昨年の4月から正座が出来なくなった60才代の女性患者Bさん。変形性膝関節症と診断され、今回の治療で8回目となります。徐々に回復し正座した時、太ももと踵(かかと)が接触するぐらいになっています。初診の時は、14~5cmくらいは空いていたと思います。
山元式新頭鍼療法(YNSA)で、膝、下肢に対応する頭部に鍼を刺し置きします。
あとは、松山から持ってきた2個のクスノキの瘤(こぶ)をBさんの両膝うらに置き、3個目の瘤(こぶ)を太ももの内側に置き、ユックリと揺(ゆ)するだけです。
「どうですか?」
「気持ちいいです。最初痛かったところが、徐々に痛くなくなって、気持ちいいです。先生、このイボイボ、絶妙ですね~~」
「これ、私に合っていると思います。」
15~20分くらいは揺(ゆ)すって、太ももが随分ゆるんできました。
「頭に鍼を刺したままですが、ユックリ起き上がって、正座をしてみてください。」
「・・・よっこらしょ!・・・アレッ、正座できた❣️❣️・・・・何ヶ月ぶりやろ?(10ヶ月ぶりです)」
確かに、しっかりとお尻が踵(かかと)について体重が乗っています。ただ、両膝の内側にまだ痛みがあります。そこで、対角の両肘内側の圧痛点を探してみます。
「痛った!先生、そこ痛い。」
肘と膝はお互い影響し合っているため、対角に位置する部位(右膝←→左肘)を治療すると連動して良くなることが、あります。そこで、両肘圧痛点に鍼を刺してみました。
頭に刺した鍼を抜いて、
「ユックリ起き上がって、正座してみてください。」
「・・・・張りがあるけど、痛みはありません❣️・・・これなら、お茶(茶道)できそう❣️」
とニコニコ顔のBさんでした。