40年前、木霊療法と呼ばれた積み木(その2)

40年前、木霊療法と呼ばれた積み木(その2)

よくよく考えると、40年前に積み木活動を始め、木霊療法と呼ばれたのは、その6~7年後になります。失礼致しましたm(_ _)m

さて、精神科病院で、一日中積み木をする訳にもいけません。かといって、医者でもない私が、白衣を着て患者さんと接する訳にもいきません。

それならば・・当時尊敬していた石井満隆さん(舞踏ダンサー)になりきることにしたのです。茶色のネット帽に黒いテルテル坊主の様な服という、ケッタイなおっさんスタイル。

そして、二階にある踊り場に机とイスを置いて、スケッチブックにクレヨンで絵を描く事から始めました。

この病院は、開放病棟で多くの患者さんが生活しています。絵やデザインに興味ある若い娘は、すぐさま、

「オッチャン、何してんの?」

「あんな~~、絵描いてんねん!」

出身が愛媛の私、関西弁はまあまあ出来ます。そして、好き勝手に色を塗っているだけのスケッチブック。誰でも、参加出来ます。

「私もやるわ~~」

20才前後の色白ややポッチャリの可愛い娘が、クレヨンを持ち、描き初めました。

「オッチャン、これ靴に見えるなあ⁉️」

「あ~、そういえば、そうやね~」

もうこうなると、彼女に任せて、ドンドン描いてもらいます。

その時でした。

「これ何描いているの?」

グレーのスーツ姿で、いかにもお医者様という出で立ちの女性が、覗きこんで来ました。

          (つづく)

                          

                          

クスノキ枝折り相撲(すもう)

クスノキ枝折り相撲(すもう)

からかい、しらい滝かけて、クスの梢(こずえ) に雲が湧く

私の母校、東谷小学校校歌の出だしです。

からかいと言うのは、唐岬(からかい)の滝。しらいというのは、白猪(しらい)の滝。

正岡子規、夏目漱石が吟行された滝です。立派な滝を遥かに望み、4本の大きなクスノキが

枝を張り巡らせ、入道雲がにょきにょきと湧く・・・

クスノキの周りには、様々な形の枝が落ちており、それらが、最高の遊び道具でした。

授業中、ポケットに入っている枝を触っては、ニコニコしていました。

休み時間の「枝折り相撲(すもう)」の勝利を想像していたのです。

もしかしたら、クスノキのエネルギーを貰っていたのかもしれません。

授業が終わるとクスノキの影下で「枝折り相撲」。

2人が面頭向かい、クスの枝を十字に交差して、相手の枝を折っこするのです。

太い枝が、必ず勝つとは限りません。細くても粘りのある枝が、

「パキッ!」

っと、真っ二つに太い枝を折ることがありました。

この快感がたまらず、ひたすら細めで丈夫そうな枝を探し求めるのです。

たとえ最高の枝を見つけても、十字に組んだ後の重心移動と、そのタイミングが悪いと負けてしまいます。

子供は子供なりに、重心移動と重心安定の法則を体感し体得していたようです。

クスノキの恩恵に感謝。

クスノキから樟脳が出来ます

クスノキから、樟脳が出来ます。

その作り方は、クスノキの葉や枝、木っ端を粉砕し、それらを湯がいて、蒸気を集め冷やした蒸留水に浮いた結晶を集めて作るそうです。

そして、その効用は、血行促進作用や鎮痛作用、消炎作用、鎮痒作用、清涼感をあたえる作用などなど、大変な力持ちです。かつては強心剤としても使用されたり、今でもリップクリーム、湿布薬など外用医薬品の成分として使用されているそうです。

ですから、クスノキの瘤に触れているだけで、元気になるのですね~~

これは、面白いですよ~~

写真は、ベットに置いたクスノキの積み木達*\(^o^)/*

木の瘤(こぶ)パワー

4本の大きな大きなクスノキが、小学校の校庭をおおいつくすほどの影を作ってくれました。その影の元、私達はジャングルジム、うんてい、ブランコ、砂遊び、相撲、石けり等の遊びに興じていました。

半世紀以上まえのことです。

運動会は、全員裸足。小さな石を踏んだ時の痛い事!みんな、変な動きをしていました。

実はこの小さな石が、私たちに変な動きを作り、カラダの歪みを正していたのです。これが、操体法の手技である圧痛操法の原点です。  

クスノキに見守られてスクスク育った私。

クスノキの生き様の象徴ともいえる瘤(こぶ)パワーをありがたく頂くことにしました。

この瘤が作り出す石ころの様な凸凹は、校庭の小石に似ています。これに触れると、変な動きのスイッチが、入ってカラダが勝手に治りそうな気がするのです。

木霊療法と呼ばれた積み木(その1)

40年前、木霊療法と呼ばれた積み木(その1)

今から、40年程前、私は突然「積み木」というアート活動を始めました。今では、その場限りのアートをインスタレーションという専門用語で説明できますが、当時はその様な用語が存在しておらず、

「あんた、どんな芸術やってんの?」

「木を積み上げる・・・まあ~、積み木の様な・・・」

と、説明に戸惑いながらも、自らの作品に自信を持っていました。そんな折、大佛次郎賞作家で精神科医のA先生が、私の作品をヒントに「木霊療法」と称して、とある精神病院でイベントをしたのです。たまたま、イベントの様子をビデオで見ることが出来たのですが・・・

「オレのやってる積み木は、こんなもんじゃない!この病院でやってやる!」

と若気の至り。

ついには、この病院で作品を作ることになりました。積み木の群れの様な写真が、その時の様子です。その結果、作品を気に入って下さった院長の御尽力により、私は、その精神病院で働く事になったのです。しかも、院長直属の芸術療法科に1人勤務。

(つづく)

積み木操体

本日の治療は、積み木操体。

数年間、首肩のコリで悩んでいたAさん。真面目に数ヶ月、当院に通いコリを余り感じない程良くなりました。

それで、クスノキの積み木(木っ端)を背中、腰、首などに置き、ユラユラ気持ち良く動いてもらいました。

「どうですか?」

「気持ちいいです~~」

何度きいても、気持ちいいですの連続。

結局、治療はこれだけ。

治療を終えてAさんの肩、背中に触れると、ユルユル。

どうやら、積み木操体の道が見えて来ました*\(^o^)/*

足首痛が20秒で治った!

近くのスーパーに、愛車の青色軽トラで行った時のことです。

北風が吹き、もうすっかり冬、腕組みをしながら店内に入った瞬間、

「あれ?左足の外踝(そとくるぶし)に刺すような痛み!」

歩くのに支障はないのですが、気になる痛みです・・・

そこで私は、

「瞬間的に治す方法を見つけてやろう!」

と考え『ある行動』に出ました。そして、僅か20秒ほどで治してしまいました。

『ある行動』とは、一体どんなものだったのでしょう?

(1)左外踝(そとくるぶし)に、気持ちよく体重を乗せ、気持ち良さがなくなるまで味わった。

(2)左内踝(うちくるぶし)に、気持ちよく体重を乗せ、気持ち良さがなくなるまで味わった。

(3)右手首の小指側にある圧痛点を左親指で押し、イタ気持ちいい感覚を味わった。

・・・・・・

果たしてその答えは?・・・・・・(3)でした*\(^o^)/*

理由は、形態的連動。

形態的連動*・゜゚・*:.。..。.:*・'(*゚▽゚*)'・*:.。. .。.:*・゜゚・*

って、聞いたことないでしょう??

痛みを感じるほどの負荷がカラダに掛かった時、瞬間的に対角の部位にその負荷を散らす事を、形態的連動といいます。

今回のケースでは、左外踝(そとくるぶし)と対角に当たるのが、右手首の小指側(尺骨頭ーしゃっこつとう)。ここに負荷が掛かってくるのです。

対角に掛かった負荷を上手に軽減する事で、痛みのある部位の負荷も軽減するのです。

カラダって、面白いですね~~

毛細血管はキーワード

毛細血管は、血管の99%を占め、1人の血管をつなぎ合わせると、地球を2周半してしまうほどの長さになります。

ということは、人体の血液のほとんどは、毛細血管に収まっているのです。そして、生きている間、心臓のポンプが勢いよく血液を運びます。

我々は、心臓の鼓動を感じる時、血液が川のように流れていると想像しますが、99%の血液は、毛細血管で二酸化炭素や酸素の交換、老廃物の運搬をユックリとしているのです。

ここで、農業をしている患者Bさんの言葉を思い出します。

「農業は、土じゃ。ホクホクしたええ土じゃったら、ええ野菜ができるんよ。」

この土を毛細血管に置き換えると、

「人間は、毛細血管じゃ。元気のええ毛細血管じゃったら、健康でおれるんよ。」

ということになります。

静脈瘤、動脈瘤などができるのは、毛細血管に血液が十分浸透しておらず、余分の血液が静脈や動脈を圧迫するからだと思います。

農業でいうと、水分を十分に吸収できる土壌ではないので、野菜が枯れるということになるのです。

私の毛細血管鍛錬法(全くの我流なので、参考になるかどうか分かりませんが・・)

1)朝、やや熱めの風呂につかり、手足の指をしっかりほぐし、最後は、水のシャワーで全身を一気にに冷やす。この結果、風呂上がりがポカポカ。

2)床の雑巾掛け。犬がお座りしたようなポーズで、足指に体重をかけ、肩甲骨を起点に腕を遠くまで伸ばして、体幹を揺する。

3)暇があれば、畳の上で気持ちよくストレッチ。

毛細血管は、キーワードです*\(^o^)/*~~

温故知新

操体法の創始者、橋本敬三先生の論争集「生体の歪みを正す」-創元社-のp226から、抜粋します。

石ころの多い河原で遊ぶ子は丈夫だという。もちろん裸足である。凸凹な刺激で足の裏が少し痛いくらいなら、そこを走りまわれば、体をジョキンとしてはいられない。さまざまに全身を動かして平均をとるのであるが、これが運動系の歪みを是正するのに役立つ。

小学校の軒下に砂利道を作らせて虚弱児童を毎日裸足で100メートルぐらい歩かせたら非常に有効であった。この話を、出征中、同僚の軍医に話したら、帰ってからこの人は一メートル四方ぐらいの砂場のような小石場をつくり、毎日そこで足踏みをさせて大いに有効だと語ってくれた。賢い方法である。ひ弱い婦人などにも適当な全身運動である。

(中略)

満遍なく全身を一通り動かす体操というものは、いうなれば、乱雑に箱に投げ込まれた積木を、箱をゆさぶっておれば整頓してくるようなものと思う。厳格な意味での体操というものは、一人一人の歪みに応じて力学的に適切な処方を必要とするものであるが、無理に強制しないで気楽に動かしているなら、そのような効果はある。

上記の論文は、サラッと流れるように書かれていますが、非常に奥が深い。

(中略)をはさんで、上下の論文は、同じことを書いているようですが、微妙に違います。

上は、圧痛点に対しての逃避反射。下は、体操の本質。

まさに、温故知新。

今まで、p226は、逃避反射に関することのみを書いていると思っていました。しかし、橋本敬三先生は、体操の本質を「一人一人の歪みに応じて力学的に適切な処方を必要とするもの」と述べておられます。

一人一人歪みは違います。その歪みに応じて力学的に適切な処方をするには、重力という全ての人々に平等に与えられた法則にありがたく身を委ねることから始まる。そんな気がします。

極端な事をことを言うと、5mほどの綱を落ちないように渡るだけで、カラダの歪みは、正されるということです。

事実、これに近い状況下に身を置くと、勝手にカラダは正されます。そして、橋本先生がおっしゃる「治療なんて、下の下だ。」という言葉が、腑に落ちます。

ある試み

1週間前、千葉県行徳のゴールドジムで、平直行さん主催「やわらぎ操体ワークショップ」がありました。平さんは、人気漫画「グラップラー刃牙」のモデル。

総合格闘家の草分けで、故アンディ・フグの友人です。 大気拳、柳生心影流をマスターし、その奥義をもとに新たな身体理論を作り上げ、実践されています。いわゆる、天才です。

平さんは、人工芝、スポンジ等を使って、無意識の動きを引き出すメソッドを作り上げました。

このアイデアは、非常に素晴らしい!

平さんのメソッドを有り難くお借りし、私なりの方法論を展開してみようと思います。

私は、ジョアンミロ美術館で木、砂、小石などの上を歩行して、スペインの子供達のカラダ歪みを取るワークショップをしたことがあります。

この時は、子供達が作った積み木の道を歩き、ゆっくりと休息するようにしました。2週間後には、子供達のカラダの歪みが取れ、穏やかなカラダと心になっていました。

そこで、積み木を人工芝に置き換えて、試みています。

人は、二足歩行をすることで、手を発達させ文明を築き上げました。しかし、その弊害で肩コリ、腰痛が生まれたと、考えてもおかしくはありません。

この二足歩行を改めて考えてみることで、肩コリ、腰痛が解消できれば、、と、試みています。

なお、この人工芝は普段は収納されていますので、床は板間のままです。