ヘチマは美味しい!

患者さんから、ヘチマをいただきました。これは、東京根岸にある*「子規庵」のヘチマの末裔。友人が子規庵に行った時、購入した「子規庵」の由緒あるヘチマなのです。私が患者さんにこのヘチマの苗を差し上げたところ、立派に成長。そして、いただいたのです。

ヘチマは食べられない、と思っていたのですが、食べることが出来るのです。沖縄では、ゴーヤと同じように食用とされているようです。

「これね、ピーラーで皮剥いでズッキーニを料理するように油炒めすれば、美味しいよ」

と教えていただき、早速実行。確かに柔らかく美味しくいただきました。ほとんど、ズッキーニです・・・ヘチマは美味しい!

*子規庵の建物は、旧前田侯の下屋敷の御家人用二軒長屋といわれています。

明治27年子規はこの地に移り、故郷松山より母と妹を呼び寄せ、子規庵を病室兼書斎と句会歌会の場として、多くの友人、門弟に支えられながら俳句や短歌の革新に邁進しました。

子規没後も、子規庵には母と妹が住み、句会、歌会の世話をつづけましたが老朽化と大正12年の関東大震災の影響により昭和元年に解体、旧材による重修工事を行いました。

昭和2年、母八重(83歳)没。

同年7月子規の遺品や遺墨等を保管するため土蔵(子規文庫)建設に着工。

昭和3年、子規門弟を中心とする子規庵維持保存会が財団法人子規庵保存会として認可され、初代会長には正岡律が就任いたしました。

昭和16年妹律(71歳)没後、同20年4月14日の空襲により子規庵は焼失。

幸い土蔵は残り貴重な遺品が後世に残されました。

現在の子規庵は昭和25年高弟、寒川鼠骨等の努力で再建され、同27年東京都文化史蹟に指定されて現在に至っております。