鍼がこわい、という70才女性Bさん。
右骨盤の上に頑固なコリがあります。
クスノキの瘤(こぶ)に興味をお持ちなので、瘤の上に足ウラをおいてもらい、膝下には、クッションを置いてユックリしてもらいます。
腹診をしてみると、全体的にコリ。
こんなとき、鍼で対応したいのですが、Bさんには無理です。
冷えた足が気になるので、お灸をする事にしました。
ところが、なかなか温まりません。
鍼もお灸もダメ。
こういう時は、皮膚に軽く触れる療法が効く時があります。
ふくらはぎと、太ももの圧痛点に軽く中指を添えるだけの操法。
これは、17年前、三浦寛先生に弟子入りしていた時の手技です。
Bさん、気持ち良さそうにウトウト。
15分くらい経ったころ、圧痛点に触れると、あまり痛くありません。
お腹の張りが無くなり、右骨盤の上を触ってみると、緩んでいます。
「欲張ったら、良くないので、これくらいにしておきましょう‼️」
鍼灸が苦手な人には、良いようです。