ギャラリーKでの反省

金曜日の講演で、もう少し参加された方々に体験していただくことを取り入れる予定だったのですが、それを忘れてしまったのが残念でした。重心安定の法則。重心を安定させるためには、「足は親指、手は小指」という原則があります。これを実感するためには、手を上げる際(手を上げることが出来ない人は、手を下げる)小指を意識して手を上げるとスムーズに上がり(下がり)ますが、親指を意識して上げてみると・・・

上がらないことが分かると思います。まるでサイドブレーキを掛けながら手を上げているという感覚になると思います。これは、実際やってみて分かることです。普段の生活でこのように無駄な力を入れている人が、かなりいるはずです。車を運転する時、パソコンを前に仕事をしている時、親指を多く使っていませんか?

ちょっとしたことですが、この蓄積が重心の安定を損ない、バランスを崩して歪みを作っていくのです。

上記のことを実感していただきたかったのですが、残念ながら忘れてしまいました。また、機会を作ってこの体験はしていただきたいと思います。いい経験です!

ギャラリーK成功しました!

キャメルKでコンサート兼講演会がありました。演奏した曲は、リードギター・よっしゃーのオリジナル曲、「Smile and Smile」「想い出のサンセットマリン」「貴方に輝きを」と、「シェルブールの雨傘」「サントワマミー」「愛の讃歌」「テネシーワルツ」。ベースギターを始めて2年ですが、何とか弾ききりました。その後は、操体法の説明を30分行いました。1500円もいただいての演奏と講演・・・・お客様からは、1500円の価値は十分あったとの評価をいただき、一安心です。

操体法の創始者・橋本敬三先生が90才で大腿骨骨折をされ95才で亡くなるまで入床生活でしたが、床ずれがなかったことを最初に紹介しました。その理由が、ベッドでの操体法実践。そこで、操体法の動きを見ていただきました。操体法の動きは、カタツムリがゆっくり動くような、自分自身のカラダに向き合い、感覚を聴き分ける動きです。この動きを見ていただいたので、橋本敬三先生の背中に床ずれが無かったことを理解されたようです。

その後は、人が生きていく上で自己責任で行う行為、「呼吸、食事、動き、思考」と環境を含めこれらの要素が良い点数であれば、健康。「呼吸、食事、動き、思考」には、自然法則がありますが、決して100満点である必要はありません。60点で充分であるという優しい教えであると紹介しました。また、「頑張らない、欲張らない、威張らない」と「言葉は運命のハンドル」であるなどの操体法を学ぶ上で大切な姿勢も伝えました。

その後は、特に「動き」に焦点を当て身体運動の法則を紹介、人は動く建物であり歪みを見つけることが、診断。歪みを正体に戻すことが治療であり、その時感じられる気持ちよさこそが、薬であると紹介しました。

写真を撮りそこなったのですが、ホワイトボードのウラに操体法の創始者・橋本敬三先生の考えを図や文字にあらかじめ書いておいたのを、ひっくり返して見ていただき、理解を深めてもらいました。

ホワイトボードを使った講義はやりやすいので、今後ともしっかり使っていこうと思います。それほど大きくないギャラリーで19名の参加者は、満席状態。次回は、「アメリカにおける鍼治療から、日本の近未来を予測(仮称)」といった感じの講演になります。お楽しみに!

豆腐のぬか漬けと操体法

50才代の女性患者Cさんは、ぬか漬けの講習会に参加されたそうです。私も毎日ぬか床をひっくり返えして、乳酸菌の管理をしています。Cさん曰く、

「先生、木綿豆腐を水切りして、4つ切りにしたのをぬか漬けにすると、美味しいよ。」

「えええそうなん、全く発想としてなかった。」

「一度、やってみて!サバをぬか漬けにして、焼いても美味しいよ。」

「あああ、そうじゃね~・・・アジをやったけど美味しかった。」

などと、ぬか漬け談義に花が咲きます。豆腐のぬか漬け・・・・よく考えてみると、若い頃ニューヨークにいた時、チャイナタウンでサイコロのような豆腐が、大きなビンに入っており、ちょっと腐った味だけどクセになる・・・この豆腐を思い出しました。きっと美味しいはずです。クセになると思います。

Cさんに、今週金曜日13時から、キャメルK(ギャラリー)で30分私が操体法の講義をして、あとの30分はあじさいクラブの演奏があることを、伝えると来ていただくことになりました。当初の予定15~6名の参加者は確保出来ました。楽しい時間にしますので、興味ある方は、キャメルKさんまで連絡してください!

ホワイトボード

あじさいクラブのメンバーから、ホワイトボードをいただきました。このボードは本当に役立ちます。6月16日にはキャメルKで演奏の前に、30分程「操体体操」というおしゃべりと少しの体操をします。この準備をホワイトボードを使ってやっています。かなり盛りだくさんのおしゃべりになると思います。今回は、私的なことも付け加え、楽しく愉快に行います。できれば、しっかり録画してYouTubeで流せればいいと思っています。

鍼(はり)に対しての偏見を払拭(ふっしょく)させる話も入れます。簡単な自己紹介、操体との出会いやエピソードを織り交ぜながら操体法を分かりやすく説明します。今日は、30分という時間設定で何度も練習したのですが、時間オーバーしてしまいます・・・ついつい、脱線して話が先に進まなくなる傾向があります・・・・まあ、楽しく過ごせればいいか・・・・と、脱力しながら進めて行きます。興味ある方は、是非ともお越しくださいね!

指先で治す

雨の日は農業従事の方からの電話があることがあります。

「先生、今日治療できますか?」

「〇〇さん、はい大丈夫です・・・・10時30分でどうでしょうか?」

「了解です。」

農業に従事されている70才代の男性患者Cさんでした。Cさんには鍼灸治療をしていません。足指を丁寧に揉(も)む施術と、指先を軽く触れるだけの施術で鍼灸治療と同じ効果を上げています。足に見つけた治療点は、確信を持っていますが、どのように症例を発表すれば良いのかが、分からず悩んでいます。まあ、それはともかく今回も、Cさんには足にみつけた治療点に軽く指先を触れるだけで、診断点がゆるむという治療を行いました。まず足指を20分ほどゆっくりと揉(も)む操法で、頸椎の5番が緩みました。次に頸椎1番に当たる治療点に軽く指先を当てます。

「OKグーグル、タイマー3分お願いします。」

「ハイ3分ですね、ではスタート!」

Cさんは、ベッドの上で半分起きながら、半分寝ている状態でゆっくりされています。グーグルの3分終了の「ピポン、ピポン」という合図と共に指を離します。

「Cさん、ここ(頸椎1番の診断点)どうですか?」

「・・・・・痛くないです。」

「Cさん、ここ(胸椎12番の診断点)はどうですか?」

「・・・・そこも、痛くないですね。」

「あああ・・・ついでに、胸椎も良くなったようですね。今度は、腰の治療点に触れます・・・OKグーグル、タイマー3分お願いします。」

こんな調子で3分後には、腰椎の診断点が緩みました。同様に左足に見つけた腎臓、膀胱の治療点にそれぞれ3分ずつ指先を触れる操法をすると、左胆、左三焦(消化器系)、右心、右三焦の診断点も緩み、治療終了となりました。

鍼灸が怖いと感じておられる方は、この様な治療方法もありますので、気楽にお越しください。

ソケイ部を緩める

 

最近、股関節の手術をする中高年齢層の方が増えているように思います。これは、股関節の過緊張を招く普段の姿勢、歩き方が原因です。股関節が緊張すると、ソケイ靭帯(股関節にある靭帯)が緊張し、その中を通る動脈、静脈、リンパ腺を圧迫することで、様々な機能の低下を招くことになります。二足歩行を始めた人類は、四つ足歩行の哺乳類に比べ、ソケイ部に負担がかかるのですから、ソケイ部が緩るむ生活をする必要があります。

それではどの様な姿勢と歩き方をすれば良いのでしょうか?

大野朝行先生の著書「生命の神業」から引用します。

『マノスへ(脱力した立ち姿)の姿勢を作って歩いてみましょう。まずは菱形筋(背中上部の筋肉)を意識して寄せます。すると、肩甲骨が寄って、胸の肋骨が引き上がり、顎も上がり、肩は後方に移ります。骨盤が後方に回旋して背中が陸(平ら)になります。同時に肛門は前方に移動して、お腹が引っ込みます。大腿の内転筋も動いて足先はややハの字になります。そこから小股でゆっくりと歩いてみましょう。脚は股関節から振り子のように降ります。これは腸腰筋を働かせています。

歩いた時に腰や大腿に力みを感じる時は歩幅が大きいのです。力みを感じないところまで歩幅を小さくします。歩幅を大きくすると、蹴る歩きになりやすいからです。

また、足を高く上げるのは大腿筋を使う無駄な動きです。踵を地面すれすれにして歩きましょう。力みをなくして歩くほど、アワ(生命力)が増えます。』

操体法とYNSAの融合2

(この絵と内容は関係ありません・・・こんな絵を制作中です)

2週間前に、

『4年前から通院されている60才代の女性患者Cさん。4年前は右股関節が痛くて、夜中眠れない日々が続きましたが、半年の治療で股関節の痛みはなくなりました。そして、3年間は週に一回のペース、最近は2週間に1回のペースで通院され体調管理をされています。Cさんには、頭の鍼、足の灸、操体法など様々な治療法を行っています。前回は操体法のみの治療で調子が良かったので、今回は操体法と山元式新頭鍼療法(YNSA)の新しい組み合わせを行なってみました。』

という書き出しで、操体法とYNSAの融合した治療法をCさんにおこなったのですが、その後の経過が良く、股関節や膝の痛みはなかったそうです。ただ、寒い日が続くと膝の冷たさを感じることがあるそうです。そこで、今回も前回と同じ治療法を行うことにしました。これは、YNSAで行う合谷診、膝診、首診を行い、鍼を頭に刺す代わりに、患者さんの頭の治療点へ、私が指先を触れる治療法です。

私が鍼灸師になる以前には、指先で患者さんに触れて治す操体法を行っていたのですが、その方法をYNSA(山元式新頭鍼療法)のシステムで行うのです。

合谷診:左(左側を診る)

膝診: 左頸椎#7、#6、胸椎#1、#9、#10、腰椎#1、大脳、脳幹、小脳

頸椎、腰椎、大脳の治療点に2分30秒触れると、それぞれの診断点がゆるみ、それ以外の診断点もゆるむ

首診:左腎、膀胱、肝、胆、心包、心、三焦、胃、小腸、肺

上記うち、肝、心、小腸の治療点に2分30秒ふれると、それぞれの診断点がゆるみ、それ以外の診断点もゆるむ

「OKグーグル、タイマー2分30秒お願いします。」

といって、指先が触れる時間をあらかじめ設定するようにしました。Cさんにとって、時間制限がある方が安心できるように思えたからです。上記のように、鍼を刺すのと同じ効果がでます。これは、4年間かかって築いた信頼関係があるから出来ることなのかもしれません。もし初来院で、鍼が嫌いな患者さんにこの治療法が出来れば、治療の幅が広がります。しばらくCさんには続けて行い様子をみてみようと思います。

鍼が怖いという患者さんに救いとなる可能性が出てくるかも?

無意識に起こる自発動

無意識に起こる自発動

体調管理には、普段から気をつけている方なので、肩が痛い、腰が痛いということは、ほとんどないのですが、10日くらい前から、右膝が少し痛くなってきました。こういう時が楽しみなのです。人体実験が出来るからです。そこで今回は、Iソマトトープ(耳周辺の人型の投影した治療区)の膝をねらうことにしました。てい鍼という銀の鍼(写真参照)の先端を右耳の上にある膝治療点に当てがい畳に座り込みました。右膝を立てて、左膝はあぐらをかき、右膝に右肘を置き手に持ったてい鍼の先端を治療点に当てるだけです。左手は畳に置き三角形を作ります・・・・三角形をたくさん作った姿勢なので、楽です。

すると、右かかとを支点として足が左右に動き始めました・・・これが無意識に起こる自発動です。この動きが5分くらい続き、こんどは、体幹が揺れ始めました・・・1~2分。次にかがとの内側が伸び始め、3~4ふん続いたあと、こんどは、親指が伸び始めました・・・これが一番気持ちよく、5分ほど続きました・・・合計15分の治療でした。

正座をするとまだ痛みはありますが、右脚全体が軽くなりました。これを毎日続けるとどうなるのか?実験してみます。無意識に起こる自発動は、操体法の技術です。それに山元式新頭鍼療法(YNSA)を融合した治療法になります。自分自身の身体に向き合うことのできる良い時間でした。

操体法だけの施術

70才代の女性患者Aさん、昨年11月より右股関節痛のため、介護認定を受けるほど日常生活に支障がかかるようになりました。歩く姿勢は、前かがみで腰が引けた状態です。今回で4回目の治療となります。1回目の鍼灸治療でかなり改善され、痛みが1/3くらいになりました。そこで、今回は操体法だけによる治療に挑戦しました。

畳部屋とベッドで仰向けになることが出来るのですが、Aさんの場合脊柱の一部が突起しているため、柔らかいベッドで仰向けになっていただきました。今回は股関節だけでなく右膝にも痛みがあります。病院でもらった痛み止めの薬を飲むと、痛む個所が移動するので困っているそうです。

膝を伸ばすと痛いので膝下にクッションを置いての施術となりました。多くの患者さんは右骨盤が上がっています。これは、腸管膜根(ちょうかんまっこん)という左第一腰椎から右仙骨にかけて存在する部位がストレスで緊張するため、右骨盤が上がるためです。Aさんもやはり右骨盤が1.5cmくらい上がっています。両膝を立ててもらいゆっくり左に倒すと、右股関節に痛みがありますが、右に倒すと痛みはありません。

「Aさん、左に倒して痛くなる手前まで、倒していただけますか?・・・・そしたら、ゆっくりと右側に倒していただけますか?・・・・・実際には、私が両手で押さえていますので、膝は動かないのですが、カラダの内側が連動して動きます」

「はい。」

「決して無理しないでください・・・カラダの中心、腰を使って・・・背中・・肩甲骨、首も使って・・・・目は閉じたままで遠くに目線を置きましょう。」

などと誘導しながらゆっくり動いてもらいます。すると、1回の操法で骨盤がそろいました。次は、右外踝(右の外側にあるクルブシ)付近の圧痛点に右中指を軽く触れるだけの操法。

「右膝が痛くなりました。」

「そしたら、右膝を意識してください・・・・そこに、ゆっくり息を吹きかけてみてください。2回普通呼吸をして、また息を吹きかけることを、続けてみてください。」

「・・・・不思議、痛くなくなりました・・・・お薬なんて、いりませんね。」

「本当ですね。」

などと会話をしながら、楽しく施術ができました。終了後、

「先生、畳で仰向けになっても・・・・背中が痛くない!」

「それは、よかった・・・・良くなっていますね。」

次回の施術時、その後の経過をしっかり聞いみようと思います。

お尻で足指アンマ

長年、腕や脚を酷使された70才代の男性患者Aさん。両下肢に痛みがあり、歩行時、膝を曲げ腰を引いた格好になります。2ヶ月の治療で、圧痛点が徐々狭まってきていますが、まだお尻の下に痛みが残っています。そこで、今回は操体法の創始者・橋本敬三先生が提唱されている方法をご紹介しました。

「痛ったたた・・・・これは、痛い!・・・・・けど、効いてる気がする・・・・・お尻が伸びよる気がする。」

と、最初は痛みに耐えきれなかったAさんが徐々に興味を示し始めました。

「これじゃったら、毎日やれそうに思う。」

この操法は、日本操体学会が発行している「イサキ」という小冊子に載っているので、ご紹介します。

『お尻で足指をあんまして1日そう快

図のように、足首を立てて、お尻を左右に移動することによって、食欲を増進させる方法もある。この方法は、食欲だけでなく、体のすべてに効果があるので、朝食前に3~5回やると、1日の好スタートが切れる。

前にも書いたが、現代人は足の指が退化して動きにくくなっている。革靴などで指がコルセットされて、奇形化しているからだ。足の指が動かないために、いろいろな病気や不健康の大きな原因になっていると言っても良い。

ハリや灸、マッサージなどで知られているように、足の裏には全身のツボがある。例えば足の親指は副交感神経に関係し、体液をつかさどる。腎臓、のど、舌、鼻、眼球、腸などに関係する。同じように、第2指は消化器系、第3指は循環器系、第4指は神経系、第5指交感神経や泌尿器系、生殖器にも関係があると言われている。だから足の指を揉むだけで大きな効果があるわけだ。この操体法は、お尻を左右に移動することによって体重で足の指が自然にマッサージされる。日頃動かしていないので多少痛いがそれぐらいの方が効果がある。

このやり方がする優れているのは、お尻を左右に動かすことによって全身が動くところにある。これで体の歪みも発見できるし、歪みもとれる。背骨も動くから足の指からの刺激だけでなく、先ほどの胸椎の胃液分泌の神経もし刺激され、食欲が増すわけである。ぜひ、毎朝食事前に3分間でもいいから数回やってみていただきたい。』

これは、本当に効きます。私もやっています!