ムード歌謡の続報

ムード歌謡のYouTubeをかけ、私と同じ世代の患者さんと昔話をしながら当時を振り返っていることの効能の続きを、記事からのコピペします。

『脳医学的にいうと、ストレスがかかることで記憶をつかさどる脳の海馬の神経新生(神経細胞が分化して増えること)が低下して、記憶力が落ちることが知られています。つまり、ストレスがかかった状態のままでは、いくら勉強しても記憶力が低下して、覚えるべきことが頭に入ってこないのです。

長時間、休まずに仕事を続けていると、だんだん能率が下がっていくのも同じような理屈だと考えられます

そんなとき、「懐かしさ」の感情を利用してストレスを下げることができれば、気分転換ができて物事が頭に入りやすくなるわけです。

もちろん、ストレス解消の方法としては、ほかにも運動、食事、買い物、旅行などがありますが、昔を懐かしむという行為は、お金もかからずにその場で誰でも手軽にできるというのが最大のメリットです。』

『美しい風景を目にしたとき、おいしいものを食べたとき、かわいいペットを抱きしめたとき、私たちは「ああ、幸せ!」と感じます。このように、自分自身が幸せだと感じる状態を、「主観的幸福感」と呼びます。

心理学では、「客観的幸福感」と「主観的幸福感」という区別があり、客観的幸福感というのは脳波や神経の状態などの生理学的な指標によって幸福度をとらえるものをいいます。それに対して、この主観的幸福感は文字通り、自分自身が「私は幸せだ!」と自ら感じている状態をさしています。

脳医学では、この主観的幸福感が高いほど、ストレスが解消されて脳が元気になるということを裏づける研究が数多く報告されています。』

というように、患者さんにとってストレスを解消する音楽を提供するのは、治療家としての指名であることが分かります。そのため、患者さんには、

「今日は、何の曲にしましょうか?」

「今日は誰にしましょう?」

とか、尋ねています。最も、常連の患者さんで好みを知っている場合は、来院される前から好みの曲を流しています(80~90%くらいの割合です)。

朝起きたら・・・

「朝起きると、◯◯◯が痛い。」と訴える患者さんが多いのですが、私にはそのような経験がありませんでした。しかし、今朝起きると左の中指の末節骨に痛みがありました。

「これが、患者さんが言って痛みなんじゃ!」

と初めて知ったのです。そこで、操体法を使っての治療を考えました。後頭部にラムダ縫合というへの字をした縫合が横たわっています。その上に基本治療点A点、B点、C点、D点が頂点から左右にAからDと並んでいます。そこで、左側のC点に硬式ボールを当てて仰向けになりました。なぜC点かというと、C点に肩甲骨から指先までの治療点があるからです。

畳の上に硬式ボールを置いて、左側のC点に硬式ボールの縫い目が当たるようにゆっくり動きます。この時、両膝は立てて踵で支えます。ゆっくり動きながら効きそうな角度と部位を探すのです。見つかると、

「OKグーグル、タイマー15分お願いします。」

痛みのある左中指を意識して、そこへ息を通すイメージで呼吸をします。すると5~6分くらい経って痛みがスーッと消えていきました。あとはゆっくりと気持ちよく動くだけです。

「ピポン、ピポン、ピポン、ピポン」

15分経ってゆっくり起き上がり、左中指に触れても痛みはありません。この硬式ボールを使っての操法は有効です。

小指と親指

あじさいの杜鍼灸院が開院して、昨日で7年経ちました。もう8年目に入るわけです。私の人生は全て中途半端。何一つやり遂げた仕事はありません。これから、山元式新頭鍼療法と操体法、お灸などを融合しながら私なりの仕事をしてみたいと思います。

さて、先日来院された20才代女性患者Aさん、肩が凝って仕方がないそうなんですが、頭に置鍼したあと30分ゆっくりしていただきました。その時、携帯電話で文字を入力して連絡されていました。大きめの携帯電話を両手で持ち、親指だけで打ち込んでいます。

「Aさん、親指だけを使っていると、どんなに治療しても必ず肩こりになりますよ。」

「えええそうなんですか?」

「足は親指、手は小指という法則があるんですよ。お相撲さんが入門して直ぐに学ぶ大事なことなんです。大きなお相撲さんが狭い土俵で動く時、最も効率のよい動きをしないとだめでしょう?でないと、危険でしょう・・・・あんなに大きなカラダがぶつかり合うのだから・・・・」

「たとえば、ピッチャーが早いボールを投げようとすると、必ず小指に力を入れてグーにするでしょう。この時と同じフォームで小指に力を入れない・・・グーにしないでパーのままで投げると、遅いボールになるんです。これをチェンジアップといって、タイミングを外すんです。」

と、説明してもあまり理解してもらえないので、実感してもらうことにしました。腕を上げて小指側を伸ばすのと親指側を伸ばすのはどのように違いがあるか?

「どうですか?」

「親指側だと、腕が全然伸びない。」

「そうでしょう!だから、親指だけを使って作業するとサイドブレーキをかけたまま作業する感じになるんです。」

「なるほど、よく分かりました。」

とうなずくAさんでした。頭では理解してもらったようですが、しばらく経って携帯電話を親指で操作していました・・・・・もう少し時間が必要なようです。

ギャラリーKでの反省

金曜日の講演で、もう少し参加された方々に体験していただくことを取り入れる予定だったのですが、それを忘れてしまったのが残念でした。重心安定の法則。重心を安定させるためには、「足は親指、手は小指」という原則があります。これを実感するためには、手を上げる際(手を上げることが出来ない人は、手を下げる)小指を意識して手を上げるとスムーズに上がり(下がり)ますが、親指を意識して上げてみると・・・

上がらないことが分かると思います。まるでサイドブレーキを掛けながら手を上げているという感覚になると思います。これは、実際やってみて分かることです。普段の生活でこのように無駄な力を入れている人が、かなりいるはずです。車を運転する時、パソコンを前に仕事をしている時、親指を多く使っていませんか?

ちょっとしたことですが、この蓄積が重心の安定を損ない、バランスを崩して歪みを作っていくのです。

上記のことを実感していただきたかったのですが、残念ながら忘れてしまいました。また、機会を作ってこの体験はしていただきたいと思います。いい経験です!

ギャラリーK成功しました!

キャメルKでコンサート兼講演会がありました。演奏した曲は、リードギター・よっしゃーのオリジナル曲、「Smile and Smile」「想い出のサンセットマリン」「貴方に輝きを」と、「シェルブールの雨傘」「サントワマミー」「愛の讃歌」「テネシーワルツ」。ベースギターを始めて2年ですが、何とか弾ききりました。その後は、操体法の説明を30分行いました。1500円もいただいての演奏と講演・・・・お客様からは、1500円の価値は十分あったとの評価をいただき、一安心です。

操体法の創始者・橋本敬三先生が90才で大腿骨骨折をされ95才で亡くなるまで入床生活でしたが、床ずれがなかったことを最初に紹介しました。その理由が、ベッドでの操体法実践。そこで、操体法の動きを見ていただきました。操体法の動きは、カタツムリがゆっくり動くような、自分自身のカラダに向き合い、感覚を聴き分ける動きです。この動きを見ていただいたので、橋本敬三先生の背中に床ずれが無かったことを理解されたようです。

その後は、人が生きていく上で自己責任で行う行為、「呼吸、食事、動き、思考」と環境を含めこれらの要素が良い点数であれば、健康。「呼吸、食事、動き、思考」には、自然法則がありますが、決して100満点である必要はありません。60点で充分であるという優しい教えであると紹介しました。また、「頑張らない、欲張らない、威張らない」と「言葉は運命のハンドル」であるなどの操体法を学ぶ上で大切な姿勢も伝えました。

その後は、特に「動き」に焦点を当て身体運動の法則を紹介、人は動く建物であり歪みを見つけることが、診断。歪みを正体に戻すことが治療であり、その時感じられる気持ちよさこそが、薬であると紹介しました。

写真を撮りそこなったのですが、ホワイトボードのウラに操体法の創始者・橋本敬三先生の考えを図や文字にあらかじめ書いておいたのを、ひっくり返して見ていただき、理解を深めてもらいました。

ホワイトボードを使った講義はやりやすいので、今後ともしっかり使っていこうと思います。それほど大きくないギャラリーで19名の参加者は、満席状態。次回は、「アメリカにおける鍼治療から、日本の近未来を予測(仮称)」といった感じの講演になります。お楽しみに!

豆腐のぬか漬けと操体法

50才代の女性患者Cさんは、ぬか漬けの講習会に参加されたそうです。私も毎日ぬか床をひっくり返えして、乳酸菌の管理をしています。Cさん曰く、

「先生、木綿豆腐を水切りして、4つ切りにしたのをぬか漬けにすると、美味しいよ。」

「えええそうなん、全く発想としてなかった。」

「一度、やってみて!サバをぬか漬けにして、焼いても美味しいよ。」

「あああ、そうじゃね~・・・アジをやったけど美味しかった。」

などと、ぬか漬け談義に花が咲きます。豆腐のぬか漬け・・・・よく考えてみると、若い頃ニューヨークにいた時、チャイナタウンでサイコロのような豆腐が、大きなビンに入っており、ちょっと腐った味だけどクセになる・・・この豆腐を思い出しました。きっと美味しいはずです。クセになると思います。

Cさんに、今週金曜日13時から、キャメルK(ギャラリー)で30分私が操体法の講義をして、あとの30分はあじさいクラブの演奏があることを、伝えると来ていただくことになりました。当初の予定15~6名の参加者は確保出来ました。楽しい時間にしますので、興味ある方は、キャメルKさんまで連絡してください!

ホワイトボード

あじさいクラブのメンバーから、ホワイトボードをいただきました。このボードは本当に役立ちます。6月16日にはキャメルKで演奏の前に、30分程「操体体操」というおしゃべりと少しの体操をします。この準備をホワイトボードを使ってやっています。かなり盛りだくさんのおしゃべりになると思います。今回は、私的なことも付け加え、楽しく愉快に行います。できれば、しっかり録画してYouTubeで流せればいいと思っています。

鍼(はり)に対しての偏見を払拭(ふっしょく)させる話も入れます。簡単な自己紹介、操体との出会いやエピソードを織り交ぜながら操体法を分かりやすく説明します。今日は、30分という時間設定で何度も練習したのですが、時間オーバーしてしまいます・・・ついつい、脱線して話が先に進まなくなる傾向があります・・・・まあ、楽しく過ごせればいいか・・・・と、脱力しながら進めて行きます。興味ある方は、是非ともお越しくださいね!

指先で治す

雨の日は農業従事の方からの電話があることがあります。

「先生、今日治療できますか?」

「〇〇さん、はい大丈夫です・・・・10時30分でどうでしょうか?」

「了解です。」

農業に従事されている70才代の男性患者Cさんでした。Cさんには鍼灸治療をしていません。足指を丁寧に揉(も)む施術と、指先を軽く触れるだけの施術で鍼灸治療と同じ効果を上げています。足に見つけた治療点は、確信を持っていますが、どのように症例を発表すれば良いのかが、分からず悩んでいます。まあ、それはともかく今回も、Cさんには足にみつけた治療点に軽く指先を触れるだけで、診断点がゆるむという治療を行いました。まず足指を20分ほどゆっくりと揉(も)む操法で、頸椎の5番が緩みました。次に頸椎1番に当たる治療点に軽く指先を当てます。

「OKグーグル、タイマー3分お願いします。」

「ハイ3分ですね、ではスタート!」

Cさんは、ベッドの上で半分起きながら、半分寝ている状態でゆっくりされています。グーグルの3分終了の「ピポン、ピポン」という合図と共に指を離します。

「Cさん、ここ(頸椎1番の診断点)どうですか?」

「・・・・・痛くないです。」

「Cさん、ここ(胸椎12番の診断点)はどうですか?」

「・・・・そこも、痛くないですね。」

「あああ・・・ついでに、胸椎も良くなったようですね。今度は、腰の治療点に触れます・・・OKグーグル、タイマー3分お願いします。」

こんな調子で3分後には、腰椎の診断点が緩みました。同様に左足に見つけた腎臓、膀胱の治療点にそれぞれ3分ずつ指先を触れる操法をすると、左胆、左三焦(消化器系)、右心、右三焦の診断点も緩み、治療終了となりました。

鍼灸が怖いと感じておられる方は、この様な治療方法もありますので、気楽にお越しください。

ソケイ部を緩める

 

最近、股関節の手術をする中高年齢層の方が増えているように思います。これは、股関節の過緊張を招く普段の姿勢、歩き方が原因です。股関節が緊張すると、ソケイ靭帯(股関節にある靭帯)が緊張し、その中を通る動脈、静脈、リンパ腺を圧迫することで、様々な機能の低下を招くことになります。二足歩行を始めた人類は、四つ足歩行の哺乳類に比べ、ソケイ部に負担がかかるのですから、ソケイ部が緩るむ生活をする必要があります。

それではどの様な姿勢と歩き方をすれば良いのでしょうか?

大野朝行先生の著書「生命の神業」から引用します。

『マノスへ(脱力した立ち姿)の姿勢を作って歩いてみましょう。まずは菱形筋(背中上部の筋肉)を意識して寄せます。すると、肩甲骨が寄って、胸の肋骨が引き上がり、顎も上がり、肩は後方に移ります。骨盤が後方に回旋して背中が陸(平ら)になります。同時に肛門は前方に移動して、お腹が引っ込みます。大腿の内転筋も動いて足先はややハの字になります。そこから小股でゆっくりと歩いてみましょう。脚は股関節から振り子のように降ります。これは腸腰筋を働かせています。

歩いた時に腰や大腿に力みを感じる時は歩幅が大きいのです。力みを感じないところまで歩幅を小さくします。歩幅を大きくすると、蹴る歩きになりやすいからです。

また、足を高く上げるのは大腿筋を使う無駄な動きです。踵を地面すれすれにして歩きましょう。力みをなくして歩くほど、アワ(生命力)が増えます。』

操体法とYNSAの融合2

(この絵と内容は関係ありません・・・こんな絵を制作中です)

2週間前に、

『4年前から通院されている60才代の女性患者Cさん。4年前は右股関節が痛くて、夜中眠れない日々が続きましたが、半年の治療で股関節の痛みはなくなりました。そして、3年間は週に一回のペース、最近は2週間に1回のペースで通院され体調管理をされています。Cさんには、頭の鍼、足の灸、操体法など様々な治療法を行っています。前回は操体法のみの治療で調子が良かったので、今回は操体法と山元式新頭鍼療法(YNSA)の新しい組み合わせを行なってみました。』

という書き出しで、操体法とYNSAの融合した治療法をCさんにおこなったのですが、その後の経過が良く、股関節や膝の痛みはなかったそうです。ただ、寒い日が続くと膝の冷たさを感じることがあるそうです。そこで、今回も前回と同じ治療法を行うことにしました。これは、YNSAで行う合谷診、膝診、首診を行い、鍼を頭に刺す代わりに、患者さんの頭の治療点へ、私が指先を触れる治療法です。

私が鍼灸師になる以前には、指先で患者さんに触れて治す操体法を行っていたのですが、その方法をYNSA(山元式新頭鍼療法)のシステムで行うのです。

合谷診:左(左側を診る)

膝診: 左頸椎#7、#6、胸椎#1、#9、#10、腰椎#1、大脳、脳幹、小脳

頸椎、腰椎、大脳の治療点に2分30秒触れると、それぞれの診断点がゆるみ、それ以外の診断点もゆるむ

首診:左腎、膀胱、肝、胆、心包、心、三焦、胃、小腸、肺

上記うち、肝、心、小腸の治療点に2分30秒ふれると、それぞれの診断点がゆるみ、それ以外の診断点もゆるむ

「OKグーグル、タイマー2分30秒お願いします。」

といって、指先が触れる時間をあらかじめ設定するようにしました。Cさんにとって、時間制限がある方が安心できるように思えたからです。上記のように、鍼を刺すのと同じ効果がでます。これは、4年間かかって築いた信頼関係があるから出来ることなのかもしれません。もし初来院で、鍼が嫌いな患者さんにこの治療法が出来れば、治療の幅が広がります。しばらくCさんには続けて行い様子をみてみようと思います。

鍼が怖いという患者さんに救いとなる可能性が出てくるかも?