操体法で骨盤矯正

 

操体法での骨盤矯正

操体法で大切にしているのは、原始感覚。これは、ネコがゆっくりとあくびや伸びをして感じている感覚。もちろん、同じ動物である人間にもある感覚です。この感覚でゆっくり動きながら感覚を聞き分けて、気持ちいい感覚を味わっているとカラダの歪みがとれてくるのです。

 

この時の感覚の聞き分けで痛いというのは、分かりやすくこの感覚になれば、カラダは自然と動きを止めます。気持ちがいいとか、何となく気持ちがいいのも分かりやすいのですが、痛いけど気持ちがいいといった感覚もあります。こういう時は、「この痛みと付き合っていいのか、そうでないのか」とカラダに聞いてみるのが良いでしょう。

動き方にも、色々とポイントがあります。

今回ご紹介しましたYouTubeで説明していますので、是非ご覧下さい。

 

ゴロン、ハイハイ

頭に置鍼して、30分の待機時間、以前はベッドで休憩される患者さんが多かったのですが、最近では80〜90%の患者さん、待合室でゆっくりされます。その間、雑談したり、山元式新頭鍼療法(YNSA)、操体法などの話になっていたのです。ところが、最近の治療で、ある一つのパターンが生まれつつあります。セルフケアを目的としたYouTube(あじさいの杜鍼灸院制作)を2本くらい見てもらうようになって来ました。

今まで治療していた鍼灸師が、「同じ顔をしてテレビにでとる」感があるようで、しっかり見てくれます。最後のシーンは、「それでは、チャンネル登録よろしくお願いします。」と言って、両手をふるのですが、画面に向かってニコニコ顔で両手をふってくれたりします。「寝ながらできる腰痛改善」を見ていた80才代の女性患者Aさん。

「先生、畳の上で仰向けになってしまうと、起きられない様な気がするの・・・・だからどうしても、ベッドの上でやるの!・・・先生、私の右膝人工関節だし・・・・」

「Aさん、それはね、起き方が悪いだけなのよ・・・・いい?見てて・・・こんな起き方はダメよ。」

と、仰向けになり、ジャックナイフをたたむような動作をして、止めるように指導。次にゆっくりうつ伏せ状態になり、赤ちゃんのハイハイポーズ。

「・・・・ね、これだったら出来そうでしょう?」

「・・・・・・・・・あら?出来た・・・・ゴロン、ハイハイね・・・・何かに書いとく。」

と、勉強熱心なAさんです。「忘れたらまたやりましょう!」と約束して帰られました。

あじさいの杜鍼灸院について

ホームページにYouTube コーナー制作途中

本日、午前中にYouTubeの制作。
今回も、操体法による骨盤矯正で、座ったままで出来るセルフケアにしました。これを覚えておくと、事務仕事などで座ることが多い方は、便利だと思います。「いつでも、どこでも、かんたんにできる」をモットーにして今後も色々作り出して行こうと思います。

今回は、イス座位。片方の膝をゆっくり前方に出していくと、反対の方向にカラダは、ゆっくり連動してねじれて行きます。この時の原始感覚(痛い、気持ちいい、張りを感じるといった素直な感覚)を聴き分けて覚えておきます。今度は、反対の膝を同じように前方に出して、左右を比較します。ここまでが診断です。診断が終わると、治療になります。まず、やりづらい方の膝を前方に出し、反対側の膝を軽く両手で押さえて、その反対側の膝を前方に出す動きをします。

これらのことを、文章にすると非常に分かりづらいのですが、YouTubeを見ると、簡単に分かります。あじさいの杜鍼灸院のホームページでYouTubeのコーナーを今、作ってもらっている途中です。コーナーが出来次第、連絡しますのでご覧ください。

あじさいの杜鍼灸院について

生体の歪みを正す

生体の歪みを正す

鍼より操体法の方があっているという70才代の男性患者Cさんの続報です。Cさんは、20年ほど前に1mの段差のところで転んで以来、両膝痛に悩み、9ヶ月前から毎週来院されています。現在は、農業に従事され、ミカン収穫の繁忙期を迎えていますが、体調は良いとのことです。

膝に多少の痛みとフクラハギに張りを感じる程度です。そこで、今回は治療をしないで、操体法によるセルフケアの方法をご指導しました。様々な方法があるので、基本的な原理を丁寧にお伝えすることが大切になってきます。

その原理を操体法の創始者・橋本敬三医師は、次の様に説明されています。

『ある関節を起点とした運動について考える場合、その運動を分析して観察する必要がある。まず前後の屈伸と左右の屈伸の2種類と、左右の回旋を加えた3種類となる。これは自動で行うことができるがこれに他動または固定した対象によってなされる遠心性牽引運動と求心性圧迫運動とがあり、関節の合目的運動は以上4種類の組み合わされた方向角度の強弱遅速の運動として営まれるものである。この力学的関節運動が正常に営まれるためには、関節を形成している硬軟両組織が形態学的にも正常でなければならない。』

非常に難しい文章ですが、関節には4種類の動きがあり、正常ならスムーズな動きになる位に理解しましょう。次に逆モーション療法の説明があります。

『もし何か故障があれば円滑な運動は必ず制限されて、無理に行わんとすれば異常感覚、すなわち軽ければ窮屈な感じ、強ければ疼痛を覚える。(中略)あらゆる角度方向に動かして分析してみると、前述した4種類の運動のどれか、またはその合力の方向角度に制限と異常感覚が出ているものである。そして、ちょうど対照的な逆の方向角度には何らの異常もなく、かえって少しく抵抗を与えながら動かせれば、すこぶる快感を覚えるものである。すなわちこの逆モーションは整復運動になっているわけなのである。』

まさにこの動きこそ、操体法の基本なのです。痛いあるいはやりづらい方向の動きから、抵抗を与えながら、反対の動きのベクトルを作り気持ち良さを味あうと、歪みが正されるということなのです。

今回は、Cさんには、このことをしっかりお伝えしました。これさえ理解出来れば、研究熱心なCさんならば、どんどん新しいご自身にあった方法を見つけることが出来ると思います。

あじさいの杜鍼灸院について

骨盤矯正(2)

骨盤矯正シリーズ(2)

骨盤の歪みは、生活習慣の歪みから生じることが多いのです。左右どちらか一方の筋肉が縮みコリが生じると、血流が悪くなり水分代謝も悪くなります。結果、便秘、むくみ、冷えなどの症状が出てきます。また、骨盤は股関節とも繋(つな)がっているので膝や足首の歪みが生じる可能性もあります。

そこで、操体法による骨盤矯正を紹介いたします。操体法では「痛い・気持ちいい・ちょっと張ってる」などの感覚を大切にしています。操体法の創始者・橋本敬三先生は、この感覚を原始感覚と呼びました。そして、歪みが元に戻る時の感覚は、「気持ちいい」ので、その気持ち良さを味あうことが治療となります。

今回は、仰向けになって左右のカカトをゆっくりと交互に押し込みます。そして、押し込みにくい側の足をもう一度ゆっくりと押し込みます。その足の甲に反対の足を置き、軽く抵抗をあたえます。これで準備が整いました。

これから操法に入ります。押し込んだ足をゆっくりと縮める動きをして、その動きを反対の足で軽く抵抗し動かないようにします。この時、決して力まないで、ゆっくりと気持ちいい力加減を見つけてください。

呼吸は、鼻からゆっくり静かに吐きながら・・・吐き切ったら、今度は鼻からゆっくり吸い込みながら操法を行います。たっぷり吸い込んで息をしばらく止めます・・・そして吐いて、あとはゆっくりします。これが1クールです。

チェックをしましょう。再び左右のカカトを交互に押し込み、どちらもスムーズになれば終了です。まだ張りや痛みがある様でしたらもう1度やってみましょう。

骨盤調整その2

本日は、明日制作のYouTubeの台本です。

なぜ骨盤にズレが生じるのか?

全ての人々にとって、右利き、左利き、効き目など生活する上で、やり易い動きがあり、それが生活習慣となり自然と歪みが生じ、骨盤に現れる。特に利き手ばかりを使う仕事の場合、顕著に現れると考えられる。

傾向1、右利き→左重心→左骨盤が下がる(左右差がある人の80%は、左脚が長い)

傾向2、生活習慣でカラダの歪みについて考えていない

→考えてたとしても、どうしていいか分からない

解決方法

操体法の快高圧(今昭宏先生の造語)

快高圧のメカニズム

同じ姿勢をとり続けたり、使い過ぎたりして、血流が悪くなったり、強張(こわば)った筋肉を伸展させ、軽く屈曲する動きに抵抗を与えることで、悪い個所に圧力がかかり、血流を促す。

結果、強張(こわば)った筋肉が緩む。

二人で行う方法

傾いている左足カカトを施術者が親指で押し上げ骨盤の左側を肋骨に近づける。すると、反対にある右の筋肉(腹横筋、腹斜筋)が伸びる。

そして、患者さんに縮んだ左脚を踏み込んでもらうと、自然と右脚が徐々に縮んで右の筋肉(腹横筋、腹斜筋)に圧力が掛かり、右の縮んでいる筋肉の血流が良くなり、緩む。

一人で行う方法

左右差確認方法

1:仰臥位で内踝(うちくるぶし)の位置を比較しどちらが長いか確認

2:1で確認出来ない場合

足を半歩前に出して、左右どちらが重心安定なのか確認→安定している側が長い(骨盤が下がっている)可能性大。

柱の角に骨盤の下がっている側の足(カカト)を押し付け、膝が軽く浮く状態(骨盤を上げている)を作る。

→カカトを柱に踏み込むと、反対の脚が縮んで圧力が掛かりやがて緩んでくるため、左右差がなくなる。

一人で行う方法 その2

仰臥位で長い方の脚の膝を立てて、短い方の脚を立てた脚の間(お尻と足の間)に置きます。短い側の股関節を伸展し、長い方の足(カカト)で、短い側の足首からふくらはぎを押し込む。

骨盤矯正

 

骨盤調整

次回のYouTubeは、骨盤の修正にしようと思います。
例えば、仰向けになって左脚が1.5cm右脚より長いとします。それは、骨盤が左に傾いていることを意味しています。これを操体法で調整する方法は、傾いている左足カカトを私が親指で押し上げ骨盤の左側を肋骨に近づけます。すると、反対にある右体側の筋肉(腹横筋、腹斜筋)が伸びます。

そして、患者さんに縮んだ左足カカトを踏み込んでもらうと、自然と右脚が徐々に縮んで右体側の筋肉(腹横筋、腹斜筋)に圧力が掛かり、右の縮んでいる筋肉の血流が良くなり、緩んできます。これを仙台の天才操体師・今昭宏先生は、快高圧という言葉で表現されています。

筋肉は縮むのがお仕事。それを伸ばした(伸展)状態にして、縮むお仕事をしてもらうとストレッチ以上の効果が上がるのです。これが原則なので、全ての筋肉を狙って様々な操法を作っていけます。次回は、それを一人でどの様にするか・・・・・現在、検討中です。今週中に作れるはずです。

 

骨盤矯正

遊びに来られた友人A夫妻と話をしていると、

「私、片方の背中が極端に盛り上がっているんだけど・・・・・どうしてなんかな?」

「・・・・・ちょっと、背中・・・・確かに右が膨隆してる・・・・ベッドに仰向けで寝てもらえますか?・・・・やっぱり、左脚の方が長い(骨盤が左傾斜)。」

右腰背部が膨隆しているということは、脊柱から右が縮んでいると考えられ、骨盤の右側が上がっています。そのため、左脚が1.5cm長くなっています。こういう時は、長い左脚のカカトを親指で押し込み、骨盤の左側を右側より上に位置します。この状態は、縮んでいる右側が伸びた状態になります。そして、左カカトを押し込んでもらいます。押し込む事で体幹に圧がかかり、両脚の長さが整いました。

「ほら、これで長さが整ったでしょう?」

Aさんの骨盤の出っ張り(上前腸骨棘といいます)が同じ高さになったことを確認します。次に両膝を立ててもらい、左右にゆっくり倒してもらいます。

「どちらの方がやりづらいですか?」

「左ですね。」

やはりまだ、右側が縮んでいるようです。こういう時は、やりづらい方からやりやすい方へゆっくり動いてもらいます。ただし、私が軽く両膝を抱えているので、Aさんの両膝は動きません。カラダの中がゆっくり動きます。

「・・・・背中が、暖かくなってきた・・・・血流が良くなった感じ・・・」

Aさんに起きてもらい、背中を触ると膨隆がなくなり左右とも緩んでいます。まだ右側が少し膨らみを感じますが、ずいぶん変わったので、Aさんは驚いていました。やはり、操体法は素晴らしい。

今日も、YouTubeを制作しました。不眠患者さんを治療した個所が中心です。

https://www.youtube.com/channel/UCAwvpnfBuOxIODM-s0_iUYQ

嬉しい電話

昨日、「不眠指導」をした80才代の女性患者Aさんから、電話がありました。

「先生、昨晩は10時頃から、ぐっすり朝まで眠れました。だから、今日はスッキリです。嬉しくて、お電話しました。」

と嬉しい電話がありました。改めてその内容を下に記します。

『Aさんの左足甲に右足ウラを重ねてもらい、左足のつま先をスネに向けてゆっくり上げるのを右足ウラで抑える操法を指導。

「決して、力まないでカラダの中心腰を使って、ゆっくりとつま先を上げてください。実際には、反対の足で踏みつけているので、つま先はあがらないのですが・・・・カラダが連動してゆっくり動きます・・・・気持ちのいい力かげんを見つけてください。」

などと言葉がけします。すると、膝ウラがゆるみ自律神経が整って来ます。』

もう一つは、

『不眠に効く耳ウラの後頭部にある治療点に軽く中指をそえる方法を指導。』

この2つの方法が効いたようです。今日、Aさんに電話をして色々伺ったのですが、「やり方を忘れそう。」と心配そうでした。簡単に覚える方法をもう一歩踏みこんで作る必要があるようです。

操体法

「先生、歩くとき膝がカクン、カクンいうのは少ななったんじゃけど、股関節が何やら痛いんよ・・・腰引いて歩く感じ・・」

と、同い年で誕生日も近い女性患者Aさんが、来院早々、待合室で歩きながら股関節の状態を教えてくれました。

「そしたら、今日は操体法だけでやりましょか?操体法じゃったら、自分で出来るけん。」

ということで、奥のベッドに移動し仰向けになってもらいます。Aさんは、14か月前にO脚を真っ直ぐにする手術を行っているので、左脚(脛骨という大きな骨)にクサビが入っています。その左脚の方が2cm程長い(骨盤が左に傾いているため)ので、その調整から始めます。私が右親指でAさんの左のカカトを押し込み、Aさんにゆっくり踏みこんでもらいます。これを2回行うと、ほぼ長さが整いました(クサビをいれた分だけ長いようです)。

次に、膝ウラの圧痛点を見つけ、つま先をスネに上げる動作を誘導し、圧痛点を無くします。今度は、両膝を立ててもらい、左右にゆっくり倒して可動域が大きく楽な方へ動くように誘導します。

「先生、右に倒すと左の股関節が痛いわい・・・・」

「・・・・どこが痛い?・・・・そしたらね、ここあたりに痛いところない?・・・あった?そこに、これ(陶のボール)を置いて、Aさんの感覚で、ゆっくりゆっくり筋肉を動かしてみてください。」

「・・・・先生、これ効くね・・・・ベッドじゃけんええね~、手の重さで・・・・ええ感じ。」

後は、Aさんの感覚に任せるだけです。楽しそうにゆらゆらしているAさんを見つめているだけで、生命体の素晴らしさを感じるのです・・・・やはり、操体法は素晴らしい!

「先生、軽い・・・・軽い・・・全然違う・・・・これじゃったら、毎日やれる・・・」

Aさんの股関節痛が治(おさま)ったようです。ゴルフボールを使ってこれからご自身でどれだけやれるか・・・次回の報告が楽しみです。