今年の高校バレーインターハイで、ベスト16になった高校の主力選手A君。
2~3日前、ジャンプすると左股関節の外側が痛く練習が出来なくなったそうです。
腰の横側には、大転子というおおきな骨の出っ張りがあります。その出っ張りの後ろ周辺が痛いようです。多少炎症を起こしている様なので、氷水で冷やします。
「気持ちええかい?」
「はい、気持ちいいです。」
「もう十分、もう必要ないと感じたら、言うてや?」
高校生くらいだと、「気持ちいいと、そうでないの感覚」がハッキリしているようです。しばらくすると、
「もう大丈夫です!」
患部の炎症を鎮めて・・・・治療方針を決める時、ポイントになったのは、2~3日前からの痛み。こういう時は、対角の部位に負荷がかかっている場合が多いのです。
特に、右利きのアタッカーが左の腰、股関節に痛みがある場合、右肩にトラブルが良くあります。時間が経つにつれて、その負荷が同側の腰、股関節へと散っていく傾向があるのですが、まだ2~3日。
A君にうつ伏せになってもらいます。丁寧に右肩を診ていくと、思った通り、圧痛点が肩甲骨の外側部に点在しています。それらに鍼と灸治療。途中、腰の状態をチェックしながら約30分で、ほぼ圧痛点はなくなりました。
「はい、起きてチェックしてみて~~」
「あっ、大丈夫です。」
「・・・ん、あっそう。では、終了にしましょう。」
あまりにも、あっさりしているので、A君の帰り際に、
「今、痛みどうなの?」
「全く大丈夫です。」とニッコリ。
若いって素晴らしい!