなど。

冗談でもウソでもいいからとにかく言うこと。

空間が明るく元気になります。(^^♪”」

「今先生は、天才だから!」

と、ニコニコ顔でさら~っと言い流す今先生。

授業中、何度も聞いたことがあります。

確かにその瞬間、明るく元気になります・・・ただし、今先生だから、嫌味に聞こず、明るくなると、心のどこかで思っているのは確かです。

私の人生でまだ一度も、「佐伯先生は、天才だから!」

と言ったことがありません。ただ、何度も、何度も「佐伯さんは、天才だ!」と言われた事はあります。

私が20才代、ニューヨークでビデオアートの創始者、ナムジュン・パイク(白南準)さんのアシスタントをしていた時、天才パイクさんから言われたのです。

掃除を丁寧にしたり、お疲れのパイクさんに指圧をしたりする度(たび)に、

「あ~~、佐伯さんは天才だ~」

天才のパイクさんに天才と言われると、うれしくて、うれしくて舞い上がり続けていました。

きっと天才という言葉は魔法の言葉なのでしょう。言い続けてたり、言われ続けていたりすると本当に天才に・・・・・・使ってみるか❣️

追伸、今先生、文章を使わせていただきました、事後報告で申し訳ございません。

陰と陽

造園業を営まれている患者さんから、クスノキの瘤(こぶ)について色々教えていただきました。瘤(こぶ)は、切った枝が1cmくらい残っていると、そこからポツポツとイボのような隆起が出来、そこから新芽が出て来るそうです。その新芽を摘み取ると次の年に新たなイボが出来、少しずつ底上げしていきます。この連続周期が数十年続いてこの瘤(こぶ)が出来上がるそうです。

という事は、この瘤(こぶ)は、新芽を作り出すイボの集団。イクラやタラコのような生命の塊(かたまり)とも考えられます。

それで、この瘤(こぶ)に触れた時、パワーの様なもの、あるいは、じんわりとした温かみを感じるのだと思います。同じ瘤(こぶ)でも切り取った断面の部分は、温かみが全くありません。ひんやりと冷たいのです。これは、木に含まれる水分が、断面から蒸発しているためだと思います。

つまり、この瘤(こぶ)という部分が、もうすでに陰(断面部)と陽(イボの表面)の全体を表現しているのです。その事を理解した上で、患者さんのカラダの虚実陰陽を探り治療することが大切になります。

今回の京都出張治療では、丸住和夫先生はじめ操体仲間、そして、患者さんやロンドクレアントに集う人々から多くの事を学びました。出会いに感謝❣️

玉杢(たまもく)?

昨日(2月6日)19時から、京都市内の「ひと・まち交流会館」で操体法勉強会がありました。そこで、私が使用しているクスノキの瘤(こぶ)をお披露目しました。

「玉杢(たまもく)や!これは、貴重ですよ。」

とお声が上がりました。瘤(こぶ)を輪切りにすると小さな年輪の集合体が平面になって現れます。これを玉杢(たまもく)というそうです。木の愛好家にとってはお宝もののようです。この事を知らなかった私は、まだまだ・・・です。

H「佐伯さん、どのくらい乾燥させているんですか?」

と質問があり、とっさに1年くらいと答えたのですが、よくよく考えてみると、3年近く経っていました。

実家の神社にあるクスノキを伐採し、それを弟(神主)が燃やしていたのですが、その木があまりにも面白い形をしていたので、

「これ、欲しい。積み木の作品か何かになりそうじゃ!」

ということで、保管していました。その後、友人から新たに譲り受けた木が約1年半くらいの乾燥状態です。ところが、良く調べてみると、自然乾燥は3年位必要です。

特にクスノキは、木目が交差しやすく、しっかり乾燥していないと割れてしまいます。

今使用している大きな瘤(こぶ)は、乾燥が1年半ほどですから、途中からひび割れが生じる可能性があります。特に伐採時期を間違うと、虫を寄せないクスノキでさえ、虫が集まって来ます。12月から2月初旬までの樹皮が水を上げない期間に伐採をします。

これも全て自然の摂理です。しっかりと学ぶ必要があるようです。

勉強会では、腸内細菌、唾液と虫歯の関係、裸足生活等、多岐(たき)にわたり話しあわれ、

ついていくのに精一杯。

博識でしかも、ご自身のカラダを通して研究実行されている丸住和夫先生に、心より尊敬いたします。

来月の勉強会が楽しみです❣️

追伸、弟からメールがあり、今回切って、研磨した瘤(こぶ)は、1年半前から乾燥したクスノキだったそうです。作業は全て弟がしています。ありがとう?

 

縄文の土偶とクスノキの瘤(こぶ)

縄文の土偶とクスノキの瘤(こぶ)というタイトルで、治療に使っているクスノキの瘤(こぶ)を縄文人はどのように捉(とら)えていたのか想像してみました。

 

 

これから喋ることは、全くいい加減な話です。

聞き流してください。

私は、縄文のファンで縄文人が、カヌーでカムチャッカ半島を渡り、アメリカ大陸に到達し、なおも南下を続け、マヤ文明など中南米にも影響を及ぼしたのではないかと、勝手な想像をしています。

また、ニカラグアで縄文土器が見つかり、ポリネシアの神話には、土器を持つ民族が突然現れたとあるそうです。

ですから、縄文人がカヌーで南下したのではないかと勝手に想像しています。

学者ではないので、想像はいくらしても罪ではないでしょう。

そこで、縄文の土偶がなぜあの様なハート型の顔や、遮光器土器の目、生命力溢れるフォルムを作り上げたのか?・・・・・・を想像してみました。

縄文人の作ったカヌーは、杉とクスノキを使用しています。クスノキの割合は少ないようです。ということは、クスノキの方が貴重だったのでしょう。クスノキは虫が寄り付かず、腐らないのでカヌーには最高の素材です。しかし、杉と違ってクスノキは枝別れをしていくので、まっすぐな材が少なく貴重だったのでしょう。

以前述べたようにクスノキからできる樟脳は、カンフルと呼ばれ強心剤にもなるほどの成分を持っています。感覚の鋭い縄文人なら直感的にそのことは理解していたでしょう。

その感覚で、クスノキの瘤(こぶ)の生命力に触れた時、ハート型の顔、遮光器土器の目、生命力溢れるフォルムが出来上がったのでは・・・・

まあ~~勝手なもんです・・・

写真を載せておきますね~

「言葉は運命のハンドル」という操体(医師、橋下敬三先生の治療を含めた生き方)の教えがあります。いい言葉を使えばいい人生になり、悪い言葉を使えば悪い人生になる。

このことを、客観的に証明したのが、水の研究者、江本勝さんです。水に良い言葉つまり良い波動を与え凍らした結晶は、美しく、悪い波動を与え凍らした結晶は美しくない、という写真集「水からの伝言」を出版されました。

人のカラダも60~70%は水。自ら喋る言葉がカラダの水に最も影響します。いい言葉の波動はもちろんのこと、良い文字の波動も水に影響を与え、美しい結晶を作ります。これは確か「水からの伝言 2」に掲載されていたと思います。

私は、2004年スペイン、マジョルカ島のジョアン・ミロ美術館で滞在芸術家として2ヶ月、子供達にワークショップを行いました。この時、ご飯を入れたビンAには、「グラシアス(ありがとう)」ご飯を入れたビンBには「トント(ばか)」と2週間子供達に言ってもらいました。その結果、ビンA、ビンBともに、同じようにカビました。

「なんじゃ~~、変わりない!おんなじじゃ!」

と、ガッカリ。しかし、もしかして・・・と思い、子供達に目を瞑(つむ)ってもらい、ビンAとビンBの匂いを比べてもらいました。すると、

「ビンBはひどい匂い、でもビンAは、全然ちがう香ばしい❣️」

という驚きの答えが返ってきました。実際、私もその違いに驚きました。

改めて、美しい波動の凄さを感じたのです。

書道家の患者さんから、「夢」という素晴らしい作品をいただき、待合室の壁に掛けました。この書が放つ柔らかい響きが心地よく、この空間のヘソが出来ました。

60才を過ぎた私ですが、「夢」をまだまだ追いかけます❣️

「Come on!」大坂なおみ選手の拳(こぶし)

日本国籍の大坂なおみ選手が、全豪オープンで決勝に進出し、世界ランキングも1位になる勢いです。恥ずかしがり屋の大坂選手のインタビューが自然体で、ほんわかしているので、いつも楽しみにしています。インターネットで、下記のエピソードを見つけました。

全豪オープン大会前の会見で大坂選手は「今の私の最大の目標は“大人になること”。今の自分は、3歳児のようなものの考え方だから。実は一冊のノートがあるの。毎晩、寝る前にノートにみんなに披露するジョークを書き留めている」と発言。記者からどんなジョークを書いているのか聞かれると、「今のもジョークよ!」と会場を盛り上げた。

粋(いき)な話ですね。

このお茶目な自然体が、独特の雰囲気を生み出しています。

試合中でも、この自然体を感じる時があります。それが、納得したプレーの時に出るガッツポーズ

「Come on !」

の拳(こぶし)です。よく見ると、常に親指がまっすぐでそれ以外の指が曲がっています。大坂選手にとって最大の握り拳(こぶし)に、親指を使っていません。

これは、カラダの自然法則(身体運動の法則における身体安定の法則=足は親指、手は小指)が身に付いている証拠です。

もし親指を最大限に曲げたガッツポーズをとると、カラダが緊張します。

無意識のうちにそのことが分かっている大坂選手は、やはり只者(ただもの)ではありません。

こういう人を天才と呼ぶのでしょう

白鵬の蹲踞(そんきょ)

白鵬の蹲踞(そんきょ)

初場所12日目の結びの一番は、2敗の玉鷲と1敗の横綱白鵬の大一番。

通算成績13勝0敗の白鵬絶対的有利の下馬表にもかかわらず、玉鷲が勝ってしまいました。

これは、全く予想外でした。

この予想外の説明をいたします。

大相撲では、塩をまき土俵を清め、お互いが呼吸を合わせて、蹲踞(そんきょ)し、仕切り線に両手を突き、見合います。この動作を何度か繰り返すことを仕切りなおしといい、時間が来ると、やっと立ち合いとなり、相撲が始まります。

この時の姿勢、所作がもっとも美しいのは白鵬。

玉鷲と白鵬が蹲踞(そんきょ)している姿を見比べていただくと、一目瞭然です。

玉鷲は膝に手のひらを付けていますが、白鵬は手の甲を付けています。

この差は、天と地ほどの違いです。玉鷲のように手のひらを膝に置くと、親指に重心がかかる傾向となり、脇が空きます。ところが、白鵬のように手の甲を置くと、小指に重心がかかる傾向となり、脇が締まります。

仏様の手のひらは、白鵬のように上を向いています。リラックスした、カラダが「ほどける」状態となり、「ほどける」→「ほとけ」となります。

次に、玉鷲と白鵬の足底の土俵に対する角度の違いを見てください。共に、カラダの軸は母趾球に乗ってはいますが、足底の角度が違うため、親趾(おやゆび)をはじめとする趾先(ゆびさき)にかかる体重が違います。つまり、白鵬の足の方が土俵を力強く噛みしめているのです。

そのため、立会いの瞬間、両者の姿勢が全く違います。

相撲は立会いでほぼ決まります。この時点で、白鵬の勝ちなのですが、何が起こるか分からないのが相撲・・・・・ということでした。

丸選手の打撃練習が凄い❣️

先日のスポーツ番組で、巨人軍に移籍した丸選手のバッティング練習の紹介がありました。

これは、本当に素晴らしい。もし、この練習を若手の選手が取り入れると、巨人の打撃は必ず底上げ出来ると思います。

私は、アンチ巨人で特に好きなチームがあるわけではありません。ところが、この番組で丸選手のファンになったような気がします。

丸選手がやっているのは、シンプルでバリエーションが豊富。

シンプルというのは、ボールとバットが当たる瞬間の角度が90度、その時のバットとバットを握っている腕との角度が90度という事。

この角度を作らないとボールはを強く叩けません。これは、剣道の素振りと同じ。

世界のホームラン王、王貞治選手が、日本刀で丸めたゴザを切る練習をしたのは有名な話です。この真髄が、丸選手のシンプルな練習です。

日本刀で丸めたゴザを切る為には、その瞬間、腕と日本刀が90度のアングルを作ります。そのためには、脇をしめなくてなりません。しかも、素早い最短距離で無ければゴザは切れません。

素早く脇をしめるためには、小指を使わなくてはなりません。

操体法では、身体運動の法則というカラダの動かし方のルールを説(と)いています。そして、これを「重心移動の法則」と「重心安定の法則」に分類します。

「重心移動の法則」を言葉で説明すると紙面を割(さ)きますので、今回は省略。

「重心安定の法則」は、足は親指、手は小指という簡単なルールです。

しかしながら、こんな簡単なルールを多く人々は知りません。

スマホでは、親指ばかりを使ってカラダを壊しています。「手は小指」なのです。

「手は小指」に関しては、いずれしっかりと説明します。話を丸選手に戻しましょう。

丸選手は、「手は小指」とは言ってませんが、「脇を締める」と常に言っています。「脇を締める」ためには、小指を意識し、力を入れなければなりません。これが「手は小指」という所以(ゆえん)です。

バットにボールが当たる瞬間は、脇を締めてそれぞれ90度の角度を作るには、「手は小指」です。

丸選手は、このシンプルな瞬間を、様々な状況(高低内外)設定して練習しています。また、右片手打ち、左片手打ち、左右握り逆さま打ち(左バッターの丸選手が、右拳を上、左拳を下にして打っています・・・これには、驚きました‼️)。これが、バリエーションです。

今シーズンの丸選手、注目しています。

心拍数を減らす方法

心拍数を減らす方法

突然70才の女性患者Bさんから、

「先生、私 、心拍数が多いんですけど・・・少なくする方法あります?」

『これって、自律神経(交感神経と副交感神経)に関わることで、自分でコントロールは、難しいし・・・何て言えば、いいかな~~』と考えながらも、なんとなく喋っていました。

「100m走のスタート前って、ドキドキ?して、戦う気持ちアリアリでしょう?

あの反対でユックリした状況を作るといいんだけど・・・

まあ~~なかなか難しいですよね。」

「はい。」

「出来るだけ、好きな色、好きなところをイメージするのがいいと思います。」

チョット的外れな話をしました。

これは、操体法の基本理念の一つ「人が生きる上で自己責任を持つ営み」息をする事、食べる事、動く事、想う事に関係していると思います。これら4つの営みは、自然の法則に従っています。その法則に従う度合いが60点(100点満点で)以上ならば、上等です。

Bさんは、心拍数という数値が気になっています。しかし、心拍数はその時々で変化します。しかも、必要があって心拍数が上がっているのです。これは自然の法則であり、逆らえません。にもかかわらず、数値合わせで100点を狙っているように思えます。

60点の方がいいのかもしれません。

好きな色をイメージするのは、4つの営みの中で、想う事。

いい事を想うだけで、カラダはゆるみます。いい言葉を使うだけで、カラダは生き生きしてきます。そんな想いを伝えたくて、

「出来るだけ、好きな色、好きなところをイメージするのがいいと思います。」

と言いました。

クスノキプロジェクト

お正月に「ブラタモリ」と「鶴瓶の家族に乾杯」の合体番組がありました。

場所は、福岡の太宰府天満宮。菅原道真が左遷され亡くなったところです。

「遺体を牛車に運ばせ、牛が休息した場所が墓場」というのが道真の遺言。

道真という天才をねたむ輩(やから)が渦巻く人間社会をあざ笑う遺言。牛に全てを託す。

実に見事です。

牛が休息したのは、クスノキ原生林がうっそうと茂るところでした。牛にとって、疲れた

カラダを癒(いや)す最適のスポット。その場所こそ道真が求めていた安寧のパワースポットだったのでしょう。

この墓が、太宰府天満宮の本殿となったのです。

菅原道真も牛も凄いのですが、この両者を導いたクスノキが凄い❣️

以前にも述べましたが、クスノキから樟脳(しょうのう)ができ、樟脳=カンフル。

つまり、クスノキは、元気の源ということになります。

治療にもってこいのクスノキ、しかも、枝打ちした跡に再生する瘤(こぶ)には、パワーを感じます。

今後とも、クスノキの根っこ、枝、実、樹皮etcを、治療に結びつくプロジェクトとして展開して行きたいと思います。

クスノキプロジェクトの始まりです。