縄文の土偶とクスノキの瘤(こぶ)

縄文の土偶とクスノキの瘤(こぶ)というタイトルで、治療に使っているクスノキの瘤(こぶ)を縄文人はどのように捉(とら)えていたのか想像してみました。

 

 

これから喋ることは、全くいい加減な話です。

聞き流してください。

私は、縄文のファンで縄文人が、カヌーでカムチャッカ半島を渡り、アメリカ大陸に到達し、なおも南下を続け、マヤ文明など中南米にも影響を及ぼしたのではないかと、勝手な想像をしています。

また、ニカラグアで縄文土器が見つかり、ポリネシアの神話には、土器を持つ民族が突然現れたとあるそうです。

ですから、縄文人がカヌーで南下したのではないかと勝手に想像しています。

学者ではないので、想像はいくらしても罪ではないでしょう。

そこで、縄文の土偶がなぜあの様なハート型の顔や、遮光器土器の目、生命力溢れるフォルムを作り上げたのか?・・・・・・を想像してみました。

縄文人の作ったカヌーは、杉とクスノキを使用しています。クスノキの割合は少ないようです。ということは、クスノキの方が貴重だったのでしょう。クスノキは虫が寄り付かず、腐らないのでカヌーには最高の素材です。しかし、杉と違ってクスノキは枝別れをしていくので、まっすぐな材が少なく貴重だったのでしょう。

以前述べたようにクスノキからできる樟脳は、カンフルと呼ばれ強心剤にもなるほどの成分を持っています。感覚の鋭い縄文人なら直感的にそのことは理解していたでしょう。

その感覚で、クスノキの瘤(こぶ)の生命力に触れた時、ハート型の顔、遮光器土器の目、生命力溢れるフォルムが出来上がったのでは・・・・

まあ~~勝手なもんです・・・

写真を載せておきますね~

「言葉は運命のハンドル」という操体(医師、橋下敬三先生の治療を含めた生き方)の教えがあります。いい言葉を使えばいい人生になり、悪い言葉を使えば悪い人生になる。

このことを、客観的に証明したのが、水の研究者、江本勝さんです。水に良い言葉つまり良い波動を与え凍らした結晶は、美しく、悪い波動を与え凍らした結晶は美しくない、という写真集「水からの伝言」を出版されました。

人のカラダも60~70%は水。自ら喋る言葉がカラダの水に最も影響します。いい言葉の波動はもちろんのこと、良い文字の波動も水に影響を与え、美しい結晶を作ります。これは確か「水からの伝言 2」に掲載されていたと思います。

私は、2004年スペイン、マジョルカ島のジョアン・ミロ美術館で滞在芸術家として2ヶ月、子供達にワークショップを行いました。この時、ご飯を入れたビンAには、「グラシアス(ありがとう)」ご飯を入れたビンBには「トント(ばか)」と2週間子供達に言ってもらいました。その結果、ビンA、ビンBともに、同じようにカビました。

「なんじゃ~~、変わりない!おんなじじゃ!」

と、ガッカリ。しかし、もしかして・・・と思い、子供達に目を瞑(つむ)ってもらい、ビンAとビンBの匂いを比べてもらいました。すると、

「ビンBはひどい匂い、でもビンAは、全然ちがう香ばしい❣️」

という驚きの答えが返ってきました。実際、私もその違いに驚きました。

改めて、美しい波動の凄さを感じたのです。

書道家の患者さんから、「夢」という素晴らしい作品をいただき、待合室の壁に掛けました。この書が放つ柔らかい響きが心地よく、この空間のヘソが出来ました。

60才を過ぎた私ですが、「夢」をまだまだ追いかけます❣️

「Come on!」大坂なおみ選手の拳(こぶし)

日本国籍の大坂なおみ選手が、全豪オープンで決勝に進出し、世界ランキングも1位になる勢いです。恥ずかしがり屋の大坂選手のインタビューが自然体で、ほんわかしているので、いつも楽しみにしています。インターネットで、下記のエピソードを見つけました。

全豪オープン大会前の会見で大坂選手は「今の私の最大の目標は“大人になること”。今の自分は、3歳児のようなものの考え方だから。実は一冊のノートがあるの。毎晩、寝る前にノートにみんなに披露するジョークを書き留めている」と発言。記者からどんなジョークを書いているのか聞かれると、「今のもジョークよ!」と会場を盛り上げた。

粋(いき)な話ですね。

このお茶目な自然体が、独特の雰囲気を生み出しています。

試合中でも、この自然体を感じる時があります。それが、納得したプレーの時に出るガッツポーズ

「Come on !」

の拳(こぶし)です。よく見ると、常に親指がまっすぐでそれ以外の指が曲がっています。大坂選手にとって最大の握り拳(こぶし)に、親指を使っていません。

これは、カラダの自然法則(身体運動の法則における身体安定の法則=足は親指、手は小指)が身に付いている証拠です。

もし親指を最大限に曲げたガッツポーズをとると、カラダが緊張します。

無意識のうちにそのことが分かっている大坂選手は、やはり只者(ただもの)ではありません。

こういう人を天才と呼ぶのでしょう

白鵬の蹲踞(そんきょ)

白鵬の蹲踞(そんきょ)

初場所12日目の結びの一番は、2敗の玉鷲と1敗の横綱白鵬の大一番。

通算成績13勝0敗の白鵬絶対的有利の下馬表にもかかわらず、玉鷲が勝ってしまいました。

これは、全く予想外でした。

この予想外の説明をいたします。

大相撲では、塩をまき土俵を清め、お互いが呼吸を合わせて、蹲踞(そんきょ)し、仕切り線に両手を突き、見合います。この動作を何度か繰り返すことを仕切りなおしといい、時間が来ると、やっと立ち合いとなり、相撲が始まります。

この時の姿勢、所作がもっとも美しいのは白鵬。

玉鷲と白鵬が蹲踞(そんきょ)している姿を見比べていただくと、一目瞭然です。

玉鷲は膝に手のひらを付けていますが、白鵬は手の甲を付けています。

この差は、天と地ほどの違いです。玉鷲のように手のひらを膝に置くと、親指に重心がかかる傾向となり、脇が空きます。ところが、白鵬のように手の甲を置くと、小指に重心がかかる傾向となり、脇が締まります。

仏様の手のひらは、白鵬のように上を向いています。リラックスした、カラダが「ほどける」状態となり、「ほどける」→「ほとけ」となります。

次に、玉鷲と白鵬の足底の土俵に対する角度の違いを見てください。共に、カラダの軸は母趾球に乗ってはいますが、足底の角度が違うため、親趾(おやゆび)をはじめとする趾先(ゆびさき)にかかる体重が違います。つまり、白鵬の足の方が土俵を力強く噛みしめているのです。

そのため、立会いの瞬間、両者の姿勢が全く違います。

相撲は立会いでほぼ決まります。この時点で、白鵬の勝ちなのですが、何が起こるか分からないのが相撲・・・・・ということでした。

丸選手の打撃練習が凄い❣️

先日のスポーツ番組で、巨人軍に移籍した丸選手のバッティング練習の紹介がありました。

これは、本当に素晴らしい。もし、この練習を若手の選手が取り入れると、巨人の打撃は必ず底上げ出来ると思います。

私は、アンチ巨人で特に好きなチームがあるわけではありません。ところが、この番組で丸選手のファンになったような気がします。

丸選手がやっているのは、シンプルでバリエーションが豊富。

シンプルというのは、ボールとバットが当たる瞬間の角度が90度、その時のバットとバットを握っている腕との角度が90度という事。

この角度を作らないとボールはを強く叩けません。これは、剣道の素振りと同じ。

世界のホームラン王、王貞治選手が、日本刀で丸めたゴザを切る練習をしたのは有名な話です。この真髄が、丸選手のシンプルな練習です。

日本刀で丸めたゴザを切る為には、その瞬間、腕と日本刀が90度のアングルを作ります。そのためには、脇をしめなくてなりません。しかも、素早い最短距離で無ければゴザは切れません。

素早く脇をしめるためには、小指を使わなくてはなりません。

操体法では、身体運動の法則というカラダの動かし方のルールを説(と)いています。そして、これを「重心移動の法則」と「重心安定の法則」に分類します。

「重心移動の法則」を言葉で説明すると紙面を割(さ)きますので、今回は省略。

「重心安定の法則」は、足は親指、手は小指という簡単なルールです。

しかしながら、こんな簡単なルールを多く人々は知りません。

スマホでは、親指ばかりを使ってカラダを壊しています。「手は小指」なのです。

「手は小指」に関しては、いずれしっかりと説明します。話を丸選手に戻しましょう。

丸選手は、「手は小指」とは言ってませんが、「脇を締める」と常に言っています。「脇を締める」ためには、小指を意識し、力を入れなければなりません。これが「手は小指」という所以(ゆえん)です。

バットにボールが当たる瞬間は、脇を締めてそれぞれ90度の角度を作るには、「手は小指」です。

丸選手は、このシンプルな瞬間を、様々な状況(高低内外)設定して練習しています。また、右片手打ち、左片手打ち、左右握り逆さま打ち(左バッターの丸選手が、右拳を上、左拳を下にして打っています・・・これには、驚きました‼️)。これが、バリエーションです。

今シーズンの丸選手、注目しています。

心拍数を減らす方法

心拍数を減らす方法

突然70才の女性患者Bさんから、

「先生、私 、心拍数が多いんですけど・・・少なくする方法あります?」

『これって、自律神経(交感神経と副交感神経)に関わることで、自分でコントロールは、難しいし・・・何て言えば、いいかな~~』と考えながらも、なんとなく喋っていました。

「100m走のスタート前って、ドキドキ?して、戦う気持ちアリアリでしょう?

あの反対でユックリした状況を作るといいんだけど・・・

まあ~~なかなか難しいですよね。」

「はい。」

「出来るだけ、好きな色、好きなところをイメージするのがいいと思います。」

チョット的外れな話をしました。

これは、操体法の基本理念の一つ「人が生きる上で自己責任を持つ営み」息をする事、食べる事、動く事、想う事に関係していると思います。これら4つの営みは、自然の法則に従っています。その法則に従う度合いが60点(100点満点で)以上ならば、上等です。

Bさんは、心拍数という数値が気になっています。しかし、心拍数はその時々で変化します。しかも、必要があって心拍数が上がっているのです。これは自然の法則であり、逆らえません。にもかかわらず、数値合わせで100点を狙っているように思えます。

60点の方がいいのかもしれません。

好きな色をイメージするのは、4つの営みの中で、想う事。

いい事を想うだけで、カラダはゆるみます。いい言葉を使うだけで、カラダは生き生きしてきます。そんな想いを伝えたくて、

「出来るだけ、好きな色、好きなところをイメージするのがいいと思います。」

と言いました。

クスノキプロジェクト

お正月に「ブラタモリ」と「鶴瓶の家族に乾杯」の合体番組がありました。

場所は、福岡の太宰府天満宮。菅原道真が左遷され亡くなったところです。

「遺体を牛車に運ばせ、牛が休息した場所が墓場」というのが道真の遺言。

道真という天才をねたむ輩(やから)が渦巻く人間社会をあざ笑う遺言。牛に全てを託す。

実に見事です。

牛が休息したのは、クスノキ原生林がうっそうと茂るところでした。牛にとって、疲れた

カラダを癒(いや)す最適のスポット。その場所こそ道真が求めていた安寧のパワースポットだったのでしょう。

この墓が、太宰府天満宮の本殿となったのです。

菅原道真も牛も凄いのですが、この両者を導いたクスノキが凄い❣️

以前にも述べましたが、クスノキから樟脳(しょうのう)ができ、樟脳=カンフル。

つまり、クスノキは、元気の源ということになります。

治療にもってこいのクスノキ、しかも、枝打ちした跡に再生する瘤(こぶ)には、パワーを感じます。

今後とも、クスノキの根っこ、枝、実、樹皮etcを、治療に結びつくプロジェクトとして展開して行きたいと思います。

クスノキプロジェクトの始まりです。

夜間高速バスの過ごし方

夜間高速バスの過ごし方

まず、しっかり眠れる様に、適量のアルコールを補充。車内に持ち込むのは、貴重品の入ったバックと、水350ml。それで眠りに入ります。

「JR三ノ宮駅です」

車内放送で、目が覚めてしまいます。ただ、頭はボケているので、『ここはどこじゃ?』

『オレは、何しよんぞ?』状態がしばらく続きます・・・・やっと状況を理解して、ボツボツ動き出します。多分、その間は車内が明るくなっていると思います。

それから、ウトウトしているようです。JR大阪駅を過ぎた頃から、しっかり目が覚めカラダの手入れを始めます。まず、前の座席に人がいないことを確認して、両足を座席に上げ、

下がっている血、水の流れを良くします。

それからは、指先(手も足も)を動かしたり、足首をゆっくりストレッチしたり・・・思いつく気持ちのいい動きを適当にします・・・首が気になったら、首をゆっくり回したり。

制限された空間に追いやられているので、いつも以上にカラダを意識して、手入れするようです。そうこうしている内に、車内が再び明るくなり、

「まもなく、京都駅に着きます。」

みぞれ混じりの京都に到着。

京都駅内のゴミ箱にペットボトルを入れて、さあ~~一日頑張っていきましょい❣️

40年前、木霊療法と呼ばれた積み木(その8)

40年前、木霊療法と呼ばれた積み木(その8)

実は、これからも病院内で行った数々のイベントなどを、書き込みたいのですが、病院の許可を得ていないので、これで一旦終了致します。個人的には、書き残してある程度まとまったものにしたいとは考えています。

私の大学卒業論文のテーマは、「触覚的アート」

今後益々ビジュアル技術が急速に発展していく中で、最も必要となっていくのは、原始的な触覚と捉えてていました。橋本敬三先生の「からだの設計にミスはない」にある原始感覚という言葉に共鳴したのもこのためです。

私は、触覚をテーマに積み木を展開していきました。そして、その延長線上に、鍼灸師という仕事があったのです。

そのため、鍼灸師=芸術家なのです。

これからも、新たな道を踏み歩く芸術家として、治療の世界で活動していきたいと思います。

何の根拠もない話

何の根拠もない話。

最近の治療では、クスノキの瘤(こぶ)を、ベットに並べる事が多いのですが、あまり違和感を感じないのです。

もし、ただの木っ端を置くだけなら、違和感があるはずです。

なぜなんだろう・・・っと、ガイコツ(治療室にポツンと立ってます)を眺めながら、考えました。

木の瘤は、枝が折れた後、その周辺の樹皮が傷跡を覆(おお)った結果です。そんな瘤は、骨

と骨の境い目の関節に形状が似ています。

骨がまっすぐ伸びて折れた後、

「いや~~、俺はまっすぐ伸びたくない❣️動きたい・・・」

と骨が思ったなら、瘤(こぶ)を作って動きやすい形状になると思います。

つまり、次へのエネルギーを必要とする時、瘤(こぶ)が必要になるのです。

まあ~~、勝手な屁理屈です。

そんな瘤にふれることで、私は人体における骨、そしてそのエネルギーを感じます。

患者さんも私と同じようなエネルギーを感じるのではないでしょうか?

何の根拠もない話。