造園業を営まれている患者さんから、クスノキの瘤(こぶ)について色々教えていただきました。瘤(こぶ)は、切った枝が1cmくらい残っていると、そこからポツポツとイボのような隆起が出来、そこから新芽が出て来るそうです。その新芽を摘み取ると次の年に新たなイボが出来、少しずつ底上げしていきます。この連続周期が数十年続いてこの瘤(こぶ)が出来上がるそうです。
という事は、この瘤(こぶ)は、新芽を作り出すイボの集団。イクラやタラコのような生命の塊(かたまり)とも考えられます。
それで、この瘤(こぶ)に触れた時、パワーの様なもの、あるいは、じんわりとした温かみを感じるのだと思います。同じ瘤(こぶ)でも切り取った断面の部分は、温かみが全くありません。ひんやりと冷たいのです。これは、木に含まれる水分が、断面から蒸発しているためだと思います。
つまり、この瘤(こぶ)という部分が、もうすでに陰(断面部)と陽(イボの表面)の全体を表現しているのです。その事を理解した上で、患者さんのカラダの虚実陰陽を探り治療することが大切になります。
今回の京都出張治療では、丸住和夫先生はじめ操体仲間、そして、患者さんやロンドクレアントに集う人々から多くの事を学びました。出会いに感謝❣️