耳ウラ

1年半ぶりの来院の30才代男性患者Cさん。1週間前から左腰部に痛みがあり、前屈みすると痛く、立っているだけでも痛みが生じるそうです。そこで、いつものように膝診と首診を行い7本置鍼。これは、背骨を整えることで自律神経を整え(膝診)、首を整えることで内臓を整えるのです。

「はい、これで腰の状態はいかがですか?」

「・・・・・いいですね!」

と、Cさんが思わずニッコリ。その後腰の治療点に3本置鍼したのですが、最も効いたのが耳ウラの置鍼です。その理由は2つあるように思います。
①耳ウラは、頭蓋骨と下顎骨と頸椎が交差する場所で、これに対応する場所が仙骨と腸骨と腰椎が交差する個所(腰痛の個所)で、筋膜を通して影響を与えているため、耳ウラを置鍼することで、ゆるむと腰痛の個所もゆるむ。

②スーパーフィシャル・フロント・ラインという足の甲から膝大腿部前面、腸骨、恥骨から鎖骨、耳ウラへと流れる筋膜の耳ウラに置鍼することで、腸骨(骨盤)がゆるむ。

と私なりに理解しています。今一度、解剖学的視点で説明できれば分かりやすいと思うのですが・・・・言葉足らずで、難しい!