テレビ東京の人気番組「youは何しに日本へ?」を見ていたところ、外国人医師がこぞって宮崎県の病院詣(もう)でをしていました。
向かう先は、山元敏勝理事長の山元病院。山元先生は、1973年山元式新頭鍼療法(YNSA)を世に発表されました。この療法は、患者さんの頭皮に刺鍼することで、肩凝り、腰痛はもとより、脳神経疾患治療に顕著な成果をあげています。
現在、ブラジルではこのYNSAが、医師による保険適用で普及しています。サンパウロでは、山元クリニックが国の援助により設立され、貧しい人々のため無償で治療を行なっています。
その結果、なんと医療費が11%も削減したのです。これにより、ブラジルでは医療費抑制の切り札として、YNSAをブラジル全域に普及する努力がなされています。
ドイツやアメリカでもYNSA が注目され、山元先生は、2007年にハーバード大学・大学院で講演、指導までされています。
ところが、お膝元の日本では、知られていません。
私も、YNSA の理論を知った時、東洋医学のツボの概念を全く別の見方から論じている為、半信半疑でした。
こんな時は、自分のカラダを通して理解していくのが一番。
私のカラダは、非常に便利にできています。指先が必要とするツボに当ると、勝手にカラダが動き始めます(これを、自発動といいます)。
そこで、YNSAの頭皮ツボに爪を立ててみました。すると動く動く!
「これは、凄い!」
ということで、患者さんにも適応できると感じました。実際、頭皮への鍼は、カラダが求めています。理由は、ここでは書きませんが、これは事実だと思います。
このYNSA 治療例をあげます。
交通事故やスキー事故で、足(脛骨)を骨折し股関節痛の男性Aさん(60才代)。
感覚が鋭いため、カラダの反応が顕著です。頭に鍼を刺すと、様々なことを喋ってくれます。
「先生、今、お腹がゆるんだ。」
「鼻が抜ける。」
頭に鍼を刺すと、
「先生、そこは無意識のうちに、爪を立てて刺激していた場所じゃ!」
などなど、ビックリするような言葉が出てきます。
そして、そのうち気持ち良さそうにウトウト。
術後には、
「あっ、先生・・・しゃがめる、和式トイレに行ける!」
YNSA恐るべし。