健康は自ら創造すべき

前回、操体法創始者の橋本敬三先生(医師)の「生体の歪みを正す」の一節、コマ運動をご紹介しました。足ユビを丁寧にほぐすことの重要性を述べておられます。そして、「足ユビが痛くないようになったときは、全身が軟らかくなっている。コワバリは歪みである」と断言されています。その一節で下記のように述べておられます。

『筆者は、若い頃(大正末期)、神経生理(東北帝大医学部、藤田敏彦教授)ところから、いきなり民間臨床に飛び出し、患者の愁訴に振りまわされ、目をまわしたものである。そして、民間療法を漁ってみた結果、民間療法に一貫していることは、彼らは自覚せずにおるけれども、運動系の歪みを是正しているという理解に達した。十数年、くりかえしてみて間違いないことを確かめた。

(中略)

健康は生活の結果であるから、他人の力で与えられるべきものではなく、自ら創造すべきである。それでこそ健康増進の可能性も期待されるのである。』

「健康は自ら創造すべき」は、当院のモットーにすべきだと改めて感じています。私は、鍼灸を軸に施術していますが、鍼灸それ自体で治しているのではないと患者さんに常に言っています。鍼灸で刺激をして本人のカラダが治しているのです。そのことに、感謝してくださいと言っています。

今年は、「健康は自ら創造すべき」をもっと徹してみようと思います。