10ヶ月ほど前から、ほぼ毎週、通院されている30才代男性Aさん。最近は、体調管理を目的としておられます。
先週からの風邪がまだ治らず、頭がボ~っとしているそうです。
背中を触ると、左の肩甲骨から腰にかけて、硬い棒のような張りがあります。
お腹を触る(腹診)と、やはり、「肺に対応するところ」にコリがあります。
肺経は、お腹から胸を通り、親指まで 流れています。その流れを緩めると、お腹の「肺に対応するところ」が緩みます。
お腹が緩んでくると、表裏一体ですから、そのウラに当たる腰も緩んできます。
今回は、クスノキの瘤(こぶ)を使います。よく使う6種類の瘤を見定めて、適当と思われる瘤をAさんの左前腕に置き、ゆすります。
「痛くないですか?」
「気持ちいいです~~」
こんな感じで、お腹を再びチェック。
表面がゆるみましたが、押されると腰に響くそうです。そこで、作戦を変更。
左大腿内側に、瘤を置き、ゆすります。ある程度ゆるんだ後に、鍼を刺し、もっとゆるめます。今度は、膝下に瘤を置いてゆすります。
これらの施術の間、Aさんの手の平にはクスノキの瘤を置き、常に触れてもらっています。
こんな感じで、右側もゆすります。
「Aさん、ユックリと起きてみてください~」
Aさんの背中を触ってビックリ。
「Aさん、背中、ユルユルです~~」
「・・・あ~・・手に木の香りがかすかに残っていて、気持ちいいです。」
クスノキの瘤、手技の一つになってきました。